迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

一部オーナーの“品格”を問いたくなる瞬間…

掲示板でのネタで申し訳ないんだが、どうも一部の成金馬主の“暴走”が原因で、競馬サークルが狂い始めている様な気がする。最近の競馬がつまらない原因が、こういった“マナーレスオーナー”による暴挙であるならば、折角の栄誉も何も、全然価値のない代物に変わってしまう。こないだの春天でもそうだが、同一馬主が何頭も自分の所有馬を同じレースに出走させたら、よっぽどの事がない限り“全滅”ってことはないし、優勝の確率も高くて当たり前だ。それって、競馬ファンをバカにしてる行為だし、カネで競馬ファンや厩舎関係者をビンタしてる様な馬主に限って、その後の衰退振りは目を覆うばかりだ。

たくさんの競走馬を所有するってことは、それだけ分の収入と資産があるからこそできる訳であり、相当な“馬好き”でなければそんな事はしない。が、中にいるんだよねぇ…こういう“勘違い馬主”ってのがw 競馬ファンは、もちろん“博打”としてやってるモンもいる訳だが…現在の傾向は、スポーツとしての要素で観戦するファンも多い。特にクラシックレース…それも優駿牝馬東京優駿の場合、年間に8000〜10000頭のサラブレットが生産されて、そのうちの18頭だけが初夏の府中2400で覇を競う権利を得る。そしてその中の1頭だけが、栄光の名馬として燦然と輝く歴史を刻む事になる。が、そんな場面に(生産牧場はともかく)、同一馬主が半数以上の持ち馬を出走させたら、これほど“どっちらけ”な結果が予想される展開になるのは明白である。
とはいえ、現実をいえば、いわゆる“社台ファーム系”の生産牧場や“社台ファーム系”法人馬主が大概のレースに出走し、零細牧場や個人馬主で勝つケースが少なくなってるのも事実だし、そういう意味では個人馬主を責めるつもりはない。が、あくまで所有馬がレースで勝てるのは、騎手の腕と厩舎スタッフの愛情であって、馬主は直接騎乗してる訳でもないし、ブリーダーズオーナー(生産牧場を運営している馬主)でない限り直接愛馬を世話する事もない。ただ、契約時の受託料などを払ってるだけだ。そこを勘違いして、落馬事故後に騎手より馬の安否を確認するのは愚の骨頂であり、それこそ失礼な話である。まして、競走馬は“消耗品”であり、事故で“予後不良”と診断された時点で有無を言わさず“廃棄処分”となる運命である。その覚悟無き馬主は、競馬をやるべきではない…否、馬主である必要性はない。
もちろん、愛馬を可愛がるあまりにそういう行為を取るのはわからなくはないが、だからといって人命を軽んじる様な馬主は、結局は競馬を“愛していない”のである。単なるマネーゲームの一つとして考えてる様な態度は、いずれそれが原因で、落ちぶれる運命に遭う。競馬ファンが見たいのは、単なる馬主だけの快楽ではなく、その場を共有できる“瞬間の物語”である。だから、ひねくれたファンは特定の冠称が付く競走馬を、実力を無視して予想から消す事もあるし、中にはレースに参加しないモノもいる。それを知った上で、“みんなが楽しむ”為の競馬にしていく努力が必要である。その部分での考えでいけば、社台グループの“経営方針”は理に適ってるともいえるかもしれない。だが、それでも零細牧場だけでなく大手の牧場が倒産するケースは、後を絶たない。だからこそ、無名のファームが大手を見返す、大どんでん返しの“物語”をファンは求めるのだ。それを一しがない馬主が踏みにじるならば、それは競馬サークル全体の“滅亡”を意味する。