迷馬の隠れ家 はてな本館

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議員年金は何故あるのか?

ま、ぶっちゃけ、昨日の話の続きですw 今回は、ちょっと雑学的な話です。国会議員会館は、なんで東京の一等地にあって、しかも家賃が安いのか?その理由は、そもそも現在の経済情勢に合ってないからややこしくなるだけの話で、昨日のネタと関連してるんです。つまり、自分の資産を、“お国の為に”といって、すべて国庫に入れる強者がいた時代において、せめて議員生活をやっている間だけでも、平均的な家庭と同じ生活を保障する為に、国が用意していた施設という考えで見ると、おそらく多くの人々は納得するでしょうw 言い方を変えると、東京に選挙区がある議員はともかく、辺鄙な田舎が“地元”の場合、議会招集の度にそこから通うと、時間が掛かり過ぎるのと、全財産“没収”状態では“通勤”もままならないから、とりあえず国会議事堂近隣の一等地に、宿泊と仕事場を兼ねた場所を設けている訳です。明治時代ならともかく、終戦後、衆参二議会制の“民主主義”政治の場において、公正な選挙によって有権者が選んでる以上、資産家だけが議員になっている訳ではありませんから、そういった財政面での“支援”は、各政党からの支給や関係企業からの献金が重要になってくる。

実はここが問題で、共産党(元々、政党助成金等は受け取らない主義)や公明党(そもそも、貧民層から議員を出している政党…といっても、殆どが弁護士なんだがw)みたいに、“一般階級”の議員で運営してる様な政党の場合、基本的には、党員から集めるカンパ(会費)が活動費なのに対し、自民党民主党、そして社民党の場合、その議員の殆どが、いわゆる“富裕層”の類であると同時に、世襲議員の場合だと親族が、企業経営者等の場合はその取引先での関係者が、各々資金を出し合う為、“寝てても金が入る”システムの上で議員活動をやってる様なモンである。つまり、ここに旧来からの“溝”がある訳だ。(当然だが、自民党からはみ出た諸派も、基本的にはこの部類。)
帝国議会制の頃は、庶民の代表である衆議院と、旧来からの宮中でのほほんしていた(というと失礼だが…w)貴族院とで議会が行われてきた。が、どんなに衆議院で意見が飛び交ってても、貴族院では無視される事が殆どだった。それ故に“富国強兵”の名の下に発生した公害(足尾銅山の重金属中毒等)の実態を、主権者である天皇が管理する事すらできなかったのである。(正確に言えば、情報が操作されている為、実態を把握できなかった)その“反省”からと、旧日本軍の幹部…特に陸軍幹部達の“暴走”によって引き起こされた戦争で、国家そのものがメチャクチャになった事を受けて、現在の制度にシフトした訳である。そこんトコを“誤解”してるから、すべての国会議員そのものが悪者の様に言われる訳である。
話が脱線したんで元に戻すが、公共交通機関でのフリーパスのルールも、議員辞職・引退後に支払われる議員年金も、そもそもは国民の“代表”として選ばれた議員の経済的支援の一環であると同時に、本来の目的はあくまで、在任中に支払った公費の立て替え分を返済する為の措置でしかない。それを“悪用”して資産を肥やしていったのが、旧来の自民党の議員であり、現在の民主党議員の幹部クラスであるという事だ。
何度も言うが、自分達が襟を正さない限り、民衆はその背後について来ない。資産家が、亡くなるまで世話になった自治体に対して、遺言状で遺産の一部を寄付する事を明言してる話はよく聞くが、それらも基本的には“お国のため”という一念からやってる事であり、また、遺産相続を巡る親族同士での抗争を避ける為の“偽善”である。しかし、政治資金を自分のポケットにしまい込んだまま、図々しい事をやってる国会議員に比べたら、よっぽどマシな方である。また、宗教団体でもそうだが、信徒・檀家から集めた浄財を、経営する学校法人の運営費や、特老ホーム等の建設費、更には救済の為のボランティア活動の費用に使ってる分には、誰も文句は言わない。が、グリン●ースやシーシェ●ードの様な“環境保護団体”という隠れ蓑を使ってテロ活動やってる様なトコに活動費を出している様な状況だと、勘繰られて当然である。マスコミを使って嘘をついて、それで国民はイタい目に遭ってるのに同じ過ちを繰り返すのは、そういった教育を受けてない弊害であり、自分達の都合だけで子供達の未来を奪ってきた“悪しき伝統”である。