迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

シンとノブのエクウステーション 2010年2月号

シン(以下シ):競馬ファンの皆様、こんにちは。今月もこの時間は、“エクウステーション”にお付き合いください。
ノ:まいど、ノブさんやで。シン、早速やねんけど、こないだのダート交流G1、川崎記念の結果を伝えてぇな。
シ:では、その話題から始めましょう。1月27日に川崎競馬場で行われた、今年最初の交流G1川崎記念は、最後まで先頭をキープした地元馬フリオーソをマークしたヴァーミリアンが、ゴール寸前に交わし、クビ差で先着。勝ち時計2分12秒7と、従来のタイムを0.1秒更新すると同時に、G1戦績9勝と記録尽くめの結果となりました。
払戻金ですが、
単勝 2番 130円
複勝 2番 100円、 3番 130円、 5番 160円
枠連 2- 3 260円
枠単 2- 3 290円
馬連 2- 3 250円
馬単 2- 3 340円
ワイド 2- 3 150円、 2- 5 250円、 3- 5 540円
3連復 2- 3- 5 780円
3連単 2- 3- 5 1770円
と、なっております。なお、結果・払戻につきましては、主催者発表のものと照らし合わせの上、ご確認ください。

ノ:南関の雄、フリオーソっちゅう馬は、コレで3年連続でこのレース2着やねん。一昨年はフィールドルージュ、去年はカネヒキリ、そいで今年はヴァーミリアンに破れた訳やねんけど、実力に関しては、“南関・川崎限定”という注文は付くやろうけど、中央勢とほぼ互角と言ってもエエんちゃうかな。
シ:着差を見ても、今年はクビ差だった事を考えると、年々強くなっている印象がありますね。
ノ:それ故に、次の目標が大井の帝王賞なのがもったいないなぁ。
シ:スタート地点が芝になりやすい中央の馬場だと、成績がイマイチという点と、川崎記念から間隔が詰まるフェブラリーSだと、高いポテンシャルで走れないという陣営の考えだと思いますね。
ノ:そやから、余計にもったいないね。

シ:もうひとつ、地方の話題を…といっても、こちらは“出戻り”と言っても良いかもしれませんね。美浦・堀井厩舎に所属していたボンネビルレコードが、1月29日付けで中央の登録を抹消し、大井競馬に戻る事になりました。
ノ:コレは、さっきの川崎記念では6着に破れてたんやな。
シ:大井での実績を買われ、また、今後のダート戦線での活躍を期待されて中央に移籍していたのですが、思う様に成績が挙げられなかった事と、地方遠征時に発生するルールの壁(注:殆どの地方競馬では、中央所属馬はレース出走時に中央の騎手で登録する事になっている)がネックとなり、主戦ジョッキー(的場文男騎手)がいる大井競馬に戻す事になったという事です。
ノ:ほいで、戦績がイマイチやと、なかなか交流重賞に出走する機会がないモンやさかい、もう一度活躍できる場を…っちゅう事やねん。ぶっちゃけ、ユキチャンのケースと同じで、出走さえすれば結果を残せる状態であっても、その機会がないと、結局活躍できひん様なってまうんや。それやったら、出走機会が多い地方競馬の方が、交流重賞にも出やすうなるという事や。
シ:それに、殆どの地方での交流重賞の舞台は、南関に集中してますので、“地元代表”として選出されやすい事も、移籍の理由になりやすいですね。
ノ:そやろなぁ。コレが園田とかやったら、まず日の目を見いへんまんま、引退してる可能性があるな。他の地方競馬に対して悪口言う訳やないんやけど、賞金面やレースのレベルを考えると、必然的に南関に有力馬が集まりやすいんや。
シ:それだけ、南関と他地方で、いろんな格差が生まれているという事なんでしょう。
ノ:経営が苦しいのはわかるけど、レースそのものの質まで落されたら、そら関係者だけやのうて、ファンも飽きるで。
シ:そんな中で、ちょっと微笑ましい話題を。
ノ:一番経営が苦しい言われてる笠松競馬に、“パクじぃ”っちゅう誘導馬がおるねん。
シ:ハクリュウボーイのことですね。笠松誘導馬であるハクリュウボーイが、このほど、笠松競馬での様々なファンサービスに貢献してることと、全国最高齢の誘導馬(27歳)という記録とともに、NARグランプリ第一回特別表彰馬であるオグリキャップとも現役時代に対戦したことがあるという事で、NARグランプリ20周年記念の特別表彰を受けることになりました。
ノ:なんでも、“こそっとパクじぃを有名にするプロジェクト”っちゅうのがあって、そこで名物誘導馬のハクリュウボーイのファンを募ったことがきっかけで、地元のマスコミのみならず、各地で話題となったことが、笠松競馬と地域の活性化に繋がってるという事で、そういうことになったらしいんや。
シ:園田にも、名物誘導馬としてマコーリーがいますが…それよりも、吉田アナの存在の方が目立ちますからねぇ。
ノ:Σ( ̄▽ ̄ノ)ノエッ てか、まだ現役な訳?
シ:(ノ審`;)そうなんですよ…今月14日で73歳になりますが、未だに場内で実況されてます。とはいえ、交流重賞だけは、弟子の竹之上アナがやっていらっしゃいますが…
ノ:(;゚д゚)ゴクリ… 杉やんと同い年で、しかも誕生日までニヤピンて…
シ:この話をやり始めると、収拾がつかなくなりますので、最後は中央競馬の話題…といっても、地方競馬絡みになりますが、ひとつだけ。21日に開催される東京競馬の最終レースに、“JARプレミアム”が設定されているのですが、このほど、レース名が決定し、“東京ウィンタープレミアム(メイセイオペラメモリアル)”という事になりました。これは、公式ホームページ上でのアンケートの結果、フェブラリーSを、地方在籍のままで優勝した“東北の雄”メイセイオペラを冠に拝したレース名がいいという意見が多数を占めた為、その意見を反映しました。
ノ:そうそう、11年前に、居並ぶ中央勢に砂塵を浴びせたフェブラリーSは、まさに晴天の霹靂やったな。しかもこの馬は、頭蓋骨陥没骨折の重傷から奇跡的に復帰しただけやのうて、中央の重賞…しかもG1を勝ちよったさかい、今でも地元・岩手の競馬ファンからは“英雄”として崇められているんや。
シ:翌年も4着と健闘し、その存在感をアピールしたのは有名な話です。現在は韓国に輸出され、種牡馬として活躍してる様です。なお、勝馬投票券には、“メイセイオペラM”と記載されます。
ノ:[参考資料]メイセイオペラといえば、もう一頭、アブクマポーロっちゅう馬とのライバル関係が有名やったな。90年代後半の競馬は、まさに、“地方の時代”やったといってエエかもしれんな。
シ:中央との交流が解禁されて以降、ライデンリーダーアブクマポーロ、そしてメイセイオペラといった地方在籍でも強い競走馬が、中央の馬場でも大活躍していた時代ですね。
ノ:ダート路線に限れば、中央でもライブリマウントホクトベガタイキシャーロックといった個性派が揃っていた時代やな。それに比べて、今の競馬はカネと血統だけの世界や。これでは、本当の競馬の面白さに欠けるやん。
シ:そうですね…ですが、長引く不況と地域格差が、いつの間にか真の意味での“強い馬づくり”への情熱を奪い取った様な気がしますね。
ノ:そやな、そこが一番重要なことやねん。そりゃ、資金や良血馬があれば、それはそれで競馬はできるけど…そういった無い物ねだりの“劣等感”を払拭することこそ競馬の醍醐味やないかな?馬券の数を増やすこともエエねんけど、関係者自身が、それこそマスターやないけど、襟を正さなアカンのとちゃうかな。
シ:それは、俺も同意見です。関係者自身があきらめて、自分の成すべき仕事を放棄する様では、誰も声を掛けてくれません。自分自身が、本当に果たすべき役目を知り、そして行動することにこそ、結果は付いてくるモノだと信じるべきです。


ノ:ちょっと、話の内容が熱なってもうたけど、今月はこのへんで。
シ:それでは、次回、フェブラリーS予想でお逢いしましょう。お相手は俺、シンと、
ノ:ノブでした。ほなな ノシ