迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

海と山の境目を走る電車

先月すっぽかした鉄ネタですw 今回は播磨の雄、山陽電車の話です。
直特があるせいで、ついつい勘違いされがちだが、H2Oホールディグ(阪神と阪急の合弁)傘下の鉄道会社(正確には阪神系)と言えど、基本的には別会社だ。そして、基本的に神戸高速鉄道の新開地より西のエリアは、完全なまでに山陽電車のテリトリーである。路線は板宿〜山陽姫路の本線と、途中の飾磨(しかま)から山陽網干(あぼし)に抜ける網干線がある。だが、本線を走る電車は、神戸高速を経由して阪急三宮に行く電車と、阪神梅田まで行く電車がある。その分岐点は神戸高速の新開地駅で、通常はここで無線がそれぞれのモノに切り替わる。そして、面白い話をすると、来年阪神と相互乗入れをする近鉄の車両と、近鉄京都線に乗り入れている京都市営地下鉄南北線の車両、そして阪急京都・千里線に乗り入れている大阪市営地下鉄堺筋線の車両は、山陽電車の本線上に乗り入れることは、原理上では可能なのですw(ま、無線等の設備の問題で、実際は無理だろうけど…)

そもそもは長田区以西を走っていた私鉄なんだが、JRの前身である国鉄山陽本線と張り合う為には、どうしても東播エリアと三宮・元町を結ぶ直通の路線を作りたかったのだが、当時は神戸市電がそのシャトル役をやってた影響もあって、なかなか手が出せなかったのが本音であろう。だが、急速なモータリデーションの波が神戸市内の慢性的な交通渋滞を引き起こしたのを受けて、阪神や阪急、そして神鉄とともに神戸高速鉄道を立ち上げ、共同運営をやり始めたんだが、ここで大きな問題が生じた訳である。つまり、“山陽の車両はドコまで走らせるか?”という部分である。そこで決まったのが、阪神線乗入れは大石まで、阪急線乗入れは三宮までとし、各々の待避所(阪神:石屋川、阪急:六甲)の一部を借りて留置きするという“ルール”を定めた訳である。が、こんな事故が起きたせいもあって、何故か阪急との相性が悪いらしい。その為、梅田までの相互乗入れを考えていた山陽電車は、阪神への直通運転を選んだ。こうして現在の直特が走る様になった訳だが、来年以降はひょっとすると、近鉄の特急車両が某同人誌バリにこの区間を走るかもしれない。
それにしても、須磨〜明石は、海岸線ギリギリのトコを、国道2号線と並走するカタチでJRと山陽の線路が走っている。その影響で、台風通過時は某掲示板でいうトコの“しおしおのパァ〜”状態になるw そう、台風の風が海水を巻き上げる影響で、架線に塩分が付着してショートする訳である。で、その事でJRが復旧のメドが立たずにイラついてるトコを、山陽と阪神の車両が悠々と走っていることが多いw