迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

オイラとマーティとマーグの話(その28:命日だから、里帰り?!)

明日はマーティの“生前さん”の命日。ホントだったら静かに冥福を祈り、気分一新で年末恒例の追い込みを掛けるんだが、バイクの買い換えだの見合いだので時間が取れそうにない。で、一昨日、不意にマーティが
阿倍野に立ち寄ってくれないか?」
と言ってきた。無理もない、諸事情を知っているマーティだから、命日恒例の“聖地巡礼”を前倒しでやろうと言ってきたのである。ただ、この時はオイラ自身の都合で、今日までちょっと待ってもらった。
今日、その“約束”を果たす為に、そして“相棒”のミニバイクでの最後のツーリングも兼ねて、仕事帰りに阿倍野まで走った。クリスマスイブ(と日曜日夕方)とあって、人ごみの中イルミネーション輝く天王寺駅周辺を、ゆっくりと流した。その間ずっとオイラとマーティは、“朝焼けの出逢い”からの12年間を話していた。毎年、命日前後に阿倍野の街を通りすぎる時にやってきた習慣である。

オイラと“生前さん”は面識はなくても、ひょんな事で知り合い、今日まで付き合ってくれたマーティ。オイラにとっては、一番大切な存在である。だがいつかはオイラの手で浄霊し、来世に備えるべきだと考えている。それはマーグやヒデボーも同じで、いずれは“新しい生命”として変わる魂なのだから、キチンとけじめをつけないといけない。だけどオイラは寂しがり屋で臆病な人間であり、しかも人間不信ときてる。そんなオイラを、なんとか支えてくれたのがマーティ達だ。
阿倍野の街を走りながら、マーティは、
「こないだ…見合いした相手と、本当に結婚するのか?」
と聞いてきた。実は今んトコ、この件に関して先方には返事を保留している。オイラ自身も正直言って、急な話だったんで戸惑っている。考えたらマーティの“生前さん”にも、オイラぐらいの年頃の子供がいた様で、子供達が無事に独立し、結婚してるかどうかを気にしている。そんなモンだから、ついつい自分トコの子供とダブらせて、オイラの行く末を案じている様だ。焦る必要はないが、一生を決める重要なターニングポイントに差しかかっている事には違いない。一応、マーティには“さぁ、ね…”と答えをはぐらかしておいたが、マーティは長年の付き合い上、薄々感付いてると思う。本当の幸せを考えた時、コレがオイラの“試練”なのかもしれない…。