迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

月刊 ヒデボー通信 創刊号

こんばんわ、更新が若干遅れたのは、マスターがさっきまで大阪市内で遊んでいたため、帰宅が遅くなったんです。
改めまして、今月16日は、(生きていれば)45回目の誕生日のヒデボーです。で、今月から正式に、毎月第1日曜日の更新分は、ボクの担当という事で、毎月ボクなりの考えやマスターを通じて感じた事などを書いていく事になりました。という訳で、今回から上記のタイトルでやっていきます。どうぞよろしくです。
さて、今月はボクはマスターの下に行く事になった経緯について、書かせていただきます。

ボクは、未だに死んだという自覚がありません。マスターやマーグ先輩の話だと、自殺者や事故で亡くなった方、あるいは災害や事件に巻き込まれた方は大概、自分が既に“亡くなった”という自覚がいつまでもわからないんだそうです。この話は、以前にもやったとは思いますが…。ですが、ボクの場合、ちょっと変わってるんです。
ボクがあれから“目覚めた”時、まわりは真っ暗で冷たく、でも何だか心地いい感じだったんです。でも、自分が今、ドコをどうしてるとか、大好きだった人の姿や声を感じる事ができないんです。見えたとしても、聞こえたとしても、それに応じようとする声も出ないし、何より触る事すらできない…こんな感覚がずーっと続いたんです。いい加減、そんな事の連続に諦めかけた時、不意に“帰りたい風景”を思い描いていたら、懐かしい様な見慣れないというか…不思議な風景の場所にいたんです。そこはあの頃の万博会場と、その20年後の公園が一緒になった様な風景だったんです。“どうせこれも、いつもと同じ幻影なんだろ…”そんな感覚であたりを見ていたら、聞き慣れない声がして、そこへ向かうと、深緑の葉を茂らせ、大きく枝を広げた古い大木…どうやら千里丘放送センターが建設される前に生えていたという山桃の精霊が描いた世界に、ボク自身が迷い込んでた様なんです。その老木の精霊が言うには、ボクの様な人間の魂が自分の世界に入り込むなんて、相当珍しいそうなんです。
だけど老木の精霊は、ボクのことを知ってるって言うんです。あんなに純粋な目をしてた人間だったのに、どうしてここにいるのか…そう問われてボクは、はっとしたんです。あの時、ボクを呼んでたのは、この老木の精霊だったんだという事と、ボク自身が自分を“捨ててしまった”こと…。どう答えていいのかわからず、ボクはその大木の前で泣き崩れました。どれだけ泣いたか、どれぐらいの時間が経過したかはわかりませんが、とにかくその時は、“ごめんなさい”という気持ちと、言い尽くせないぐらい辛かった思いが一気に溢れたんです。
老木の精霊は、そんなボクを見て、マスターに逢わせるために、使いで来ていたマーティ先輩に言伝を渡したのです。そして…マスターが老木の精霊が指示したトコに来てくれて、ボクを預かる事を約束してくれたのです。
あれから、もう1年が経とうとしてるんですね。最初こそボクは、手伝いたくても何もできない歯痒さが辛かったけど、今はむしろ、忙しいぐらいで充実してます。少しでも、マスターが笑顔で人生を歩み続けてくれるなら、ボクも少しは役に立てたかなぁ…って、最近は思える様になったんです。マスター、これからもボクを傍に置いててください。マーティ先輩やマーグ先輩みたいに守る事はできなくても、ボクなりの答えを導き出したいから…。