迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

恩知らずは滅亡の兆し…

アメリカの大統領選がある度に、情勢不安になる中東で、日本人ボランティアが誘拐された。最悪の結果は想定したくないが、どっちに転んでもアフガン周辺の住民が苦しむのは目に見えている。なのに、“白人は信用できない”とか、“アメリカに与する者は、誰から関係なく敵だ!!”という概念は、更なるイスラム教徒不信を招く。だが、こういったバカげた事をやる連中には、その“道理”は通用しない。なぜなら彼らは、何も知らずにアメリカの掌で遊ばれている事実を認めたくないからだ。
同じ様に、インドネシア少数民族に対して、自然保護団体は伝統的捕鯨をやめる様に言い出した。彼らの言い分は、クジラの個体数よりも捕鯨を“野蛮”と見なして、自分達の文化を押し売ろうとしている。それに気付いた住民は、断固として反対を表明したいる。当然の答えだ。少数民族の言い分は、無計画に捕鯨をしてるのではなく、後世に資源を残すために、あえて近代捕鯨を受け入れず、伝統的な木造船での捕鯨を守ってきた。それを“野蛮”というなら、それこそ理不尽である。

つまり、“自分達が正しい”という考えこそ、諸悪の根源といって良い。(ま、一部の学会員の折伏も、そういうキライがあるんだがw)相手の気持ちを知らず、ただ虚勢を張る姿は、怒りを通り超えて哀れに感じる。そう、他人の苦労を“何も知らない”という事が一番恐ろしい状態であり、それ故に“誰かを不幸にする”という事が、どんな事を意味するかは、その時…つまり“因果応報”を受けてからでは遅いのだ。
地球温暖化も、疫病の大流行も、すべては自分勝手な理論…つまり、相手の文化をバカにした行為から始まっているという事に気付かなければ、食い止める事は不可能だ。古の知恵とは、後世の者達が将来、路頭に迷わない様にする為に築き上げた高度な“延命術”であり、それは、今は亡き黒川紀章が提唱した“メタボリズム(新陳代謝、決して“おデブ”という意味ではない!!)”に集約されていると考えて良い。そう、発展と自然の“共生”とは、過去を鑑み昔ながらの営みを守りながら、必要性のある簡略化を組み込む事で意味をなす。つまり、自然界の神秘に感謝し、その持てる能力を享受して社会を発展させる事こそが、本来のあり方である。それを嫌い、“自分さえ良ければ…”という考えが、結果として自分を苦しめ、他人を妬む原因となる。こんな時代だからこそ言える。所詮、相手を信じる事ができない様では、道に迷うだけ。だから、虚勢を張って相手を脅したり、相手を蔑んでバカにしてはいけない。なぜなら、そこにいるのは、“別の世界の自分自身”なのだからだ。