迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

美味しくチーズを食べたいなぁ…

掲示板でも物議をカマしてる“ハイジのチーズ”だが、正式な“料理名”を知ってる方はどれだけいるだろうか?アレはチーズ料理の中でももっともシンプル、且つ贅沢な食べ方で、下準備さえできれば、誰でも食べられる反面、かなりのチーズ好きでないと食べきれないモノである。
俗に“ハイジのチーズ”と言われてる料理は、“ラクレット”というヤツで、れっきとしたアルプスの郷土料理である。通常はそれこそアニメに出てきそうな大きなチーズ(種類にするとハード系で、グリュイエールとかエメンタールあたり)を半分に切って、その切り口部分を専用のバーナー(またはサラマンドル)で炙り、溶けた部分をヘラで刮げてパンや茹でたジャガイモ等の上に掛けて食す。フランスではラクレット専用のチーズってのもあり、最近ではグリル式のラクレットパン(ホットプレートの一種、メインプレートの下に個別のチーズポケットが付いてて、余熱で溶かしたチーズをメインプレートで焼いてる食材と絡めて食べられる様になってる。)なんかもある。

さて、チーズには大まかに原料や製法によって分類され、それぞれに調理方法が違う。ちなみにオイラの家には昨日ハウステンボスで買ってきたゴーダチーズ(セミハード)とクリームチーズ(フレッシュ)がある。この他にも白カビ(カマンベールやブリーがコレ)や青カビ(ゴルゴンゾーラが有名かな?)、ウォッシュ(モンドールなんかがそれ。大概は白カビチーズを塩水やワインなんかで洗いながら熟成するんで、かなり臭い!!)、ハード(パルメザンはコレ)がある。また、材料も牛乳だけじゃなく、ヤギ(ハイジのチーズの原料はコレ)、羊(確かペコリーニがコレ)、水牛の乳(マスカルポーネやモッツァレラは本来、コレが原料)も使われる。こういったヤツは通常“ナチュラルチーズ”と言って、ほったらかしてると熟成が進み過ぎてエラい事になる(特にフレッシュ系は必要以上にカビる!!)んで、早めに食べないと難儀する。特に日本人の場合は、チーズを食べる風習が最近になるまで確立されなかった事もあり、消費が少ない。そこで、日持ちがして加工しやすいように、予め調理済み状態にしたヤツがある。コレがいわゆる“プロセスチーズ”ってヤツで、ストリングス(裂けるアレ)タイプやスライスチーズの類いは、もともとのチーズを溶かして再形成したヤツである。ただ、中にはナチュラルチーズを燻しただけのスモークチーズも“プロセスチーズ”として認識されているんで、そこんトコは意外と曖昧だったりする。
しかしまぁ、日本の食材とチーズって、意外と合うものが多い。特に発酵調味料(味噌、醤油)とのコラボはビックリするほどで、特にクリームチーズを冷奴風に盛りつけてだし醤油と合わせると、かなり美味だったりする。今と試しに豚汁の“隠し味”としてゴーダチーズと合わせてみようかしらw