迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

皇族が田畑を持つ理由…

左翼系の人々が、なにげに目の敵にする日本のロイヤルファミリー、天皇家。特によく問題視されるのが、“お田植え”等の農業に関する神事。元々、コメは太古の時代に、南方から伝来し全国に広がったモンであり、その事がきっかけで日本人の主食は、木の実や雑穀から米飯へと切り替わった訳である。(ま、アイヌ文化ではコメより雑穀の方が今でもガチですが…)その為、日本でいうトコの“五穀豊穣”というのは、米・麦・粟・稗・大豆を指し、それらは朝廷に献上する年貢として、全国から徴収した訳である。(ま、当時は金銭よりも物納が主流ですし…)現在の税金も、本来の意義から考えれば、政府機関がキチっと管理していれば何も問題ないハズなのに、そこがアホだから何時の時代でもココのトラブルが原因で滅亡した訳だがw
休話閑題、では、なんで皇族方は自らの手を汚してまでも、田植えをしたり収穫を行うのか?

表向き上の話でいけば、天皇自ら手植えした農作物は、伊勢神宮に祀られている天照大神をはじめとする、皇族ゆかりの神々の食料として納められるという事な訳だが、コレが、要するに“信仰の自由”に抵触すると喚いてる訳だ。が、冷静に考えてみると、天皇自らが下野し、下々の民と一緒に汗を流し、食料自給を促していると解釈すれば、コレは単に宗教云々の話ではなくなる。そう、本来あるべき“国長としての務め”ではなかろうか。
つまり、天皇自らが田畑を耕し、自らの手で収穫の喜びを実感したいからこそ、専用の田畑を有して行っている訳であり、本来ならその姿を見て、国民は“勤労の手本”と肝に銘じて見習わなければいけない。そう、その“代行者”として本来なら、内閣総理大臣農林水産大臣は、自らが農家を訊ね、そこで田畑を借りて耕作をするべきであり、それを手本として国民に見せなきゃいけないのである。が、残念な事に、そういうのを昨今の為政者は嫌うのであり、そこんトコを官僚も誤解してるのである。
現在の日本国憲法下において、天皇の存在意義は、あくまで国民のシンボライズ程度だが、皇族の仕事を考えると、それらは本来、各部門の担当大臣が代行すべき仕事であり、それが機能していれば、皇族はもっと自由になれるハズである。が、結局のトコ、最終判断を下すのは、いくら立憲君主制とはいえど天皇本人の意思である。つまり、日本の政治で、万が一国民を無視してすべての国土も何も第三国に“売り飛ばす”事になったとしても、それを阻止できるのが天皇であり、逆に天皇憲法を無視してクーデターを起こす事になっても、それが国民の“意思”として政府は受け止めなくてはいけないのである。つまり、天皇は日本にとっての“最終兵器”であると同時に、国家の暴走を食い止める“制御装置”でもある。だから、天皇を中心とする皇族方は、直接政治に関与しなくても、そこにいるだけで国民がひとつになれる依り代なのである。それが怖いから、左翼…というより過去の帝国主義に反対する連中は、過剰に皇族を嫌う。で、右翼系はそれを利用して、なんとか昔…かつてアジアの覇王だった大日本帝国時代の君主制復古と、それによる滅亡(要するに中・韓に攻め滅ぼされる事w)を望んでる訳である。それを知ってるからこそ、天皇はどんな思想に対しても中立で、且つ国民を守る為の“人柱”として、そこにいるのである。その恩を知らず、皇族を罵倒するなら、それこそこの国の“住人”として恥である事を、身を以て知っておかなくてはいけない。なぜなら、アメリカが皇族を認めたのは、その存在が国民の“生きる尊厳”を握ってるからであり、もしも戦犯として処分していたなら、63年前の戦争は、ソ連との“日本列島の奪い合い”に発展していた可能性もあったからである。