迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

食の安全を司る者として…

イヤになりますね、今回の事故米の転売騒動は。コレは何も、以前あった食肉偽装や毒物混入とは違って、完全に“食の安全”よりも利益追求という企業体質が招いた、消費者に対する背任ですわ。もちろん、その責任は農水省も負うべきでしょうが、いつから消費者は“モンスター”になったのでしょう?すべては結局、食品会社にしろ農水省にしろ、そこに“食の安全を司る者”という自覚がなさ過ぎる様な気がします。別にコレは、オイラがその立場の人間だからというだけではありません。厳しい品質管理をすれば、その分のコストが掛かるのは当たり前。なのに、それを安価で求めようとすれば、どっかで矛盾があるハズを疑うのがスジなのに、発覚してから文句いう様じゃ、企業だってドッチラケになってしまいます。

オイラの仕事は、まさに“衛生管理”の名の下に、作業や行程に関して様々な決まり事があるんだが、大概は“面倒くさい”とか“作業効率が悪い”とかで、すっぽ抜けてる部分がある。まして、製品の加工場はクリーンルームでの作業なのに、その作業員が消毒手順を踏まずに入室してる事を、よく見かける。コレ、マズいんじゃないの?
もちろん、この事については既に、オイラが社内の衛生管理委員会に陳情を出しているので、該当者に対して指導はあった様だが、未だにルールを守れていない不埒な輩がいるのは、オイラが確認しただけでも数人いる。そう、朝礼等で指導されてても、結局自分の仕事が“他人の生命を預かっている”という自覚がないから、他人事として聞き流されてしまってる訳だ。(コレに気付かない上司って…)
企業の不祥事の責任ってのは、結局のトコ上層部だろうが末端のヒラだろうが関係なく、全員が背負うべき部分だ。その事を理解できてる企業は、零細企業であっても信頼できるが、責任をたらい回しして逃げる様な姿勢を見せるのでは、大企業であっても先が見えてる。つまり、社会的な信頼を失墜させる様なマネは、何人たりともやってはいけないのだ。でも、“誰も見てないから…“とか、“バレなきゃどうって事ない”とか考えてる限り、こういった事は無くならない。
言い方を変えれば、今回の“事故米転売”は、発覚した分マシなだけであって、実際はどんな食品会社も、消費者には気付かれない様な些細なトラブルを抱えながら、操業してると言ってもいい。むしろ、まったくトラブルなく製品を作る事などできないと言って良いかもしれない。特に食品の場合、注意しててもカビが繁殖したり、小バエなどが入り込むことは日常茶飯事で、それを店頭に出ない様に最終段階で“不良品”として廃棄するから消費者はわからないだけで、そういったトラブルを未然に防ぐことは、スーパーマーケット業界では“食の安全を守る義務”を果たしてることとされている。が、それでもトラブルがあるということは、最前線にいる作業員や販売員自身の職務怠慢と、企業としての体質が疑われて当然といえよう。
教訓:“食の安全”とは、消費者の生命を預かる者としての自覚があってこそ守られる。