迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

魅力がないなら努力しろ。

高速道路の週末1,000円均一で、とある県では、特産品の買い漁り需要だけで、全然経済効果がないとボヤいているらしい。しかし、んなモンはマスコミを使った宣伝・広告効果だけで、地域活性なんて、できるわっきゃない訳で、地道な地域全般の魅力づくりを怠った結果論である。もちろん、旅行会社やマスコミ自身のリサーチ不足ってのが大きな要因ではあるが、その原因は、やはり地元の活気そのものが不足してるからであり、メジャーなのが目立つ事は当たり前でも、そこに付随する地域の魅力を、自分達自身で発掘・育成していなければ、観光客は“目玉商品”以外見向きもしなくなる。

つまり、折角のチャンスを無駄にしてるのは自分自身のせいであって、政府や観光客が悪いのではない。むしろ、たとえ特産品目当てでも、来てくれるだけでも有難いという想いがなければ、廃れるのがオチである。
重要なのは、観光客が落すカネより、地域内で消費している“生活費”の部分である。つまり、地域活性に必要なインフラが、しかも身の丈にあったモノがキチンと整備されているかどうかであり、それがすっぽ抜けていると、結果として地元の定住者達からも嫌われる事になりかねない。あくまで肝心なのは、地元をどういう風に活気溢れる環境にするかであって、そこには観光客やメディア等は関係無い。つまり、地元の為政者は、何の努力もせずに愚痴をこぼすよりも、地域活性に必要なモノは何かを、自分の五感で読み取って、議会で意見としてあげる事にこそ、初めて意味がある。
民間レベルではできる事でも、何故か行政ではできない事ってのが多々ある訳だが、その中でも一番バカバカしい話をすれば、“観光立国”を掲げながら、この国の魅力を、国民が全然知らないってのが情けない話である…否、むしろそれを“美徳”にしてた様な気がする。もっとも、一番重要なのは、海外からの観光客に対して、“オラが自慢”ともいうべき地域ごとの魅力を、どこまで官民一体でアピールできるかであって、そのために様々な努力をする事は、当然の話である。
スーパーでも、商売繁盛な店は、バックヤードを見たらよくわかる。なぜなら、裏方が購買層に合わせた品揃えと商品陳列に工夫を凝らしたり、商品の安全性や品質の管理が徹底している店舗程、その信頼から口コミで、買い物客が増える。だが、そういった配慮が全然ない店舗は、いくら地元とはいえ、誰も利用しようとは思わない。コレと同じで、観光客に対して、いかなるサービスを求めているかを観察し、実行するかで勝負が決まる。来訪者に対し、如何に喜んでもらえるかを研究し、リピーターを増やす為の工夫を常に考えていないと、折角遠路はるばる来た観光客は、二度とそこには行かなくなる。つまり、受け入れる側と訪れる側は、常に“一期一会”である事を自覚していない限り、発展はできない…という事だ。
旧来の町並みを保つのはいいが、見えない部分での“気配り”が施されていない様では、来訪者にとっては、ただ退屈な“遺跡・遺構巡り”になるだけである。手を加えられないなら、それに似合った代替サービスを充実させる工夫が必要だし、逆にそういった裏方役の需要をどう活かすかで、観光資源を利用した雇用も創出できる訳だ。つまり、一番バカにしやすい“サービスの隙間”こそ、工夫次第で経済活性のきっかけにもなるという事だ。