迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

驕れた者が“敗北者”となる!!

一昨日のマーティ達の会話でも、ちょこっと出てきた話だが、今回の北京五輪、メダルに関してはともかく、競技者自身の“一念”ってのがどれだけ重いモノかを思い知らされた大会でした。(ま、運営に関しては、憤懣だらけだった様でw)特に、メダルが期待された種目に限って言えば、男性選手団の腑甲斐なさと、女性選手団の溌剌とした活躍ぶりには、現在の日本そのものが見えた様な気がしますねw(ホンマ、しっかりせいや男共!!)

ただ、個々のレベルでいえば、男女関係なく、すばらしい結果を残せた者には、共通した思いがある様に見えます。もちろん、競技によってその目標は違いますが、共通して言えるのは、“ここでしか戦いたくない”という思いと、“勝たなきゃ意味がない”という気迫です。
ことさら、傷口に塩を塗る様な事を言って申し訳ないが、野球に関していえば、韓国選手団は“兵役免除”というニンジンがあり、それは今後の選手生命をも揺るがしかねない問題が、そこには含まれています。野球で夢を掴みたい選手達にとって、最低2年間務めなければいけない兵役は、それだけ分のブランクを抱える訳であり、折角ここまで野球の為に鍛え上げた技術を、捨て去らなければいけないという事情を考えれば、当然死に物狂いで戦って当然ですし、アメリカやキューバとて、メジャーに出られない選手ばかりとはいえ、ここでの活躍もMLBのスカウトはチェックしてますから、メジャーになるチャンスと考えて当然。そういった心配がなく、ぬるま湯に浸かった様な態度だった日本が負けたのは、当然といえば当然です。また、男女のマラソンでもそうですが、選考会で“補欠”でも、当日まで何があるかわかりません。その備えがまったくできてなかったのは、完全なる怠慢。勝負する気があるなら、最後まで万全な体勢をとって当たり前です。
逆に、“嬉しい誤算”と言えば、フェンシングのフルーレでの“快挙”でしょうか。コレも、日本でのフェンシングの普及を推進したいという周囲の熱意が、選手にも伝わったからこその結果であり、陸上400mリレーでの結果も、前回の大会で手応えを掴んだ後、弛まぬ努力を重ね、他国の選手が練習しないバトンリレーを丹念にやりこなしたからこそ、コンディションが悪い状況下でも冷静にレースができた事が勝因となったのでしょう。ここにも、他者の追随を許さぬ一念があったこその話です。そしてなにより、前回の結果だけで驕れず、謙虚に振る舞った姿勢こそが、今回の結果へと結びついていると、オイラは確信してます。
だからこそ、今回のすべてのメダリストに対して、敢えて酷な事をオイラは注文します、“そのメダルを捨てなさい”…と。なぜなら、今は“メダリスト”としてもてはやされますが、次の勝負は既に始まってます。今大会で引退する選手はともかく、次のロンドンに出場したいと思うなら、この結果を早く忘れて、再び“挑戦者”として取り組む事が大事です。そう、平家物語の冒頭の言葉ではないですが、“驕れる者久しからずや…”という様に、現状で留まっていては、後続の者にヤラれるのがオチです。常に精進…弛まぬ努力こそ、本物の“王者”の証です。