迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

ここんとこの鉄道事故にまつわる話。

一昨日は南海高野線で運行中の車両から車掌が飛び込み自殺するし、昨日は昨日でJR阪和線でクレーン付きトラックによる無謀な行為で12時間以上止まるわ、こないだは小田原駅で通過中の新幹線に飛び込むJR東海社員がいたわで、ここんとこ鉄道に関する事故が多発してますなぁ。自殺はともかくとして、昨日の場合は明らかにトラックを運転していたバカが悪い訳であり、決して鉄道会社のせいではない。がしかし、某掲示板の書き込みの中には、事もあろうに(てか、こういうのをネタのつもりでだろうけどw)“JR西日本が悪い!!”だとか、“阪和線なんか廃止してしまえ!!”というのがあった。

昨日の場合は一歩間違えれば、これだけでは済まされない様な大惨事だったのはいうまでもなく、ましてJR西日本は“被害者”です。極端な話、些細な事故だけで鉄道を廃止していったら、自動車の運転免許がない高齢者や子供は、病院や学校に行くのに難儀するのは目に見えてます。(まして、病気や怪我でクルマを運転できない場合もある訳だし)
“他人の不幸は蜜の味”とはよく言いますが、もしも自分がそういう現場に巻き込まれたら、ホントに笑えます?“しゃあないなぁ…”で苦笑する事はあっても、巻き込まれた当事者はバカ笑いする程面白い話ではありません。中には生命の危機を感じた人だっているのですよ。後から、“無事だったから”という訳で笑える事があっても、その時点では“笑えない”話なんです。
オイラも、前の勤務先へ電車&バス通勤していた頃、帰宅時に危うくニュートラムオーバーラン事故に巻き込まれるトコだったんです。たまたま、仕事が早く片付いて、早めの帰宅が許可されたんで、いつもより早めのニュートラムに乗って住之江公園まで帰ったんです。で、そこからバスを待ってたら、なんか様子がおかしかったんで駅に戻ると、後から来たニュートラムが事故ってたんですねぇ。もしもいつもと同じ時間に帰宅しようならば、間違いなくフェリーターミナル駅で抑止を喰らってたトコでした。(で、ニュートラム復旧までのしばらくは、遅刻は“お咎めナシ”となりましたw)コレだって、今だからある意味“笑い話”として話せますが、当時はマジで“明日からの出勤、どうしよう…”な情況だったのはいうまでもなく、その事がきっかけで、バイク通勤が許可された訳です。
話が脱線したので戻すが、代替交通があるヤツはなんとかなっても、それがない場合は、泣く泣く会社や学校に電話して休みにしてもらう様交渉しないといけなかった訳であり、その分経済へのダメージもデカい訳です。だから、鉄道事故では運休や遅延による損失を、列車往来を阻害した者(自殺者の場合はその遺族)に請求する権利があるのです。昨日の事故の場合、最低でも5億円の損害賠償が要求されると思われます。(12時間も寸断された上に、103系車両1台分の修繕費、破損したガードの補修費、南海や空港リムジンバス等の代替交通の代金等、100万人近い利用者に迷惑をかけた罪は重い!!)それを、“鉄道の方が邪魔だ!!”とほざくなら、逆の立場のまた然りです。忘れてはいけませんが、双方ともに便利なモンだからこそ使い方を誤ると“大惨事”になるのです。
教訓:公共交通機関を使う以上、それ故の不具合を罵るべからず。