ミッドナイトダイナー“FLAT RIVER” 第二夜

マーグ(以下グ):しっかし、今日は参ったねぇ…こうも寒いと、麺類や汁モノばっかしか売れねぇや。ま、そんな一品で、夜食に向いてそうなのを…カップコンソメスープと、パイシート、それと…オニオンスライスとカリカリに炒めたベーコンで、“パイ包みオニオンスープ”ってのはどうだ。作り方…って言っても、単純に、ベーコンとタマネギをバターで炒めて、それを陶器のマグカップに入れて、コンソメスープをカップの６分目まで注いで、その上にパイシートを被せて、約200℃のオーブンにブチ込めば(とりあえず、パイシートさえ焼けたら)OK。パイシートの表面に卵でも塗ると本格的だし、中のスープは好みでポタージュ系でもイケる。もちろん、ベーコンの代わりにハムかソーセージにしてもいいし、トマト系のミネストローネに変更してもいいぜ。蓋になるパイが小腹を満たしてくれるし、なんと言っても温まるぜ。
ｶﾞﾗｶﾞﾗ…
お、いらっしゃい…って、チセ?!
チセ(以下チ):ご 無 沙 汰 w 何やら、美味しそうな匂いしてたから、来ちゃった。
グ:随分久々だな。で、何しに来たんだ？
チ:あら、折角マーグの手料理を食べに来たのに、そんな言い方ないでしょ？
グ:んな訳ねぇだろ。オマエの事だから、オレの料理に注文付けに来たんだろ。
チ:まだ、食べてないのに、そんなこといわないで…で、今日は寒いから、野菜のスープパスタ作ってよw
グ:あんかけ焼きそばだろ？

チ:あら、知らないの？ポタージュ系のスープに、太めのスパゲティーを入れて作るの。
グ:だぁ〜、それだったら、自分で作れよ!! 大体、“漢の料理”ってのは、簡単で素早くできるのが基本であって…ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
チ:それなら、さっきアンタが作ってた、カップスープを使って作れるわよ。
グ:んな訳ねぇだろ？
チ:簡単よw サラダ用のショートスパと、ポタージュ系のスープ…そうね、今回はカボチャでいいわ。それに、冷凍のミックスベジタブルとパセリだけあれば、すぐにできるわよ。レンジでミックスベジタブルを温めて、茹でたスパゲティーと一緒にカボチャスープを器に入れて…ハイ、ミックスベジスープスパの出来上がりw
グ:( ﾟдﾟ)ﾎﾟｶｰﾝ…流石、主婦だな。
チ:ね。パンチが足りないなら、ここにカリカリベーコンや粉チーズをトッピングしてもいいし、コンソメ系なら、とろみ調整材を使えば、あんかけ風にもなるわよ。
グ:そういや、介護食の中にそういうのがあったよな？
チ:マーティが教えてくれたのよ。
グ:､;'.・(≧ｍ≦*)ぶっ! アレのアイディアかよ?!
チ:あら、いけない？
グ:いや、別にいいけどよう…
チ:あ、そうそう、コンソメ系だったら、チューブ入りおろし生姜を少し加えると、カラダがポカポカするわよ。
グ:生姜…って言えば、西洋でもジンジャークッキーってのが、この時期によく出回るよな。
チ:クリスマスとか、お正月のホームパーティーの定番として、よく食べられるけど、コレも寒い地域の“生活の知恵”ってトコかしら。
グ:生姜の薬効成分を利用した、身体保温の知恵だな。同じ理由で、北欧やロシアでは、アルコール度数の強い酒…ウオッカやジンをガバ呑みすんだよな。
チ:でも、アルコールは肝機能や判断力の低下を招くわよ。それで毎年、ロシアでは酔っぱらった勢いで氷点下の街中で寝入って、凍死するケースが続出するのよ。
グ:日本でも、新年会なんかで飲み過ぎて、凍死してるバカいるモンなぁ。
チ:あら、そうだったわねw