迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

ヒデボー通信増刊、交通網は誰のモノ?!

ヒデボー(いかヒ):こんばんは、ヒデボーです。今日は、昨日の続きで、公共交通機関に関する事等の論議を、引き続きやっていきます。前回同様、野党側の意見をシンが、与党側の意見をマーティ先輩が代弁する格好でやっていきます。お二方、“第2R”始めますが、よろしいですか?
マーティ(いかテ):準備はできてるよ。
シン(いかシ):こっちもです。
ヒ:では、今回はマーティ先輩から、始めてください。
テ:了解。
シ:異論はないよ。

テ:昨日の続きだが、公共交通機関、特に鉄道網に関しても、本来は貨物輸送がメインであって、旅客はついでだったって言ったら、キミはどう思うかな?
ヒ:要するに、地域住民の意見よりも“企業優先”ってことですよね?
テ:その通り。現在のJR各社の路線図は、元々国鉄時代に整備したモノであって、その殆どは炭坑から製鉄所とか、産地から市場というルートがメインだったんだ。
シ:今でも、大阪東部卸市場の隣は、JR貨物百済駅がありますね。そういや、東京の築地市場も、昔は場内に貨物列車が乗入れてましたね。
テ:ご名答。でも、貨物輸送において、鮮度が命の卸市場では、列車事故等でダイヤが乱れると売り物にならなくなる食材が多かったから、モータリゼーションの波に飲み込まれる様に廃止されてしまったんだ。でも、もしもこの時にエコロジーを見据えて残していたら、結果は変わっていたかもしれないね。
シ:でも、それを推し薦めたのは、いうまでもなく与党側じゃないですか。だったら、なんで廃止しちゃったんですか?
テ:国鉄だった頃の話をするなら、現状として大阪市交通局が抱えている問題と同じなんだ。
シ:ちょっと待ってください、それとどう結びつくんです?
テ:国鉄と規模が違うとはいえ、根本的な部分は同じ。運営費用の一部を、税で賄っているという事だよ。
シ:え?じゃ、赤字路線の“穴埋め”に、血税を使ったって事ですか?
テ:そう。特に地方路線(地方交通線ともいわれる区間)の殆どは、元々が貨客兼用路線である幹線と違って、どちらかと言えば貨物運搬がメインで敷かれたレール…と考えた方が良いんだ。そんなモンだから、産業が廃れれば、そのまま“廃止”という運命だったんだ。
シ:でも、実際は旅客がメインですよね?
テ:それじゃシンちゃん、手元にある時刻表をよく見て。
シ:コレですか?
つ[JTB時刻表]

(しばらくお待ちください…w)

コレって…どういうことです?
テ:つまりだ、幹線と言っても、大都市圏は運行本数があるけど、そのエリアをちょっとでも外れると、運行本数は激減するんだ。名神間の東海道線を例題にすると、神戸〜米原間はバンバン走ってるけど、米原〜大垣間はガクンと運行本数が減るんだ。もちろん、その区間には並走して東海道新幹線が走ってるというのもあるからなんだけど、この区間の周囲には、集落に住む人口が少ないのも影響してるんだ。
シ:じゃ、こういうところに住んでる方は、普段の移動手段って…
テ:免許があるならマイカー(orレンタカー)もアリだけど、未成年や高齢者、列車で観光に訪れた者にとっては、駅前から出るバスが、次の移動手段になるね。でも、そのバスすらない様なトコだと、タクシーがなければ移動ができない。そのタクシーも売上げが見込めないと駅前に常駐する事もないから、電話予約が必要となる。
シ:それじゃ、田舎暮らしだと、病院通いも大変ですね。
テ:だろ。だから、介護タクシー等の利用見込みがあるってことなんだ。
シ:でも、待ってください。それだけじゃ高速道路建設よりも、一般国道の整備に回す方が賢いじゃないですか。
テ:そこ、重要なトコだよ。路線バスを走らせるにしても、需要が見込めないなら、私鉄系のバス会社は“コスト削減”を理由に、路線の統廃合をするんだが、自治体が運営する場合、そういう訳にもいかない区間ってのができる訳。国鉄時代もそうだった訳で、それが“債務超過”になったモンだから、分割民営化して株式を発行し、それで国に返済してるってこと。交通網の整備において、重要なのは“地域での利便性”であって、鉄道網が良いか、航空輸送に特化する方が良いか、高速道路を作る方が良いかは、結局は自治体と企業の都合で決まってる事が多いんだ。
シ:それじゃ、ますます一般人が使いにくくなります。
テ:まして、身障者の事なんて、つい最近まで討議にすら挙がらなかった部分だから、使えなくて“当たり前”だったんだ。でも、バリアフリーにしていかなければ、世間が騒ぎ過ぎて企業イメージが悪くなると言って、各公共交通機関は、その整備にも費用負担を強いられているんだ。
シ:これこそ、与党がやってきた“ワンマン政策”の弊害じゃないですか!!
テ:でもね、そういう事は、本来なら野党側の議員が実体験で調査して報告するべきであって、与党側の者がベラベラ喋るモンだから、どういうことが“デメリット”なのか、わからなくなっちゃったのがオチなんだ。
シ:う〜ん、俺自身、反論できない…でも、利便性を考えれば、公共交通機関も無料化して…
テ:無料化すると、事故に遭った時に賠償責任を問う事ができなくなるよ。なんせ、財源そのものがないんだから…
シ:なんだか、野党側の意見を言おうとすればする程、虚しくなるんですけど…
テ:仕方ないよ、生活感がない議員が多過ぎる弊害が、結局“議席確保のための政策論争”に発展してしまっただけなんだ。これは、与党だろうと野党だろうと関係無い。為政者としての資質を問うた時に、モロに出る部分だよ。
シ:世論…というより、マスコミの情報を鵜呑みにしてる時点で、野党の候補者に政権を任せられない…それが、迷馬さんの答えなんですね。
(ま、そういうこっちゃw)
テ:マスターに言われると、ますますマスコミが作り上げた“政権交代”のムードに流される事が、如何に危険かがわかります。
ヒ:犠牲が出るのは仕方がないといえど、政治家本人が痛みを知らなさ過ぎるのも、怒りを通り超えて哀れさすら感じますね。
テ:そう、最底辺の人間…特に所得がない高齢者を痛み付ける“子育て控除”や“養育助成制度”なんて、まったくもっての本末転倒な話。むしろ、現行の制度で十分ですよ。
シ:将来を見越した考えで、マニュフェストを作成できない様な政党なんて、所詮は国民相手に“政策詐欺”でダマしてるのと一緒ってことです。
テ:一部の宗教団体を憎むあまりに、為政者としての仕事を放り出してる政治家は、今すぐ辞任して欲しいですねw