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マーティの真面目にプライオリティー 2009年2月号(知っておきたい還付申告と控除の話)


こんばんは、マーティです。今月はそろそろ確定申告のシーズンという事もあって、知っておかないと損する税金にまつわる情報を、お届けします。詳しい事とかに関しては直接、国税庁ホームページで確認していただくとして、ここでは身障者や年金生活をされている高齢者、寡婦(かふ:現在でいうと、シングルマザー)といったいわゆる“生活弱者”なら知っておきたい、所得税に関する控除と申告する事で返還される税金について、少しだけ情報としてご紹介します。
まず、よくある“還付金詐欺”を防ぐ為にも、みなさんが知っておくべき事があります。それは、還付申告は税務署で確定申告時以外でも受けられるという事です。つまり、生命保険等の保険料は、その納付の“証明”が残っている限り、遡って5年前までなら申告が可能なのです。また、災害時等の影響で著しく財産が失われた場合も、雑損控除というのが受けられます。但し、この場合、詐欺や恐喝で被害を被っても、雑損控除の対象となりませんので、ご注意ください。

さて、まずは確定申告をする前に、基本的な所得税申告のルールを簡単にですがご説明します。基本的に毎年の1月1日から12月31日までの間に生じた所得にすべてに対して、原則として所得税が加算されます。が、個人での年間所得が100万円以下等、低所得で生活されている場合は、納税が免除されます。また、扶養家族でもアルバイトをしてる学生やパートや派遣で働いている配偶者の場合も、年間103万円以下なら、申告の必要はありません。したがって、サラリーマンの場合、通常ですと年末調整時に行う源泉徴収税の通知が来た時点で所得税の納付が完了した事になります。で、ここからが重要であって、これはあくまでも企業等の事務的な手続きによって確定したものであり、ここから更に1年間に掛かった医療費が高額であったり、様々な事情があって必要経費に掛かる修正申告…つまり還付手続きが必要となる訳です。
まず、医療費は基本的に、医療費控除という名目で申請しなくてはなりませんが、年間に掛かった医療費から社会保険等で補填される金額と、所得の5%又は10万円を差し引いた金額が、医療控除額として最大200万円まで控除されます。例題として、がん治療の為に掛かる費用のうち、抗癌剤投与為の通院や病巣の摘出手術、それに伴う入院や介護用品購入は、すべてレシートや領収書が残っている限り、医療控除の対象となるのです。但し、治療に関係無い雑貨や、病院で配給される食事以外の食費、治療以外の目的での個室利用による差額ベッド代等は、控除対象にはなりません。当然ですが、医師の診断無しで眼鏡やコンタクトレンズを購入したり、美容整形や治療目的でない歯の矯正等は、控除対象とはなりません。
次は、身障者の場合です。基本的に、障害者手帳が発給されている人は、一人当たり27万円控除されます。但し、特別障害者に認定されている場合、40万円の控除が受けられます。ちなみに、特別障害者とは、内臓疾患や四肢の損失で1級又は2級と診断された場合や、精神疾患または知的障害で自己弁論ができない状況の方を指してます。つまり、身障者となった時期に関係無く、市区町村に身障者手帳の申請を出した時点で、確定申告時にその旨を記載していれば、最大で40万円の控除が受けられるのです。また、高齢者の中には、広島や長崎で原爆の被害に遭われた方や戦争で四肢を失った方もいらっしゃいます。その場合でも、厚生労働大臣の認定を受ける(原爆被爆者の場合)か、戦傷病者手帳を交付されてる場合(この場合は程度による)、特別障害者として控除が受けられます。
もうひとつ、今度はシングルマザーやシングルファザーに対しての控除です。いわゆる寡婦(寡夫)控除というもので、どちらも条件は配偶者のどちらかと死別、又は離婚したあと再婚していない事が共通しています。が、寡婦は合計所得が500万円以下である場合認められるのですが、寡夫の場合は、子供がいないと認められません。しかも子供は総所得が38万円以下でなおかつ、他の人の控除対象配偶者や扶養家族になっていない事も条件になっている為、男性の場合はかなり基準が厳しいです。また、女性は寡夫と同じ条件を満たした場合、“特定の寡婦”として、控除額が通常より8万円増えます。(通常の場合は27万円、“特定の寡婦”になると35万円)この格差は、社会的にみて経済的なハンデは女性の方が大きいとされているからであり、男性の場合所得の面から見ても、女性より控除される範囲が狭いのです。
100年に一度の不景気といわれますが、ちょっとでも手元にお金を残したいと思ったら、一度ファイナンシャルプランナーか税理士に相談されてはいかがでしょうか。場合によっては、想像以上の控除や還付金を受ける事ができるかもしれませんよ。
以上、担当はマーティでした。