迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

深夜食堂“FLAT RIVER”2011 第一夜

マーグ(以下グ):さて…と、今日から“営業開始”だけど、この年末にとんでもない事が起きた様だな。日本独特の風習でもある“おせち”が、某通販サイトで格安で購入したのは良いが、中身が腐ってたって…大体、“おせち”はどんなスタイルでも常温で日持ちがして、尚かつ三が日で食べきれるのがスジってモンだぜ。まして、画像と違った内容だったりするのって、正直、食品詐欺そのものじゃんかよ。ま、自分の手で作らねぇからそうなる訳だし、基本、出来合の素材を自分でチョイスして、タッパーみたいなのに詰め込んでも、見た目はともかく“おせち”にはなるんだぜ。ま、どんな料理でもそうだけどよう、実際にその店舗に出向いて、自分の舌で確かめてから、他人に勧めるのが賢明だぜ。

っと、いらっしゃい!!
チセ(以下チ):一 年 ぶ り w また、来ちゃったわよ。
グ:よ、チセ。
チ:さっき、“おせち”の話をしてたみたいだけど、アレ、作るのって、結構面倒臭いのよ。
グ:そりゃ…どんな料理でも、下処理から本格的にでやれば、すんげー面倒くせぇけどよう、手抜きできる部分だってあるんだぜ。最近じゃ、黒豆だって最初から味付きでパックされたヤツだってあるし…
チ:でも、それって味気ないわよ。まして、“おせち”の…特に煮物系は、各家庭の味があるからこそいいんじゃない。年に一度、本当の意味での“晴れの日”の御馳走だもの。家庭毎の創意工夫が見えるモノなのよ。
グ:と言ったって、実際は正月の習わしで、三が日を含めた一週間は、かまどの神を休ませる意味合いもあって、“おせち”を用意した訳じゃんかよ。
チ:そうね…確かに昔は、今よりも寒かった訳だし、どっちかといえば“保存食”的な意味合いも強いモノだったわねw
グ:ま、七草も済んだ事だし、そろそろ正月食材もヤバい状況になりつつあるな。
チ:そうね、関西では“十日えびす”も今日で終わりだし…ねぇ、マーグ。そのお鍋、何を煮込んでるの?
グ:お、鋭いなぁ…昨日、丁度近所のスーパーで、豚バラのブロック肉が安売りしてたから、角煮を作ってるトコだぜ。今は仕上げ段階で、醤油とみりん、砂糖と酒で煮上げてるトコなんだ。
チ:へぇ…で、今、何を加えたの?
グ:蜂蜜。ちなみに、マスターのレシピだと、この煮汁は他にも、ニンニクとショウガ、鷹の爪を少し加えてあるみたいだな。ピリ辛風味にする事で、保存期間を延ばすだけじゃなく、クドい甘さを抑えて、酒の肴にも転用できる様にしてあるんだってさ。
チ:へぇ〜、美味しそう。でも、この煮汁、お肉がなくなったら、残っちゃうでしょ?捨てるのがもったいないよ。
グ:心配無用!!この煮汁も、活用方法があるんだよ。
チ:え、他に使えるの?
グ:んじゃ、ちょっと応用編。煮汁を少しだけ小鍋に取り分けて、余分な脂分を取り除き、とろみを付ける為に少し煮詰めて…充分に水切りした木綿豆腐を一口大に切って串に刺し、軽く焼いたら煮汁につけてもう一度…ほい、変わり田楽の出来上がりw 豚肉の風味と淡白な豆腐って相性が良いんだよ。同じ方法で、焼き餅や焼きおにぎりに塗っても、結構イケるぜ。
チ:あら、田楽といえば味噌が普通だけど…コレもアリだわね。
グ:だろ?あ、ちなみに、煮汁の合わせなんだけど、マスターの作り方だと、酒3:水(又は昆布だし)3:みりん2:醤油1で、砂糖は適量だってさ。もちろん、この合わせ方を応用すれば、煮魚も作れるぜ。そん時は、必ずショウガを忘れずに…