迷馬の隠れ家 はてな本館

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落馬事故と医療体制

ご存知の方も多いだろうが、こないだの京都競馬5Rで、武豊騎手が(2週連チャンで)落馬し、右腕の尺骨を骨折した。程度がどんなモンかわからないが、少なからずとも3週間は姿を見せないだろう。(ま、おかげと言っちゃなんだが、メイショウサムソンの鞍上が石橋守騎手に戻った訳で…)
競馬…というより乗馬には“落馬”は付きモノであり、それによる怪我は、最悪の場合(頭から落ちで頭蓋骨陥没骨折など)は死に直結する。その為、中央の競馬場には常に、コース上に応急処置を行う場内の診療所まで搬送する為の救急車が、常に待機してるのを見かける。大概、落馬事故後に速攻で怪我人を収容する訳だが、怪我の程度によっては、救急車に乗らずに自力で診療所に行くケースもある。

“落馬事故”でよくあるのが、腕や脚などの骨折と、全身打撲の類だろう。基本的に、落馬といっても原因はケースバイケースで、馬体故障でレース中にコケたとか、スタート時にバランスを崩したなどがある。だが、大概は人馬ともに無事だったり、馬だけが“予後不良”という結果だったりする。しかし中には、馬は無事だが騎手が…というケースもある。その最たるモンが落馬後に、他馬に踏まれたり蹴飛ばされた事等が原因で、脳挫傷になったケースである。コレが原因で亡くなったり、一命を取り留めても騎手としては復帰できない状態になったりする訳で、復帰できても記憶喪失になってる事も多い。(有名なのは、福永洋一騎手の毎日杯での事故。コレが原因で、首から下は自力で動かせない。また、安田隆行調教師も、騎手時代の落馬による脳挫傷が原因で、今でも落馬3日前〜当日の記憶がない。)また、内臓破裂もよくある話で、現役騎手の中にも腎臓を破裂させた為に片方しかない騎手もいる。
場内の診療所は通常、落馬事故の怪我に対しての外科的処置がメインだが、時には“珍客”が訪れる事もある。そう、場内で取材中に体調を崩した競馬記者達だ。昔、守タソが小倉競馬場で夏風邪でダウンした時、関係者用の診療所の世話になった訳だが、勘違いして先輩アナが何故か馬の診療所に問い合わせたなんていう“バカ話”がある程、競馬場では“馬優先”だったりする。
また、馬主登録をしてる職種を調べると、意外にも脳神経外科や整形外科等の医師が多く、それが時として騎手の命を救ってるケースも多い。さっきも出た福永洋一騎手の場合も、たまたま馬主席に脳神経外科医の馬主がいたため一命を取り留めた訳で、偶然が重なって最悪なケースを避ける事ができた事もある。(しかし、その後の様子を聞いて、その医師は自分の処置が間違ってたのではと悔やんでたそうです…)とはいえ、個人的な道楽で楽しんでる時に、目の前で“急患”が出るってのも…ちょっと考えモノかもしれません。