迷馬の隠れ家 はてな本館

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週刊 ヒデボー通信&エクウステーション 合併号w

ヒデボー(以下ヒ):(上記タイトル見ながら…)マスター、ここんトコ更新サボり過ぎですよ。いくらなんでも、ボクのコーナーとシンのコーナーを合併してやるなんて…
シン(以下シ):まぁ、ヒデボー、落ち着いてくださいよ。俺なんか先週は、マーグさんに阻害されたんですから。
ヒ:でも、マーグ先輩のトコに、しょっちゅうお邪魔してるじゃないですか。
シ:それは、神戸関連や競馬の話題だからですよ。
ヒ:でも、ボクなんてかなりの確率で…
シ:だったら、今回は地方競馬の“盛衰の歴史”について、ちょっとやり合いませんか?
ヒ:ついでだから、公営ギャンブル全般で話した方が、政治家が如何に“日本”を見ていないかを知る、きっかけになるんじゃないかな?
シ:そうですね…では、その方向で話を進めましょう。
ヒ:なんか、先週と同じ様なパターンになりそうな…

シ:では、ヒデボー。まず始めに、“公営ギャンブル”として分類される競技は、全部で何種類あるでしょう?
ヒ:ポリ…σ(-"-;)ウ~ン そんなに詳しくないけど、競馬・競艇・競輪・サッカーくじ・ロト6を含めた宝くじ…この5種類?
シ:ちょっと違いますね。俗に“三競オート”と称されているんですが、競馬・競輪・競艇オートレースがこれに該当します。逆に言えば、サッカーくじ(TOTO)やロト6、ナンバーズは、すべて“宝くじ”の扱いですから、通常は該当しません。もちろん、パチンコやスロット、麻雀は、法律上では“ギャンブル”として認められてませんが、事実上は黙認されています。
ヒ:そういえば…蜂谷先輩が研修の時に、言ってたっけ。
シ:まったく、キミはスゴい先輩に研修を受けていながら、肝心なトコを聞き流ししてたでしょ?
ヒ:いや、その…ボクは…ところで、“オートレース”って、なんです?
シ:マイナー過ぎる競技ですが、これも立派な“公営ギャンブル”のひとつで、一言でいえば”バイクの競輪”と表現した方が良いでしょうか?実際に専用のバイクを使ってやってるんですが、初めて見る人にはちょっと衝撃的な光景ですよ。
ヒ:バイクを使うってことは、かなりの爆音が場内と近隣周辺で聞こえるという事?
シ:そうですね。研修で、住之江競艇に行った事があるならわかると思いますが、相当な爆音が響きますから。今でこそ、ナイター用という事で、消音設定の出力の小さいモーターを使ってますが、ヒデボーが研修してた時は、かなりうるさかったと思いますよ。
ヒ:確かに…隣の人の話も聞こえないぐらいの音だった。
シ:それのバイクバージョンだと思えば理解しやすいかと…
ヒ:ふ〜ん“〆( ̄  ̄*) メモメモ…。
シ:で、やっと本題に入りますが…
ヒ:ほいほい?
シ:真面目に聞いてます?
ヒ:つまり、バイクでやるか、モーターボートかの差だと…
シ:話が進まないので、先にいきます。九州の北部(福岡・佐賀・長崎)に公営ギャンブルがたくさん点在するのは、何故でしょう?
ヒ:え、ちょっと待ってください…九州北部に公営ギャンブル場がある理由って…いわれてみると、確かに多い様な気がするけど、熊本や大分にもあるよね。
シ:今回は、敢えてこの三県のに絞ってるけど、逆に、なんで鹿児島や宮崎には、こういった施設がないのでしょう?
ヒ:あれ?ホントだ。考えてみると、南部には、そういったのがないや。
シ:ただ、昔は宮崎にもJRAの競馬場があったんだけど、収益が悪くて廃止になってます。これがヒントになるかと思いますが…。
ヒ:………わからない。なんで?
シ:実は、鹿児島や宮崎を除くと、九州各地には、地下資源の採掘所…つまり、鉱山がいくつもありました。特に、石炭を採掘する炭坑がいくつもあって、これのおかげで九州は、その殆どが経済的に潤っていた時期があったんです。
ヒ:え、要するに九州って、北海道並みに炭坑があったって事?
シ:その通りです。しかも、福岡の北九州市は、鉄工所(新日鉄八幡)が操業してた事もあって、石炭の需要があるため、九州だけで産業がすべて賄える程だったんです。
ヒ:うわ〜、ますます羨ましい状態。
シ:とはいっても、それは昭和30年(1955〜)代後半までの話で、昭和40年(1965年)以降になると、多くの炭坑が閉山しました。よく、“軍艦島”って聞く事ありますよね。あそこも、元々は炭坑の街で、島そのものが海底炭坑の入り口だった事もあり、最盛期には5千人以上の人々が生活していたのです。
ヒ:あの廃墟の島が?!
シ:九州の経済が急速に冷え込んだのは、政府のエネルギー事業の方針転換がきっかけだともいわれる所以です。
ヒ:てことは…その炭坑や工業地帯で働く人々のストレス発散の場所として、作られたって事?
シ:すべてがそうじゃないとは思いますが、炭坑があった地域に近いトコには、必ずといって良い程、公営ギャンブルの競技場がありました。
ヒ:いわれてみると…確かにそうだ!!
シ:佐世保競輪場大村競艇場の近くには、先程の軍艦島の他に、迷馬さんの母方の故郷である大島や崎戸島といった海底炭坑の街があり、飯塚オートや廃止した中津競馬場の近くにも、良質な炭坑がありました。小倉競馬場やメディアドーム(競輪場)、若松競艇場の場合は、近くに八幡製鉄所とそれに繋がる工業地帯であった事を考えると、施設が集中するのも頷けます。
ヒ:今、九州の話だけだけど、それって、全国でもいえた事なの?
シ:ちょっと中学校で使う日本地図を見ていたらわかると思いますが、閉山した鉱山がいくつもありますよね。そこと、市販されているロードマップ上の公営ギャンブル場を重ねて見ると、辺鄙な田舎町に不釣り合いなモノがあると思いませんか?また、都心の場合だと、なんで産業が衰退した場所に競技場があるのか、何となくわかると思いますよ。
ヒ:つまり、その地域の産業が繁栄していた時代に作られたモンだから、現在の様な状況になると、運営すらできなくなるという事だね。
シ:そう。もっとも、逆転の発想で観光や地域の振興拠点として活用すれば、盛り上げる事だってできたのですが、その殆どが廃止になってます。つまり、公営ギャンブルを積極的にやっていた地域には、それに似合うだけの産業発展があって、全集的にも潤っていた“証拠”なのです。
ヒ:それじゃ、廃止になった理由って…ただ単純に、売上げ云々以前の問題だったってことですか?
シ:公営ギャンブルの開催理由が、戦後においては、地域の“財政再建”だったから、その役目を終えた…否、その運営費を税金で賄うのは“本末転倒”という理由付けがあるからですね。
ヒ:結局は、“税金のムダ使い”をやってるのが、公営ギャンブルだという言いがかりで、廃止になってるということ?
シ:半分、当たってますね。でも、もっともの理由は、そういう事にしないと、廃止にできないという事です。そもそも、小学校の建設費や公立病院の運営費を、公営ギャンブルでの収益で賄ってきた歴史があるのに、それを“黒歴史”にしてる以上、地域経済が落ちぶれていくという事が、市民団代ですらわかっていないという事です。
ヒ:なんか、今のシンの話を聞いてると、ギャンブラーの言い知れぬ怒りを感じるんだけど…
シ:ヒデボー、話の続き、明日もやっていいですか?
ヒ:やっぱ、この展開…またですか(T_T)