迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

善意をコケにすれば、いわれなき差別で苦しむ。

今日のスポーツ紙で報じられた話題だが、ダメ猫…もとい阪神の赤星選手が、足が不自由な方のためにと盗塁の数だけの車椅子を病院や施設に寄付してるんだが、その“シャア専用車椅子”をネットオークションに出品したバカがいたらしい。当然ながら、出品したヤローが何者なのかは、車椅子自身に付いているシリアルナンバーやドコの施設に寄付したかの登記がある以上、スグに足がつく様なモンだが、こういうバカのせいで、本当に車椅子が必要な身体障害者が迷惑を被るというもの。まして、せっかくの慈善事業も、こういうモンのせいで中止せざる得なくなれば、待っている障害者はもちろん贈与する当事者も傷付くことになる。
24時間テレビ”だって、本当ならば大橋巨泉の降板をもって休止するハズだったのが今日まで続いているのは、こういう不届き者がいたとしても、それでも何らかの支援を求める人達がいるからこそ続いてるのであって、単なるテレビのバラエティーイベントではない。(そこを理解できないスタッフが増えたから、視聴率重視のヘンテコ番組に変貌してしまった訳だが…。)

もちろん、こういった物資や金銭による支援は有難いのは確かだが、問題は“その後”の用途である。普通の病院や介護施設なんかの場合は、利用者から医療費や施設利用料を取ることによってペイできるが、NPO法人なんかの場合、大概はボランティアによる活動がメインのなため、その運営費はすべて募金(カンパ)で賄っていかざる得ない。そのため、資金繰りが行き詰まった法人団体は、結果としてサービスの打ち切りや有料化を考えざる得なくなる。そういった団体が、たまたまこういう“レアもの”を保有していて、それをネットオークションで売りトバして資金を捻出しようと考えたのではないかと推測もできる。
24時間テレビ”で贈与される巡回お風呂カーやリフト付きマイクロバスも、実は時折だが、中古車市場に“介護福祉車両”の分野で見かけることがある。この場合は若干事情が違う(新型車導入で不要になったためとか、施設自身が閉所になったため等)が、この問題が表面上に出てきたのを受けて、巨泉が嫌気をさしたらしい。
休話閑題。問題は、せっかくの支援も、その後のケア(福祉車両の場合は燃料費や車検等のコスト、車椅子でも電動式だとバッテリーやチェーンベルトの交換、通常のでもタイヤの交換が必要)のマズさが祟って、結局負担が増える場合があるという事。そういったことを踏まえると、今回の件はそういう“物資的な支援”に対する嫌がらせと見なすべきではないだろうか。しかし、車椅子を贈るぐらいなら、直接施設に来てボランティアをやってくれだとか、リフトバスを作るぐらいなら、最初から路線バスや駅をバリアフリーにしてくれといった“意見”は、慈善事業を行なっている当事者に訴えても意味がない。むしろそういう“企業努力”の部分は、公共交通機関を取り仕切る国土交通省や介護や福祉を考える厚生労働省の仕事である。(業務連絡:なぁそこの国交大臣、コレはアンタの仕事でっせw)