迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

そっか…もう25年経つんだね…

今日はフリーなんで…台風の事を考え、1日早いが、毎年恒例のJAL123便追悼の伊丹空港“参詣”を済ませて来た。で、丁度レンタルCDの返却期限なんで、レンタルショップへ行って、返却ついでに借りたい音源物色中…ふと、目に留まったのが坂本九のベスト盤…そっか、この人もあの飛行機の犠牲者だったなと思いつつ、借りるのをやめたw だって、今日聴いてしまうと、多分涙が止まらなくなるから…あの時、政府と自衛隊の初動体制が迅速であったなら、500人以上の犠牲者と、その散乱した遺体&機体回収でツラい思いをした地元消防団のトラウマは、殆どなかったと思う。でも、いつでも“if…”は“if…”であって、現実は残酷である。そして、今の若年層は、この“航空史上の大惨事”を知らなさ過ぎる。今のJALがドン底に突き落とされた一番の原因であり、それ故の代償は、あまりにも大き過ぎる…もちろん、倒産した事もそうだが、経営が迷走しまくりなのは、そもそも、国営として運行していた時代の“安心感”を、社員が求め過ぎている事だと、オイラは認識している。民間企業である以上、経営の立て直しには、多くの犠牲が付きものである。

こないだも、操縦士志願の社員に対し、地上業務へ異勤するか、早期退社して他の航空会社に行くかの二者択一を迫られたというニュースを見たが、これも仕方がない部分だと思う。JALというブランドが好きで入社を決めたなら、そこへしがみつけば良いだけの話であり、パイロットという職業に憧れているなら、むしろJALよりもスカマやスタフラといった低料金がウリの航空会社に再就職される方が、よっぽど重宝されると思う。もちろん、コレはオイラの率直な意見であって、航空業界を知らん人間の“勝手論”である。しかし、会社経営において、人件費の削減を迫られた時に、如何に有能な人材を、しかも低賃金で残せるかを考えた時、会社は社員に対して、残酷な選択肢を選ばせる…その時に、ちょっとでも自分に有利な条件があれば、結果は最悪でも、まだ救われるクチである。だが、そうじゃない人間はどうすれば良いのか?屈辱を感じるならば、それ相応の“反逆”をするべきであって、従う必要性などない。しかし、組織に忠誠を誓い、どこまでもついて行く事を選んだのなら、それに従った上で時期を待つ事も必要。つまり、短絡的に物事を判断したのでは、残るのは後悔のみであり、自分の我侭が通らない事を理由に会社を訴える様なバカは、たとえ裁判で勝訴しても、世間はそれを認めない。逆に、本当の意味で大人なのは、こういった理不尽な仕打ちに対しても、決して愚痴をこぼさず、与えられた使命の“重さ”を噛み締めて仕事をこなす。そういう人には、いろんなオファーが待っている。
つまり、真の意味で“誠実”な者は、どんな仕打ちにあっても、何らかのカタチで報われるが、そうじゃないモンは、その忍耐力の無さが仇となり、結果として社会からハブられてしまうのである。忘れてはいけない、一人の社会人として会社という組織にいる以上、どんな試練も耐え忍ぶ者でなければ、誰も使ってくれない。逆を言えば、そういう忍耐強い者を、存在を無視して見過ごす様な組織など、内部から潰れて当然なのである。


一日早いですが…改めて、JAL123便に搭乗し、事故に遭われ、亡くなられた方に、ご冥福申し上げます。 つ菊