迷馬の隠れ家 はてな本館

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マーティの真面目にプライオリティー 第2号(ドクターヘリの話)

こんばんは。今月も医療や福祉に関する情報をお届けする、“真面目にプライオリティー”の時間がまいりました。今月の話は、最近、各自治体が配備する様になってきた“ドクターヘリ”に関する話です。聞き慣れない言葉だとは思われますが、これは高度医療を施す緊急性のある患者を搬送するのに、従来の救急車に替わって空から搬送しようという試みで、特に僻地から都心部の総合病院への搬送を目的とした“医療用のヘリコプター”です。

通常、救急搬送で特に活躍するのは、救急車ですよね。しかし、都心部ならともかく、山村や離島では、高度な医療施設はもちろん、患者の搬送手段も救急車では間に合わない(行くことができない)ケースが多々あります。そこで考え出されたのが、この“ドクターヘリ”という手段なのです。“ドクターヘリ”の機内には、救急車と同じ様に酸素マスクや心肺蘇生装置などが搭載されていて、搬送中の急な容態変化にも対応できる仕組みがあります。また、搬送先も殆どが高度医療が受けられる医療機関であるため、迅速な救命ができるのです。
ただ、導入するにあたっては、自治体の準備などに問題点もあって、現在(2007年12月時点)のところ12道府県で導入されてる程度で、しかも自治体や病院などの都合で、運用状況は政府や厚労省が考えてる様な態勢(24時間対応、病院間のネットワークなど)ではないのです。また、救急車と違って、ヘリコプターの場合は離発着可能な広い土地が必要であり、病院とヘリポートの距離が離れ過ぎてる様では、結局無意味な代物になってしまいます。特に問題なのは、最寄のヘリポートまでの救急車搬送で、その行き先の道路が渋滞や通行不能な状態では、折角配備して現場の最寄ヘリポートまで飛ばせても、搬送中の救急車が到着しなければ、患者を助けることができなくなります。また、天候にも左右されやすいので、台風などでの悪天候時には搬送時の安全性も考慮して飛ばない場合もあります。
とはいえ、ヨーロッパ…特にドイツでは、この“ドクターヘリ”が駆け付ける事で、交通事故で死亡するケースが激減したんだそうです。一刻を争う救急搬送も、“救急車が空を飛ぶ”事で、交通渋滞で手遅れになる事態を減らした事は大きいです。今後、その活用方法や医療現場の態勢の立て直しが急務になるでしょう。そのためには、医療機関内での“医師不足”を何とか解消しなくてはなりません。
以上、マーティがお伝えしました。