迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

テレビ業界がニコ動にひれ伏す時…

最近、地デジヘ移行するための経費が掛かり過ぎる事と、優良なスポンサーがCMを作らなくなった影響で、在京キー局5社ですら赤字決済だという。ぶっちゃけた話、著作権や放映権等の知的財産分野でがめつい事をやって、インターネット…特に動画サイトに対してケチ付けた結果である。そもそも、ホリエモンにしろ三木谷にしろ、動画サイトの可能性を広げる際にネックになる部分での話し合いをしたかっただけなのに、放送局自身が相手を勝手に“得体の知れない分野”だからと決めつけたり、自社ブランドにこだわり過ぎるから、結果として素人の動画配信に、既存のメディアが負けただけに過ぎない。まして、アニメ業界でも、なかなか放映してくれない放送局よりもWebでPPVした方が手っ取り早いし、好評を博せば永久保存用のDVDやBlu-Rayに纏めて販売する事もできる。つまり、視聴者と制作者が“直接取引”する時代へと移行してるという訳だ。それに乗り遅れ、更には海賊盤や違法アップロードを気にするあまりに、折角のアーカイブコンテンツを販売する機会を逸してるのである。そう、そこを解決すれば、実はジリ貧の地方局が在京キー局を“ブッ潰す”事もできる様になると、オイラは考えているのだ。

水曜どうでしょう”にしろ、“探偵ナイトスクープ”にしろ、共通している事は、在京キー局が制作した番組ではなく、単なるローカル番組であるという点だ。つまり、少ない予算で、しかも固定スポンサーが殆ど付かない状況でも、いい番組を作ることができるという好例が、この番組の共通している部分である。と、同時に、地方の放送局だからこそ、“全国一斉ネット”ではなく地域毎の事情に合わせた“番組販売でのネット”だから、番組を放映する際のスポンサーは、放映する放送局の気分次第…というか、地元企業等の懐次第で調整できる利点がある。言い方を変えれば、本放送を行っている放送局がスポンサーに縛られていないから自由な番組作りをできる上に、他地域の放送局も放映料を払う目的で勝手にスポンサーを付けても文句を言われる筋合いはないって事だ。
“あどラン”でもそうだったが、千里丘時代の放送には複数のスポンサーが付いていたが、その殆どが地元企業であった。しかし、茶屋町移行後は、時代劇・新喜劇等の特別な放送の時にしかスポンサーが付かず、なおかつ地元企業は姿形無く消え去っていた。ここに大きな“問題点”がある。つまり、過剰にボッタクリな広告料が、番組の規模に合っていないのに設定されている事が、結果的に大手企業以外のCMを廃除する遠因となり、更には既存の大手企業すら広告費カットの煽りでCMを減らしたから、宗教団体や通販のCMが頻繁に流れるという現状を生んだのである。逆を言えば、創価学会のCMが増えたのは、大手企業からCM制作の契約が取れない広告代理店からの皮肉であり、放送局はそれに似合うだけの広告価格の“値下げ”を、広告代理店から突きつけられているのが本音だと思う。
では、この状況をどうやれば他の放送局も脱却できるのか…そのヒントは、“ニコニコ動画”や“You Tube”といった動画サイトそのものの“営業形態”が握っていると思う。つまり、“餅は餅屋”である。動画サイトの悩みは、地上波や衛星放送でも再放送される事がない過去の番組を、違法アップロードするユーザーのせいでいちいち消去しなくてはいけない事である。それを逆手に取って、放送局が…否、番組制作スタッフが個別で既存の動画サイトと提携し、過去に放送された番組を“放送局承諾”の下で責任もってアップロード・配信すれば良いのである。つまり、動画サイトに会員登録制の配信枠を作ってもらい、そこで“公式放送”としてオンデマンド配信すれば、ほぼ問題をクリアできる。当然だが、無料配信のサイトではバナー広告(“ニコ動”なら“ニコ割”広告)を専用プレーヤーに仕込めば良いのであり、有料配信の場合は広告抜きの状態で放送できる様にしとけば良い。また、月々の料金は月々1,000円以内で設定し、契約内容を番組毎であったり、他の映像も見られる特典付きのパッケージ料金として設定すれば、多くの利用者を見込む事ができる。ただ、デメリットとして、視聴者は日本人だけじゃないという点がある。そう、インターネットはパソコンと通信インフラがあれば、どこの国の者でも好きな時間に閲覧し、悪戯(いわゆるスパム攻撃やデータ改竄等)され易いという事だろう。