迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

ノブさんのおせーてKEIBA博士 2010年8月28日号(廃止になった競馬場はどうなるの?)


まいど、ノブさんやで。今日は某テレビ局系で、毎年恒例の“偽善祭”をやってるようやけど、これから行きはるんかいな?ま…昼間に行かはるんやったら、会場での待ち時間を考慮して、熱中症対策だけは、しっかりやりなはれやw
ほな、本題…今回は、競馬場が無くなったトコは、一体どうなってしまったんかってこと、ちょっとだけ紹介すんで。

これも、中央競馬地方競馬で、若干事情が違うんやけど、競馬場を廃止すんのに、いろいろな理由があんねん。一番の理由は、当然やねんけど収益が見込めなくて、開催する価値があらへんと判断された場合。それから、先の戦争で進駐軍…後に在日米軍の土地として接収されたままになったのや、土地開発に絡む移転…等がある。ただ、廃止になっとる競馬場周辺ってのは、その周辺の地場産業や工業地域での工場の操業、更には鉱山の採掘とかが影響する事があって、中津や岩見沢等やと炭坑、上山やと銀鉱脈、高崎や春木やと紡績、紀三井寺やと製鉄等の重金属工業の衰退が、結果として廃止になる遠因になってもうてるんや。
で、廃止になってまうと、まず、競馬関係者自身が就職先を探さなイカン様になるし、馬は引き取り手無しやと食肉加工場へ行ってコンビーフの一部になるか、肉食獣のエサになる。そやけど、最後に残るんが、スタンドとかの建物と、コースを含めた土地。そやけど、これの処理が、意外と梃子摺るんや。中央の馬場やと、一応JRAの所有物やさかい、宮崎の競馬場跡地は育成牧場に、横浜の根岸競馬場跡地は来賓スタンド(在日米軍の住宅地内)以外の部分を公園に整備したんやけど、地方競馬の場合、その殆どが、地元住民から土地を借りとるんや。そやさかい、場合によっては土地の所有権を巡って、主催者である自治体と、競馬場設置を条件に貸しておる地主の間で、裁判沙汰になる事もあるんや。ほいで、自治体が全部買い取って公園にする場合もあるんやけど、中には、住宅地として再整備されたり、地域の拠点となる総合病院になってたりとするんや。もちろん、中には場外馬券売り場にして、他場の競馬を発売してるトコもあるんやけど、馬の走ってない競馬場なんて、寂寥感というか、哀愁が漂ってまっせ。
あ、言い忘れてたけど、各自治体が保有している競馬場の中には、JRAに貸し出している競馬場もあるんや。そやけど最近は、所有者である自治体が、競馬の開催から手を退いて、そのままJRAに経営を移譲してるトコもあるんや。新潟競馬場がそうなんやけど、元々は新潟県自身が現在の新潟(豊栄)以外に、三条競馬場ってのがあったんやけど、県営競馬を廃止するにあたって、新潟競馬場だけはJRAに運営を移譲したんや。

ん、もうそんな時間?! 早いなぁ…ほな、またいつかまた、やりまひょう。 ノシ