迷馬の隠れ家 はてな本館

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政治家に蔓延る“世襲”の習慣

衆議院解散するとかしないとか、何かと騒がしい国会だが、ふと、報道に出てくる議員の顔ぶれを見てると、大概が“政治家一族”と言わざる得ない程の“世間知らず”が多い。つまり、俗にいう“代々坊主”…もとい、“代々政治家”ってヤツだ。でも、なんでそういうのがまかり通るのか…原因を先に言ってしまえばメチャクチャ簡単なんだが、そうならざる得ない部分も多々あるからこそ難しい部分でもある訳だ。てのも、そういう“お坊ちゃま”でも、真面目に国民を思って行動してるヤツもいて、一概に言えないからだ。コレは何も、自民党民主党に限った話ではなく、民主主義だろうが共産主義だろうが関係無く、国家があって議会がある以上は、なくならない部分といってもいいのだ。では、なんで日本の場合、やたらと“代々政治家”って増えっちまうのだろうか?

根本的な問題として、日本人の“厄介事”に対するエエ加減な性格が、こんな茶番劇を招いてるといって良いのかもしれない。つまり、“他力本願de無関心”ってヤツだ。とかく日本人は、自分から行動を起こす事が苦手な上に我侭で、しかも他人の成功例を妬むくせに自分の事にはそっぽ向くという、ややこしい性格が根底にあり、自分さえ良ければどんな結果であっても構わないという、ある意味大らかなトコがある。が、コレが仇となってるとは、誰も思ってないのが厄介なのだ。
つまり、先祖のネームバリューがそのまま子孫の価値にシフトしてるのが、そもそもの間違いだという事に気付かないといけないんだが、だからといってデータが無いと不安だと慌てふためくのも嫌なモンだから、ついついそうなっちまう訳である。で、そういうモンに関しては通常、芸能や工芸の分野における感性や基本的な能力が問われた時に、親族に能力が高いモンがいると有利で、幼少期の時に傍にいて仕事ぶりを見てたりする場合、それを手習いにちょっとアドバイスするだけで開花する事が多い。が、政治や会社経営の場合はまったく別モノで、いくら一族だからといっても、本人にまともな知識や経験があるとは限らない。そう、この部分で判断ミスをやらかす後援会や政策秘書が多いから、ボンクラな“代々政治家”が増殖するのであるw
そう、最初から親の跡を継ぐつもりで猛勉強し、わからないなりに政財界の社交場でノウハウを学んで政治家になるモンと、後援会等がその勢力を保持する為だけに担ぎ出されて、付け焼き刃程度の知識しか無いモンとでは、根本的な違いが出てしまうのである。前者は頭デッカチになる反面、政治の駆け引きを知っているだけに、信念がしっかりしてるのに対して、後者はあくまで“一族の長の代理”的なトコがある為、後援会の“傀儡”と化している部分があるのだ。もちろん、前者にも欠点はある。そう、さっきも言ったが学力がある反面、有権者(支持者)をバカにしてる傾向があるのだ。後者の場合、やはり自分の親や祖父母の影響で支えてもらってるという意識があるが、前者は“自分で勝ち得たモノ”と勘違いして暴走する傾向にある。コレを見抜けないのが、現在の日本人の悲しい部分である。
そして、多くの日本人が抱える根本的な“弱点”が、“努力はムダ”だと感じて諦めてしまう事である。血統や出身地、そしてネームバリューとは、代々引き継いだ過去の“遺物”であって、自分自身の評価でないという事に気付かないから、自分すら見えなくなってしまってるのである。つまり、最初っから勝負してないクセに、いろんな意味で恵まれた相手を勝手に憎み、妬んだ上に個性を否定する訳である。こういう性格は、まさに共産主義国家が滅亡した時と同じで、国民全員が“人間不信”に陥ってるといっても構わないと思う。じゃ、なんでそんな状況で日本が今まで滅びなかったのかと言えば…そう、国民自身が“無関心”のままで放置してるからである。こういうエエ加減さが、むしろ問題を悪化させているんだが…。