迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

変革の時、取り残される者は…

どうやら、アメリカの次期大統領はオバマ氏になった様だが、今の状況は、決してアメリカにとって良いとは言えない。むしろ、“先任者”の後片付けが大変そうで、その“腹いせ”が何時日本を襲うか解らない。が、そもそも“アンチジャパン”な民主党(アメリカのですw)が、わざわざ“差別の対象”である黒人の候補者を擁立したこと自体、アメリカの白人達自身が今までの“自分勝手”な性格を変えたいという意思表示をやったと受け止めても良いのかもしれない。
だが、それを手放しで喜んではいけない。なぜなら、この時点から“新たなる差別”が始まる訳であり、旧来の思想で凝り固まってた者にとっては、まさに“地獄の日々”が待っている。そう、今まで“愚劣”とみなしていた種族の末裔が、民意によって大統領になったことで、同じだけの差別を自分達が受けるハメになりかねないからだ。

つまり、急激な変化は、それだけ分の歪みも生む。それに対応できない者は、当然ながら時代の中に置いてけぼりになる。それは、共産圏の国々の民が渇望した自由を手にした時と同じで、今まで保護されてきた弱者(特権階級ではなく、社会保障がないと生活できない高齢者や母子家庭等)が蔑ろにされかけた事実がある。その事が結果として、(擬似的な)共産主義復古の引き金になりかねない。このバランスが一番難しい。
極悪な犯罪者が再犯を繰り返す原因のひとつが、この“精神的な甘え”であり、世間から受けた印象が結果として再犯を招く。今回の梅田→福島区内の3kmひき逃げ事件の犯人も、前科があった上に自分自身の変革を放棄し、むしろ“一番楽だった”嘘をつく性格になってしまったと言わざる得ない。重罪を犯した者は、世間ではその印象でしか最初は扱ってくれない。当然だが、自分自身が“変わりたい…”と願わない限り、それはどうすることもできない。しかし、だからと言って罪の意識もない様な輩を放置することは、もっとも危険である。なぜなら、その“被害者”遺族が報復の為に殺害を実行する可能性だってある。その“報復殺人犯”に“被害者”遺族が変わり果てない様にする為に死刑制度がある訳で、終身刑でも恩赦がある限り“負のスパイラル”を断ち切ることはできない。つまり、法を改正する前に、被害者も加害者も人権的に報われる様な社会にしていかなければ、死刑廃止論など無意味なのだ。
今までの“白人至上主義”を唱えた者は、おそらく大統領就任の前に暗殺計画と無差別殺人を計画するだろう。が、それは結局、自分自身の陳腐な自尊心を傷付けるだけだ。本気で“変わりたい”と願うなら、まずはどんな差別も受け入れることと、それに対して自分が腐らないことだ。批判を喰らって当たり前なのだから、相手を見返したいなら“自分にしかできないこと”を見つけて実践することだ。そういう意味では、吉田仙人の“実況歴半世紀”てのも、ある意味吉田仙人でしかできないことであり、それ故に“競馬実況の至宝”と呼ばれるに相応しいと思う。逆に言えば、それ故に後継者が育たないという弊害もある。(ま、園田の場合は今のトコ、竹之上アナがいるから良いが…)それに気付かない様では、政権交代どころか、(どんな政党が政権を担っても)戦前の暴走を繰り返すことになるだろう。