迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

あの震災から15年…

マーグ(以下グ):ういーす、マーグだぜ。
シン(以下シ):こんばんは、シンです。
グ:本来だったら、特別企画の続きをやりてぇトコだが、15年前の今日は、あの忌まわしき阪神・淡路大震災が発生して、神戸を中心に阪神間が壊滅的な状況になっちまった日だ。
シ:そこで、今回は、その追悼の意味も込めて、深江浜にある、阪神高速道路震災資料保管庫の見学会に参加してきました。
グ:場所的には、去年行った東洋ナッツ本社工場の目と鼻の先ってトコなんだが、今までは、建築関係の技術者や学者にしか公開してなかったのを、今後、広く一般の人々にも、あの悲惨さを風化させない様伝える為に、施設をリニューアルしたんだそうな。
シ:今年であれから15年経過したという事もあり、特に、震災を知らない子ども達にも、あの当時の事を理解できる様にと、展示物を一部、見やすい様に配置し直したのだそうです。


東神戸大橋の袂に…





グ:阪神高速5号湾岸線、深江浜ランプから案内板に従って進むと、今回の場所に到着するんだが、真上は5号湾岸線の東神戸大橋。ここに、今から11年前の1999年10月に、被災した3号神戸線と5号湾岸線の構造物の一部を、“建造物の歴史資料”として保管する施設を作ったんだってよ。ただ、元々土建屋や建設会社が、免震や耐震性を研究する為の資料として、あるいは、大学の建築学科の学生が、建築工法などを学ぶために作られていたんで、一般には公開してなかったんだよ。
シ:ただ、それだと“何の為に作ったんだ”という意見に対応しきれない事と、将来的に、震災の教訓を後世に伝える為には、子ども達でもわかりやすい説明が必要とあって、去年12月にリニューアルしたんだそうです。

大きな橋桁が…





グ:写真を見るとわかるが、震度7という強烈な揺れに耐えきれず、分厚い鉄板が、まるで紙細工の様にグニャリと変形しているのがわかると思うぜ。

大きさ比較の為に、ポッ●レモンをw






シ:ポッ●レモン…はともかく、これと同じモノが、HAT神戸にある“人と防災未来センター”の海側に設置されてますが、実は、この部分はこちらの資料庫にあるモノと同じモノで、復旧工事で交換した際に4分割し、その一部を展示用として、HAT神戸に移設したのです。
グ:展示されている部分が、一体ドコの部分だったかを知る為の模型も展示してあるんだけど、実物を見る度に、あの震災のスゴさを、改めて感じたね。
シ:深江付近で、およそ600mもなぎ倒しになり、4カ所で落橋(らっきょう)した3号神戸線では、当時料金所で勤務してた人や、保守点検作業中の人ら16人が犠牲になりました。また、5号湾岸線でも、西宮浜付近で橋桁がズレ落ちて、9ヶ月も通行止めが続きました。

まるで半月板を(ry





グ:施設の職員に尋ねたら、この橋桁と橋脚を繋ぐ“支承”ってヤツが、鋳型で作られたヤツだったらしく、極度の揺れで摩擦熱が発生し、それが原因で溶けっちまった為に、バランスを崩して落橋したんだってよ。
シ:建設当時の最高水準で建設された、耐震・耐加重構造だったとしても、結果として、それ以上の力が加わったせいで、その“安全神話”が崩れたのはいうまでもないし、そこから学んだ事は、ただ“耐える”構造ではなく、上手にその破壊力を“逃がす”構造にするかが、今の建築物には求められているとの事です。
グ:だから、こういう施設を見学し、震災から自分の身を守る術を学ぶべきじゃねぇかな?
シ:今後は、毎月第一と第三水曜日に公開する様にしていくとの事です。詳しい事は、阪神高速ドライバーズサイトで公表されますので、そちらでご確認ください。