迷馬の隠れ家 はてな本館

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マーティの真面目にプライオリティー 2009年3月号(点字ブロックの話)

こんばんは、マスターがゲームやiPod Touchに夢中になってたんで、この時間の更新となりました。ご了承ください。
さて、今回は視覚障害者の“道しるべ”ともいうべきモノ…点字パネル(ブロック)について、もう少し理解して欲しいので、特集させてもらいます。“点字ブロック”という表記は本来、安全交通試験研究センター登録商標なので、“視覚障害者誘導用ブロック”というのが正式名称なのだそうです。この点字ブロックは、1967年に岡山の県立盲学校付近に設置されたのが始まりで、現在では主に駅や交差点等公共性の高い場所では、よく見かけるものとなりましたが、実際問題として、2001年にJIS規格で統一されるまでは、様々な形状のブロックが存在し、今でもそれが残っている為、誤認するケースも多いのだそうです。

現在のJIS規格では、進行方向を示す線状ブロックと注意・喚起を促す点状ブロックの2種類があり、コレの配列によって交差点や通路の位置を足の裏や誘導杖の感覚で確認できるのです。したがって、その途中に自転車や広告看板等があると、知らないうちに激突する危険性があるのです。また、色も基本は黄色と定められていて、それ以外の色を使う場合も、識別がしやすい様に濃淡をはっきりさせる様、設置しなくてはなりません。これは、全盲の方だけではなく、色盲色弱の方でも利用しやすい様、配慮して製作した為です。最近のバスでも、手すりや吊り革の部分がオレンジ色になってるのを見かけますよね?これも“ユニバーサルデザイン”の観点から、色盲者でも安全に掴まる事ができる様にしてあるのだそうです。これと同じです。
実は、この事を知っていれば、緊急時の避難経路を知る為の道しるべとしても使えるのです。というのも、火災や館内停電時等で視野が確保できない時、この点字ブロックが持つ突起の形状を把握しておけば、そこに何があるか、あるいは、それに従って歩けば、誘導もスムーズにできる訳です。また、駅のホームであれば、その先に車両があるかどうかを杖等で確認すれば安全を確保する事もできます。また、派手な黄色のブロックは視覚的にわかりやすい為、その内側で待っていれば、走行中の車両と接触する事故も防げます。
しかし、自転車や車椅子を利用される方にとっては、その突起が走行の邪魔に感じられる方もいらっしゃろかと思います。また、店舗運営をなされている方も、看板の設置に邪魔になるという指摘があるとは思いますが、視覚弱者にとって、盲導犬やヘルパーがいない時に自分の進行方向をする手がかりが、杖と点字ブロックである事を忘れないでください。特に最近では、音声(殆どがチャイム)による誘導もありますが、聴覚にも障害がある場合、有益とは思えません。点字ブロックと併用するからこそ意味があるのです。

今月は、この辺で失礼します。担当は、マーティでした。