迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

My favorite announcer“NEXT” vol.17

さて、昨日が徳さんで攻めたなら、今度はこの方にしますか。“報道ステーション”のキャスターを務める、元・テレビ朝日の古館伊知郎アナの話です。ま、この人の場合、古くから知ってる人間なら、元々プロレス実況の名物アナとして有名だし、新日本プロレスの一時代と共に、その芸術的(?)な実況があったと言ってもいい。だが、現在のスタイルヘ移行するまでに、様々な分野の仕事をこなした“苦労人”でもあるんです、ハイ。彼もまた、いわゆる“逸見アナ症候群”の成れの果てであり、あの時代にしては珍しく、若くしてテレ朝の“看板アナ”でした。その為、実はいわゆる“オジサンズ”にはなれなかった、不遇のアナでもあるんです。

先に断っておくが、オイラはこのアナに対する印象は、最初っから“高飛車なヤツ”程度にしか見てない。てのも、そもそも人気になったのは、新日本プロレス中継での言い回しで、特にアントニオ猪木が出てる試合でのパフォーマンスに定評があったって程度である。しかし、普段の喋りと実況時のハイテンションというギャップってのもあったからこそ、評価されてた訳であり、元からこういうキャラって訳でもないのだ。
ただ、テレ朝デビュー時に、こんなエピソードがある。“古館”という苗字自身が珍しい為、初めての人は必ず、“ふるたて(ふるだて)”と読んでしまう事が多く、当の本人も説明するのが邪魔臭かったんで、そのまま放置してたんだとか。それが気になった先輩アナが、“もっと自分の姓名を大事にしなさい!!”と、こっぴどく叱られ、以後は初対面の相手に対して、必ず苗字の読み方について、ちゃんと説明する様になったとか。
ま、“あのブーム”に乗っちゃって、一躍人気者になると、他局からの出演依頼も殺到する様になってきたんで、他のオジアナよりも若く、まだ30代そこそこでフリーに転向したのである。だけど、現実は厳しく、プロレス以外のスポーツ実況なんて殆どやった事がなくって、コレで苦労する事となる。その為、一時は俳優紛いな仕事も引き受けて、とにかくアナウンスの仕事が巡ってくるまで凌いでいたのだ。そんな中には、競輪場でのゲスト実況アナとして、京王閣花月園等の競輪場を渡り歩いた事も…。
しかし、古巣のテレ朝は、できるだけ“路線変更”のチャンスを与えて、手元に戻ってくる様に仕向けたのです。これに対して、逆に手を出したのがTBSで、“筋肉番付”のMCと、それに付随する特番(芸能人スポーツマン決定戦等)での実況をやらせた訳です。が、その肝心の“筋肉番付”が、収録中に参加者が競技中に重傷を負い、打ち切りになるという憂き目に遭ったのを期に、スポーツ実況から退く事になるのです。(ま、それに呼応して、初田アナや梅淳が活躍の場を広げたんだが…)
そして辿り着いた先が、久米宏アナがやっていた“ニュースステーション”の後釜番組のキャスターというポジションで、それが現在の姿という訳です。皮肉な話ですが、この人の場合、若さだけでフリーになった事が、結局所属していた放送局に拾われて命拾いしたという“迷子”型のフリーなんですよね。相対して久米アナは…っと、この話はここでするよりも、久米アナの特集でやりますかw