純喫茶“It's Me Cafe” 2010 3日目w

マーティ(以下テ):いよいよクリスマスも近付いてきたなぁ…ま、それはボクにとって、命日が近い事でもあって…
エルハ(以下エ):そうね、まさかこんな日が来るとは思ってなかったし…でも、覚悟はあったわ。あなたが余命僅かだって告げられたあの日から、そして、私も同じ病で…
テ:…そうだね。ようやく、二人きりでゆっくりとできる時間ができた。皮肉な話だよ、正直。こんな状態でないと、お互いを触れ合う事ができないなんて。
エ:でも、良いじゃないですか。私達はお互いを、最期まで愛し合っていた訳だし、それに…
テ:それに？
エ:もう一度、逢えると信じてたから…だから、今はこうして、ここにいるの。
テ:そうだね。

…ってヽ(○Д○; )ﾂﾜｵｯ!! エラいトコ、見られたよ…
エ:(((((((*ﾉﾉ)ｲﾔﾝ ﾊｽﾞｶｼｰ 私もよ…
マーグ(以下グ):こっちが恥ずかしいって、バカ!!
テ:で、マーグ、今日は何用で？
グ:何用って…オレは純粋に茶店でお茶しちゃいかんのかよ。
エ:あ…そうですよねw それならそれで、お客様として接しないと。
グ:とこいで、マーティ。オマエの隣にいる女性、誰だ？
テ:あれ？マスターから聞いてません？生前時からの、ボクの妻ですよ。つい先日、“こっち”に来たばっかりで、四十九日も過ぎたって事で、特別にカウンターに入って、一緒にやってるんですよ。
(〃￣ω￣〃ゞ
グ:Σ(- -ﾉ)ﾉ ｴｪ!? 夫婦揃いかよ?!
エ:遅ればせながら…マーグさん、初めまして。主人から常々、噂は聞いております。あ、これはお近づきの印として、サービスさせていただきますわ。
つ旦
グ:おいおい…手作りプリンかよ。よく知ってたな、オレの好物w
テ:そりゃ、そうだよ。エルだって、時折、子ども達の為に作ってたみたいだし…
エ:でも、その時はインスタントのプリンの素で作った程度よ。こんな風に、玉子と牛乳と砂糖だけで作った事なかったし、まさかそれだけでできるなんて、私、想像もつかなかったわ。
テ:丁度、マスターのレシピを参考にして、今回は蒸し器(スチーマー)を使って作ってみたんだよ。
グ:あ、それでこの舌触りか。オーブンを使って作る“焼きプリン”ってのは、それこそどっちかといえばガッツリとした食感ができるんだけど、“スチームプリン”は出来上がりの食感が柔らかいんだよな。ただ、火加減や蒸し時間が難しくって、庫内温度が高過ぎたりすっと、すぐ巣ができっちまうんだよ。
エ:でも、焼きプリンだって難しいですわ。どうしても表面に蛋白膜ができて…
グ:そこは意外と、好みが分かれるトコだな。オレは、その膜ありの方も好きだね。あと、プリンはカラメルソースが掛かってないと、オレは許せない。まして、ア・ラ・モードじゃねぇのに、生クリームゴテゴテは邪道だね。
テ:ボクは、カラメルは後掛け派。
カラメルの材料が、焦がした砂糖だからね。アレで味が引き締まるのはわかるけど、余計な甘味は好きじゃないね。
グ:オレは、先に仕込んでる方が良い。皿に移す時に、容器からタラ〜っと垂れてくるのが良いんだよなぁ。だから、手作りのプリンは、カラメル先仕込みで作ってくれるとありがてぇんだよな。
エ:そういえば、最近、こんなのがあるみたいね。
テ:ちょ…コレは…
グ:（ﾉ∀`）ｱﾁｬｰ デカ過ぎだろ、コレはw