迷馬の隠れ家 はてな本館

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マーティの真面目にプライオリティ 12月号(様々なマークに気付いてください…)


今月も、この時間となりました。今年最終の“真面目にプライオリティ”ですが、今回は“マタニティマーク”についての話です。ご存じない方も多いとは思いますが、平成18年(2006年)、厚生労働省“健やか親子21”の推進運動の一環として、妊娠中に気付いてもらう為のマークとして考案されたマークです。厚労省が提唱する前に、既にいくつかの自治体で、独自の“マタニティマーク”が使われていましたが、広く一般に認識してくれる様にと、厚労省が改めて制定したのが、このマークなのです。出産・育児支援雑誌や育児用品メーカー、更には公共交通機関では、事前に申し出る事で、無償でこの“マタニティマーク”の携帯ストラップやバッジを配布しています。

しかしながら、これを付けている妊婦が近くにいても、素知らぬ顔で通過される方も多い様です。特に通勤・帰宅時の男性は、“マタニティマーク”を付けている初期妊娠の女性がいても、それを無視して座席を占拠したり、わざと腹部を押してくる者もいる様です。優先座席でもそうですが、“妊婦は病人じゃない”という概念が、結果として妊婦を立たせたままで、乗車せざる得ないという事例があります。
もちろん、厚労省も妊婦に対する認識が甘い様で、ただ単純にマークを決めた後の告知や推進活動が、まったくといってやっていない状況が続いてます。それともうひとつの原因が、“特別なマーク”という認識です。つまり、身障者や高齢者と同じ様に、妊婦もマークによって“差別されているのではないか”という認識です。最近見かける様になったピクトグラフに、杖をついた高齢者を意味するものや、松葉杖をついた怪我人、オストメイトを意味するものや、ペースメーカーを意味するものを見かけます。その中に、妊婦を意味するピクトグラフも存在します。が、それが何を意味してるのかを正確に把握してる方は、殆どいない様な気がします。地図記号でもそうですが、小学生に習うものとはいえ、現在の記号の中には、つい最近になって制定された様なモノも存在します。日頃から地図を使ってる方ならともかく、そうじゃない方に取っては、逆にわかりづらい記号も多い様です。
それと同じで、折角妊娠に気付いてもらおうとマークを作ったのに、それに対する説明や講習が世間一般に対して、何ひとつなされていない様では、普及はおろか誰も使わなくなると思います。また、マークの意味を知らないが為に、様々な誤解を招き、中にはそれを悪用するケースもある様です。(現実問題として、障がい者の同乗を示す四葉クローバーのマークを、単なる“カーアクセサリー”感覚で車体に付けてる健常者ドライバーもいるそうです。)マークを作るにしても、使うにしても、それぞれどんな意味があって、それを付ける理由をはっきりさせないと、却って無意味なモノとして忘れ去られます。

本年はお付き合い、ありがとうございました。取材や資料が足りない中で、毎月更新してまいしましたが、いかがだったでしょうか?若干、マスターやボクの認識不足で、説明が拙い状況でしたが、参考になされた方がいらっしゃいましたら光栄です。来年はもっと、様々な医療や福祉に関する情報をお届けできる様、精進していきます。では、この辺で。お相手は、マーティでした。