迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

航空業界も大変なことで…

スカイマーク」(東京都港区)は2日、機長2人の退職と病気で通常ダイヤが組めなくなったとして、6月に運航を予定していた計1704便のうち、約1割に当たる168便の欠航を決めた。(中略)同社によると5月、同社の機長資格保持者約40人のうち、いずれもボーイング737の資格を持つ1人が病気療養を、1人が自己都合退職を申し出た。会社側は乗務の可否や満期を迎える契約の条件について本人と話しあったが慰留できず、新たな機長の手当てもできなかった。
168便の内訳は6月2〜29日に運航予定だった▽羽田−旭川40便▽羽田−札幌24便▽羽田−神戸56便▽羽田−福岡48便。同社は、訓練中の機長の準備が整う7月には通常ダイヤに戻したいとしているが、流動的という。(略)by 毎日新聞6月3日付より
オイラもちょくちょく(神戸ー羽田だがw)利用しているスカマがコレですから、他の新規航空会社もこのトラブルは避けられない。当然だが、大手のJALANAだって、本来なら価格競争を勝ち抜く為には、スカマやエアDOみたいな雇用形態(操縦士を外部からの契約派遣で賄ったり、バイトのCAにしたり…)にしたいとは思っても、老舗の…しかもそもそもは国の公社同然だった航空会社が、プライドを捨てる様なマネなどできる訳がない。が、現実をいえば、そこまでしないと“格安運賃”で飛行機を飛ばすことができないという台所事情がある。

確かに、早期割引やバーゲン価格の航空運賃が普通になっている現在では、むしろ定価の普通航空運賃で利用しようなんて、バカバカしいのがオチである。なんせ、東京ー大阪の移動を、新幹線を基準(通常で片道13,750円)にして考えると、最安値でも“青春18きっぷ”を利用して8時間近く掛かって鈍行だけで移動する方法で2,600円、高速バスを利用する方法でも、最安値は4,000円(確か近鉄バスのがそれ)。で、新幹線もエクスプレス予約などを駆使すれば、12,000円で行けちゃう訳である。
航空機の場合、確かに東京ー大阪の飛行時間は離陸から着陸までは僅か30分程度だが、搭乗手続きなどで空港にいる時間を考えると、新幹線やバスに比べて、却ってモタつく場合がある。事実、出発時刻の5分前までに搭乗口にたどり着かないと、他の利用客に迷惑をかけるだけでなく、空港も離陸と着陸の時間的都合で大混乱をきたす事になる。まして、墜落事故が発生すればひとたまりもないのは、23年前の日航ジャンボ機墜落事故でも明白である。
そうなると、事故は多いが地上にいるだけマシという考えが普通であり、それ故に価格競争以上に利便性が追求される事になる。つまり、ただ“安い”だけじゃ意味がなく、価格の安さの裏には途方もないリスクもある事を知っとくべきと思えば良いだろう。逆に、料金が高いのは、それだけ分の人件費やサービス向上の為のコストが掛かってるという意味であり、逆を言えば、最上のサービスを求めておきながら、必要以上にネギる行為は、セコいを通り超えて窃盗紛いと考えても良い。だから、安さの理由を知った上で利用する分にはどうってことはないが、それを他の航空会社や公共交通機関に求めるのは、時として酷である。むしろ、それぞれの経営努力を認めた上で、利用客はどう選択するかである。
ま、その前にスカマはそろそろ、人件費確保の為の値上げとその理由を利用客に説明する時ではなかろうか。