迷馬の隠れ家 はてな本館

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この政権がやりたかった事…

さて、通常国会が終わって、やっと参院選モード突入…といったトコだろう。が、忘れてはいけないポイントがいくつかある。しかし、一番重要な事は、民主党政権下において行われた“事業仕分け”とは、一体なんだったのかという事。感が良い人なら多分、気付いただろうと思うが、事業仕分けの対象になった部分で、尚かつ経費削減や廃止の判断が下された事業は、その殆どが“真面目な仕事”をやってる部分であるという事。つまり、“票田”に結びつかない部分を“敵”とみなして、徹底的に世論から“ムダ”というレッテルを貼る事で、都合のいい部分へカネを流しただけに過ぎないという事だ。

オリンピックの強化選手に対する費用や、W杯日本代表に支払われる合宿費等、民間のスポンサーが付きやすい部分に関してはともかく、惑星探査船はやぶさの功績を“ムダ”と言ってJAXAへの資金を大幅カットしている事を考えれば、充分にこの政権のアホさ加減を知る事ができる。ぶっちゃけた話、開発エンジニアを擁する企業の労働組合としては、当然民主党を支持しているのだろうが、その“政権与党”が自分達のプロジェクトをバカにした挙げ句、本来なら自分達の給与に還元されるハズだった開発費その他諸々を、“ムダ事業だから出さないよw”って言われた事に、どれだけの人が気付いているのだろうか?
つまり、“事業仕分け”をやってくれる件に関しては大いに結構だが、目先の票田確保の為、大々的なイベントとして、保護・支援が必要な事業を潰し、“自分達に従わないヤツにカネはやらん”と言っちまった以上、それに対して正しいジャッジを下さなければいけないという事だ。逆を言えば、公共事業や技術開発の分野においての支援や保護は、将来的に日本が“技術大国”であり続ける為に必要な部分であるにも拘らず、それを捨てるという事は、技術の継承を諦める事と同じであり、ひいては子ども達の“夢”を潰す事を意味している。つまり、高校の無償化や子ども手当といった“目くらまし”で政権を維持できたとしても、後続の者達にそのツケを払わせるという“最低な大人”として、子孫末代に罵られる事になりかねないという事だ。
どんな国家戦略でも、重要なのは“将来の有権者”に対して、どのような世策を継承させて、永続的に国家を繁栄させていくかであって、自分達自身の都合なんてどうでもいい話なのである。逆を言えば、時の為政者の都合ばかりで、ロクな審議もせずに国家運営をするのは、子ども達…否、国民全員に対する裏切り行為である。その罪の重さを知らないから、エエ加減な政策ばかりを繰り返し、金融不安や治安の悪化を招くのである。
要するに、どんな組織でもそうだが、“異体同心”とは、互いの立場、存在を尊重し合い、その先にあるモノ…即ち、商売をやっているなら利用者(=お客様)の立場で、“自分ならどうして欲しいか”を考えながら作業する事が肝心であり、それが、病院なら医師・看護士が患者に対して、演劇においては役者が観客に対して、何を求め、どうして欲しいのかを、自分と結びつけて初めて意味を成すのである。逆に言えば、そういった事を考えずに、自分の都合だけで仕事をしている様な状態では、いずれ途方も無い大失敗をやらかす。
参議院不要論”を唱えている国会議員は、一度、自分の胸元に付けているバッジを外した方がいい。なぜなら、衆議院の連中ならともかく、同じ参議院でありながら、“自分は改選組じゃないから”とか、“比例区ですから…”という言い訳をする様な輩は、どんな想いで有権者が貴重な一票を託したか、その重みを知らなさ過ぎる。まして、タレント議員の場合、一般の候補者よりも著名であるがために、知名度はダントツであると同時に、知性が無くても有利である。そこに胡座をかいている様な態度は、有権者をバカにしているのと同じである。まして、法律上、衆議院の議決が優先となっているからこそ勘違いするのであって、本来は、参議院での意見を踏まえた上で再審議を行った結果、可否を決めるのがスジというモノ。自分のエエ加減さが原因で、子ども達の様々な可能性を潰した償いは、誰にもできない。本気でこの国を建て直したいと思うなら、自らの私財を抛って、尚かつ己の命と引き換えに、国民に理解と協力を訴えるべきであろう。つまり、自らも“国民”である以上、それだけの義務を果たすのが、国政を行う者の資質といえるであろう。