迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

原点を忘れた態度は、必ず衰亡の危機に…

“食の安全に厳しい”と定評があるハズの生協の商品にすら、“偽装”があった訳だが、もちろん今回の場合は、その取引先の原材料を卸していた業者によるモンなのは、報道でもご存知の通りである。実は、この20年で大手企業の不振、および倒産の遠因になっているモンを探ってみると、大概の場合そうなる前に本社を発祥の地から離れたケースや、順当な経営をやっていたのに首脳陣の“突発退陣”が絡んでる事が多い。つまり、基本を忘れ原点回帰をする勇気がなかった企業程、しょうもない事故やミスが原因で、信頼関係が崩れるからと経緯を“偽装”するケースに至る。コレが積もり積もって惨事に繋がってるのであり、不祥事発覚後の答弁内容は、完全に異口同音である。忘れてはいけないが、やっちまったモンは仕方がないが、それに対して嘘をついてまで逃げる行為は、みっともないを通り超えて軽蔑に値するモンである。

どんなに経営を立て直せたとはいえ、その実績を横取りしようとする態度は、企業における“獅子身中の虫”であり、取引先はおろか消費者を愚弄した企業は、当然の報いとして取引停止や営業停止の制裁を喰らう。それは結局、その下で働いている従業員の生活すら破壊する行為であり、一番許せない態度である。
どんな職種でもそうだが、重要なのは組織という看板ではなく、ひとりほとりの生活を支える社会の一部として機能している事を自覚している経営かどうかである。つまり商売の基本は、地元の経済を支える礎としての経済活動である事だ。だから、地元の人間の期待を裏切る行為は、そのまま取引先との信頼関係を揺るがす事態でもある。
オイラの勤めている会社の本社は、東大阪市内の町工場と住宅が密集しているトコにある。(地元と関係者にはコレだけで、オイラの勤務先がバレるw)一時は、大阪市内に本社を移転する計画もあったらしいのだが、結局“地域密着”を貫くために、現在もその地を離れない。こういう企業は最終的に、経済のどんな異変が起きても倒産しにくいし、必ず立て直すための計画を練る事ができる。逆に、自分達のプライドを守るために本社を東京に移したり、海外に拠点を移す様な企業は、結局“現場”からの距離が遠くなり過ぎて対応が遅れるだけでなく、地域による雇用格差や開発の遅延を招く。その例としていえるのが某小売業の倒産であり、いわゆる“ホリエモンショック”というヤツになる訳だ。
どんなに成長株といえども、原点を忘れた経済活動程危ういモンはなく、どんなに海外で成功している事例があっても、それを鵜呑みにするのは愚の骨頂である。経済の仕組み…特に商売というモンはオイラは詳しくないのだが、要は“ハッタリ”の世界である。不要だと思うヤツにとっては二束三文でも、欲しいモンにとっては全財産をかけてでも手に入れたいモンがある。例えば石油やメタンガスだって、イスラム圏の国々にとっては無意味なモンで、むしろ生活に欠かす事のできない水の方が貴重であり、その逆に水資源豊かな日本にとっては、(天然メタンガスはともかく)石油は貴重なエネルギー資源のひとつ。だからそれを“人質”にして、取引をやってると考えると、外資系メジャー企業は、それに似合うだけの“社会奉仕”を世界中に展開する義務があると思う。そういう基本的な経済活動を忘れ、貪欲に利益だけを追求し続けるなら、いすれそのツケが世界規模で発生すると思う。商売だって、取引をするための“相手”があって初めて成り立つモンである。それを忘れて相手を消去するのであれば、自分もまた“消される”運命である。