迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

My favorite announcer “NEXT” vol.11

昨日のコバマサに対抗して、今日は“関学のクイズ王”ともいわれた、熱狂的な“高校野球ヲタク”こと、MBS森本栄浩アナの話です。公式Blogをご覧戴きたいんだが、幼少期からのヲタ振りが、そのまま“本職”になっちゃったというのがお判りいただけるかと思います。しかしその“裏”で、コバマサ以上の“クイズ番組荒らし”をやってた訳で、ある著名なクイズマニアが“憧れのクイズ王”と称して、彼に対してクイズ合戦に応じる様、MBSに意見書を送りつけた(!!)という伝説まである。そんな彼の“アナウンサーになるまで”の話です。

そもそも“高校野球ヲタク”になるきっかけは35年前の夏の大会。当時作新学院のエース、江川卓見たさに甲子園へ行こうとしたら、その前日の銚子商業戦で敗退してしまう訳である。しかし、その銚子商の試合に感銘して、最後まで見届けてやろうと通い詰めたのである。また、当時は東海大相模に原辰則が、鹿児島実業定岡正二がいた時代で、この名前だけだと“ジャイアンツファン?”と勘違いされそうだが、当の本人はどうやらトラキチらしいw さらに、高校進学は京都の甲子園常連校を目指した程であるから、ガチで高校野球に惚れ込んでた様である。しかしその高校は彼が在学中には、甲子園出場はなかったそうな。(ちなみにこの春、その学校は系列他校と合併して、名称変更するんだとか。)それ故に彼は、最終目標を“マニアとしての知識を活かせる職業に就くこと”として、高校野球を実況するスポアナの道を目指す様になった。
当然狙うはセンバツ中継のMBSか、夏の甲子園のABC、そしてその両方を中継するNHKに絞ったのはいうまでもなく、その為に(確か1浪して)関西学院大学へ進学する事となる訳である。以前、生田アナ松本アナの話で解説した様に、関学と生田教室は、関西在住のアナウンサー志望者なら、その将来が約束されたとも考える程の“最強の布陣”である。当然ながら、彼もその例に習って関学を受けたのであろう。で、この学生時代に、普通にバイトしたって面白くなかったのか、事ある毎にクイズ番組に応募して、予選会→本選と勝ち抜いて“賞金稼ぎ”をやる様になっていったのである。コレが後に、関西のクイズマニアで広まった“伝説”であり、その“決定打”となったのが、昨日の話なのである。こうして、“明大のコバマサ”と“関学のモリシゲ”は、クイズ番組キラーという“異名”で恐れられる様になったのだとかw で、その“アップダウンクイズ”の事を佐々木アナは努兄にチクってた(実は努兄は当時、アナウンス業務以外にアナウンサー採用試験の面接官をやってたw)らしく、森本アナが面接を受けたとき、相当攻められた様ですw
そんなこんなでMBSから内定が届き、晴れて“センバツ実況アナ”という地位を得る“第一歩”を千里丘で記す事となった訳である。が、同期がNHKで放送していた“600こちら情報部”の学生リポーターだった子守康範アナで、デビュー時から注目度に差が開いてしまった。しかし、森本アナは焦らなかった。むしろ、コレが好都合だった訳で、じっくりとアナウンス技術を身につける為に、先輩のスポアナ達からあらゆるノウハウを学び、来るべき時に備えていたのであった。そして入社2年目の春…その姿は甲子園球場の実況席で、マイクの前に座っていた。そう、彼はついに念願の“甲子園デビュー”をこの時に果たしたのです。で、実はその様子を“あどラン”スタッフはちょくちょくカメラに納めていて、それをセンバツ明けの一発目にドキュメンタリーとして紹介したのです。その映像を見終えた子守アナは、コーナーの終盤で歯ぎしりしながら悔しがってました。この事は後に、その後の“運命”の明暗を分けるきっかけにもなってたりします。
さて、念願も叶い、スポアナとして円熟味を帯びようとしたある時、ひとつの岐路に立たされる事となる。それは、“皇室アルバム”という番組のナレーションである。智子アナの話でも触れたが、彼女が定年を前に番組を降板する際に、その“後継者”を選定するにあたって、落ち着いたナレーションができるアナを探していた。しかし女性アナでそれに該当しそうな者がいなかった事と、男性アナでもクセが少ないタイプはそうそう見つかるモノではなかった。そんな時に決して熱く絶叫せず、スタンダードな野球実況に徹していた彼に白羽の矢が立つのである。こうして彼は、スポアナと“皇室アルバム”のナレーターという二足の草鞋を使い分ける程の“実力者”に成長したのである。
オイラの手元には、“あどラン”本3冊すべてがあるのだが、他に比べて森本アナのページだけは、初志貫徹で高校野球にまつわる話しか書いていない。ここまでマニアックに、だけどそれを仕事にしてしまったアナも珍しい。そんな彼のもうひとつ“隠された素顔”は…実は、カブトムシの養虫家さんだったりしますw