迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

再考:高速道路は生活を豊かにしたか?

去年のネタを踏まえた上で、政権交代を期に、もう一度考えてみる。高速道路の“無料化”に関しても、新しい道路整備に関しても、結局のところ、有権者“蔑ろ”状態には変わりないのは、ご存知の通りだ。が、ここにきてわかった事は、ただひとつ。本気で公共交通機関を活用する“モーダルシフト”を推進するのであれば、むしろ、東名・名神の東名阪間の高速道路は無料にし、地方路線は現行の倍額の通行料を取る方がスジというモノ。つまり、地方路線こそ公共交通機関を使う事で1回あたりの輸送コストを下げてやらないと、バカな政府が打ち出した“CO2排出量の25%削減”など、不可能だという事だ。

ただ、本四連絡橋や関門橋関門トンネルに関していえば、元々地元(瀬戸内地方)の工業地域での交通の便を、船舶以外での拡充が急がれた背景があって、船舶以外の交通網がなかった地域にとって、本土との交通手段が“波任せ”的な劣悪状況から改善された事は、いうまでもない。が、いままで船舶に従事していたモンが、ある日突然“クビ”となった背景を考えると、それはそれでどうかという事にもなる。現在の日本の経済そのものも、実はコレの拡大判であって、本来ならば一方“だけ”に偏る状況ではいけない訳で、このバランスが崩れてしまったからこそ、生活苦の自殺が増えているといってよい。
休話閑題、必要な部分に必要なだけの交通網(道路)整備であったらな、たくさんあった鉄道網が廃れる事などなかったのだが、1970年以降のモータリゼーション化が、結果として地球温暖化を招いたと考えた時、鉄道網の“新しい活用方法”を見出せなかった、当時の建設省通産省がバカだったという事だ。それを攻めるだけなら、誰でもできる話であって、問題は、現在の国交省経産省が、そういった事を検証する程優秀な頭脳を持ってるかという事だ。逆を言えば、過去を振り返り、そこから改善するだけのアイディアと、実行する為の予算編成を、今まで真剣に取り組んできたかという事が問題であって、当時の役人を攻めたトコで、そんなのは無意味というモノ。
ま、今の高速道路があるからこそ、鮮度のいい食材が、都会でも食べられる様になった訳であり、ドライブも楽しくなったのはいうまでもない。が、それ故の交通渋滞や事故が発生してるのも事実。こういう事って、多角的に見ると、公共事業そのものって、一概に“悪”とは言えないのだw