迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

My favorite announcer“NEXT" vol.18

さて、クッスへの対抗だが、ちょいと変化球を投げますか。ABCといえばMBSは“永遠のライバル”な訳で、ちょうど同世代のスポアナといえば、競馬実況にいるんだなぁコレがw という訳で、ココでは美藤啓文アナの話をしましょう。プロフを見ると長野出身になっているが、実際は神戸っ子。そして本来なら、松倉アナよろしく寺の跡継ぎになってても良かったハズなのに、競馬実況に人生をささげている、ある意味破天荒なヤツですw ま、そもそも大学時代に競馬場で馬券買った事がバレて、阪神競馬場ブラックリストに載った(当時、学生の馬券購入は御法度)程の競馬バカです。以前紹介した浜野アナと同い年で、同じ様に競馬好きという彼ですが…。

とにかく、学生時代は大学の近所が阪神競馬場(関西学院大学の甲東園キャンパスからそんなに離れていない)だったこともあり、学生時代にドップリと、ギャンブラー街道まっしぐらな状態だった訳で、必然的に、競馬の仕事ができる環境を求めた。そんな時、MBSの人事関係者は、美藤アナの“ある特徴”に気付いたのである。そう、顔の見た目が当時の薫兄に“ウリ二つ”だったのである。この事から、MBSのアナとして入社する事になった時、先輩アナ達から“蜂谷の弟”なる異名を付けられたのである。(“あどラン”本一冊目の新人時代の写真を参考にしてもらえると有難いが、マジでそっくりw)ま、この事が功を奏して、薫兄にくっついて競馬実況アナとして後々成長する事になる。
でも、最初はやはり、プロ野球の実況がメインであり、競馬はあくまで薫兄の補助程度といった感覚で、あまり実況をさせてもらえる様な状態じゃなかった。今でもその影響で、オイシイ場面は殆ど、後輩の来栖正行アナや大八木友之アナがやる事が多く、あんまり目立った事ができないのが悩みの種らしい。とはいえ、実質は野球と競馬、そしてテニスとアメフトの実況が担当で、来栖アナや薫兄みたいに“ギャンブル専門”という訳にいかないのである。でも、本音を言えば“ギャンブルアナ”として認められたい部分もあり、その事が近頃の実況での“焦り”となって出ているのは確かだ。そりゃ、他のスポーツと兼務という状況は、競馬実況アナとしてはレースに集中できないというジレンマになりやすいが、ラジオNIKKEIならともかく、普通の民放アナであれば、今でも競馬実況は、あくまで他のスポーツ実況の“オマケ”であって、メインとして認められにくい部分がある。もちろん、きよぽんや薫兄みたいに認められてる者もいるけど、彼等の場合は“暗黒時代”を生き抜いた功労者としての部分であって、実際には未だ、競馬や競艇の実況アナは、世間からは日陰の存在である。だからこそ彼の場合は、他のスポーツでも実況できるスキルが必要だった。言い方を変えれば、時代がそうさせてしまったといっても良い。
で、以前にも紹介したが、競馬アナとして“致命的”ともいえる弱点が、彼の場合は存在する。そう、アルコールにトコトン弱いのだw なんせ、他のアナ達と小倉の繁華街へ呑みに行っても、ビールをコップ一杯だけでも、速攻で爆睡する程の下戸で、酒豪が多い競馬関係者からも呆れられる程の弱さなのだ。だが、彼自身はそれでも楽しいらしい。それともうひとつ、ヘンテコな“特技”があって、立ったままでの爆睡可能という“馬かよ?!”と、ツッコミを入れたくなる様な事もできるのだ。だから、今日も恐らく小倉の片隅で、酔っぱらって宿泊先のベッドの前で、棒立ちのまま“夢の中へ”行ってしまってるかも?!この件に関しては、当の本人も笑うしかないらしい。
去年、薫兄の現役引退と、同世代だった菫華の君逝去という二つの“さよなら”を経験し、一番気負ってるのは間違いないが、そういう気配を見せないのは、恐らく、優秀な後輩…特に薫兄の“お気に入り”である来栖アナの存在が大きい様な気がする。もちろん、来栖アナだけじゃなく、大八木アナやRFから移籍して来た仙田和吉アナも競馬班として頑張ってるモンだから、余計に居場所がない様な気がする。でも、自分から志願して、茨の道を歩んで来たという誇りがある。まして、後継者育成も彼の仕事のうち。現在、去年入社した河本光正アナを一人前の競馬実況アナに仕立てる為に、みんなと一緒に奔走している。薫兄が残した“伝統”を引き継ぎ、これからもMBSで競馬中継が続けられる様に守り続ける事も、今の美藤アナ自身の仕事なのです。