迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

マーティの真面目にプライオリティー 1月号(食品事故の基礎知識)

こんばんは。今年も“真面目にプライオリティー”をご愛読いただきます様、よろしくお願いします。
さて、今回は相次ぐ“食品事故”の原因と対策についてです。“食品事故”と申しましても、ここでは、企業や業者の責任となる部分(製造工程での異物混入や商品破損による劣化等)ではなく、食品の“特徴”を知って、誤飲や嚥下(えんげ)障害による窒息事故を未然に防ごうという狙いです。つまり、消費者側の“自己責任”となる部分での話であり、それを製造業者の責任にしたり、他の消費者の迷惑となる行為を少しでも減らす事と、育児あるいは介護上での事故を防ぐための工夫を提案しようという事です。

まずはこの時期によく食べられる、餅の話から。特に乳幼児や高齢者が喉に詰まらせて死亡する事故が相次ぎますね。この原因は、そもそも餅の食べ方に“問題”があると考えていいでしょう。最近の餅は、素早く調理しやすい様、餅米だけでなくコーンスターチや粳米でできた上新粉を混ぜて充填してる商品もありますが、基本的に餅米100%で杵突きである以上、水分含有量の都合で粘りが多く、歯で噛み切る事が困難な場合があります。この場合、基本的には咀嚼(そしゃく:噛み砕いて飲み込む行為)困難な方に対して提供する際は、代替品(白玉粉で作った団子等)による献立変更と、それができない場合は最初から噛まずに食べられる様に小さくする等の工夫が必要です。
類似例でいくと、食パン等でも同じ理由で喉に詰まらせるケースがあります。去年の小学生が給食のパンで窒息死したケースでも、本来なら小さくちぎった上で、なおかつきちんと咀嚼していれば防げた事故です。が、小学生ぐらいだと、どうしても同級生との早食い競走をやってしまい、それが事故に繋がる事もあるのです。ですから、家庭で食事する時から早食いをしない様に指導する必要があります。それを教育現場だけで指導しても、何の効果も出ません。
昨今よく聞かれる“こんにゃくゼリー”の誤飲事故。これも実際は、消費者自身の初歩的なミスであって、販売元の企業の責任ではありません。通常のゼリー菓子の原料はゼラチンや寒天、カラギーナン(植物性のゲル化材)といった弾力性が少なく、仕上がりも柔らかい食感の素材ですが、こんにゃくゼリーの場合、通常のこんにゃくと同じコンニャクマンナンでできてます。したがって、どんなに柔らかく作ったとしても、通常のゼリー菓子と違って弾力があり、咀嚼力がないと噛み切れない食材です。当然ですが、凍らせても口の中で溶ける様なモノではありません。ですから、噛む事を前提に作られている事を知った上で、子供達に与えないと非常に危険です。もちろんそれは、ダイエット食材として使われている、マンナンパスタの類(いわゆる“子●タ注意報”等の商品)も同じです。
肉や魚でも同じで、調理の際に細心の注意を払って、できるだけ小骨やスジを取り除く事はもちろんの事、食感を楽しむ食材であれば、それに似合った食べ方を学ぶべきです。そういう意味では、家族て食卓を囲み一緒に食事をする事は、本来の“食育”の基本ではないでしょうか。みなさんの家庭では、家族と一緒に食事したのはいつですか?
今月の話題は、以上です。担当は、マーティでした。