迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

良質なアニメにスポンサーが付かない?!

随分前のネタで、低コストでも良い番組を作ろうと思えばできるのではなかろうかという話をした訳だが、こないだネットでニュースを漁っていたら、こんな話題がピックアップされていた。MBSでかつて放送されていた“まんが日本昔ばなし”の再放送を求める声が、今でも一ヶ月で5000件以上MBSに送られてくるという。このアニメ、市原悦子常田富士男の語りで構成され、内容ごとに作風の違うアニメで日本古来の寓話・童話を流していた。一応、いくつかの物語はビデオやDVDになって市販されているものの、すべての話が(アニメーターの版権等の都合で)収録されてる訳ではない。また、去年ぐらいに再放送した時も、初期の部分は放送されたものの、ファンがもう一度見たいと思っている良質な物語の部分は、残念ながら放映されなかった。

それどころか、視聴率がそこそこ良かったのにも関わらず、30分番組である事と、“再放送”という事もあってスポンサーがなかなか付かなかった事を理由に、半年で打ち切ってしまったのである。そう、結局は民放故の性で、“スポンサーが付かない=ダメ番組”というレッテルを、“TBS系列の意見”として貼っちまった訳である。
ではなぜ、そういうことになるのか…放送時間を考えると、確かにゴールデンタイム(19:00〜21:00)で放送するには30分は短いし、そこにスポンサーを付けるにしても、流せるCM量が限られてしまう。そうなると、必然的にコストが掛かりまくる30分アニメよりも、2時間枠で放送できるバラエティー系の方が儲かる訳である。だが、親子でTVを見る時間帯に、良質なアニメ番組がないのは、かなり寂しい話である。
オイラぐらいの世代にとって、“タイムボカン”シリーズ(そういや来年、“ヤッターマン”がNTV系で復活するんだったっけw)や手塚治虫アニメ(“ジャングル大帝”とか、“リボンの騎士”とか…)、世界名作劇場(“あらいぐまラスカル”と“トム・ソーヤの冒険”は、オイラの原点w)等、様々なアニメがゴールデンタイムに放送されていた。特に週末は、午前中を中心にアニメの再放送はザラだった。(特に“ドン・チャック物語”や“天才バカボン”なんて、何度見たやらw)時間帯さえ注意すれば、今でもアニメは、どんなバラエティー番組よりも充分に視聴率を取れる。しかし、制作コストや版権の問題(特に漫画を原作にしてるアニメは、作者との折り合いがつかないと、再放送ができないという事がザラにある)等で、敬遠する傾向にある。コレが最近は顕著で、放送局で再放送するよりも、DVDに焼き直して販売した方が興行収益が上がるという理由で、地上波放送での再放送ができなくなってきている現状がある。(CSの専門チャンネルで放送するのも、それ相応の“視聴料”を、CATVやスカパー!等を経由して視聴者から得られるからである。)
何度も言うが、スポンサー料と制作コストが割り合わないアニメは、結局ゴールデンタイムでは昨今のプロ野球中継以上の“お荷物”であり、いくら良質の番組だからと言って放送をしたくても、出演者やアニメーターの人件費を考えると、放送局としては儲けにならないというのが、正直な話である。