迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

夏の節電…天松楼の場合w

ノブ(以下ノ):火力に頼るとロクな事が無いねぇ…そやけど、電力不足を理由に、原発を再稼動させたいと電力会社が言うても、あの事故の後じゃ難しいやろうな。そやけど、今年は例年以上に熱中症で倒れる人が多いんやて。エアコンを止めてまで節電せんでも、野外プールに泳ぎにいくとか、海水浴に行くっちゅう方法もアリやと思うで。そりゃ…水のレジャーは水難事故と隣り合わせやけど、それは電気系統によるの事故も同じや。どこかで割り切る気持ちも無かったら、結局なんもできひんまま、夏の暑さに野垂れ死にするだけやで。
オグりん(以下栗):なぁなぁ、ノブさん。この宿にプールとか、遊泳施設って近くにあったっけ?
ノ:心配しなさんなって。ご要望とあれば、増築・改築なんでもござれや。なんやったら、京都競馬場の馬場内の池、こっちに引き込んでもかまへんねんでw
栗:それは、ちょっと…w
(ウィ-ン…)
チルト(以築):暑いなぁ…こうも暑過ぎると、クーラーをガンガンに利かせた部屋に籠りたいぐらいだよ。
栗:あ、ようおこし、天松楼へ。

ノ:そりゃ、チルトが紅蓮の炎を纏ってるからやないんでっかw
築:バカいえ、焼身自殺をやってる様に聞こえるじゃないか!!
栗:えーっと、麦茶でよろしいですか?
築:ちょっと待て、なんで馬が接客業をやっているんだ?
ノ:当旅館は、馬も客として取り扱うトコやさかい、フロントには、人間の言葉と馬の言葉がしゃべれるスタッフしか置けないんや。オグりんは、この旅館唯一の“従業馬”なんやで。
築:あ、いや…そうだったな。“オバケ”の世界観には、ヒトだの獣だとのいった区別が無く、そこそこのレベルでしゃべれるんだったな。

ノ:そういえば、チルトんトコって、夏場はどうやったん?
築:私か?九州…特に熊本は火山が多い分、水にも恵まれた土地だからなぁ。もちろん、我が故郷の大分も、別府や湯布院といった温泉地があって、家庭に源泉を持っているトコもあったからなぁ。
栗:え、温泉?! 羨ましいなぁ。ボクちん、温泉大好きで、久々に東京へお出かけした時も、函館にある谷地頭温泉に入ろうかと思ったぐらいだもんw
ノ:…(ノ暢`)アチャー具体的な場所、言うたらアカンやろw
栗:え?既にバレバレなんですけど…
築:話が変わるが、この旅館、相当な消費電力になるだろ。どうやって電力を供給しているんだ?まさかとは思うが、福島第一原発級の原発があるとかいうのでは…
ノ:何言うてまんねんw 当旅館のエネルギーは、利用される方々の協力によって賄ってるんや。もちろん、最近流行の太陽光や風力も使てるけど、それだけやったら天候や時期による様々な条件の制約があるんや。
築:ほう。だが、どうやって客人が協力してると…?
栗:チルトさん、こんな時こそ、ボクちん達の出番ですがなw
築:どういう意味だ?
栗:牧畜と穀物、それに果樹や野菜を作る際に必要な肥料。コレを作るのに、ボクちん達の糞尿や農作物などの食糧残さを混ぜ合わせて発酵させるんだよ。そん時にメタンガスが発生するから、それを集めて、燃料として使えば、ガスタービン発電ができるんだ。更に無駄を省くなら、発酵時の熱を使って水を温めれば、コレも給湯に回せるんだ。
ノ:今まで“無駄な物”として処分・廃棄しとったモンも、使い様によっちゃ、エネルギーとして使える様になるんや。“カーボンニュートラル”っちゅう考えも、基本的には農業や林業で発生する無駄を活かす事が肝心であって、必要以上に化石燃料を燃焼させた分、別の場所で木を植えるっちゅう発想や無いんや。
築:だが、そんな夢の様な装置、現実的じゃないだろ?
ノ:何言うてまんねんw 確かに、このブログ内の戯言やと笑うかと思うが、アメリカの発電施設の中には、コミ焼却場とドッキングしたトコがあって、アーモンドの収穫後の殻や剪定した枝を集めて燃料にしてるんや。他にも、セメントを作る際に原料となる石灰を焼かなアカンねんけど、その燃料にペットボトルが使われとるんや。コレかて、応用すれば発電用の燃料として使える。他にも、水洗トイレで使う水の勢いを水車に受けて発電する方法や、熱交換を利用した空調など…やりようによっては、既存の火力発電所もいらん様になるで。
栗:“ご主人様”曰く、永久機関を求めるなら、如何に熱を“無駄なく利用する”かであって、安易に化石燃料を使うのではなく、廃棄熱そのものも“エネルギー”と考える事が重要だって。
築:つまり、無駄が多いから、必要以上に力に頼ってきた事が、今日の電力不足に繋がったと指摘したいんだな?
栗:せいか〜いw
ノ:いや、ちゃうでオグりん。節電を考えるから、余分な我慢を強いられるんや。むしろ、気流の性質を使った効率のエエ冷房法を考える方が得策や。
栗:どうするの?
築:ようするに、上の階のエアコンを最大出力で運転させて、それを下階まで、熱交換する様にした方が良いって事だな。
ノ:半分当り。下の階は換気扇や扇風機を使て、なるだけ気流と作ったればエエんや。そうすると、冷たい空気は重たいから下に流れ、暑い空気は上に向かう…それが撹拌された状態になるさかい、エエ塩梅の温度にする事ができるんや。ま、昔ながらの氷室を作って、その冷気を送風機で一気に送り出すっちゅう方法もアリやけどな。
築:…氷代が掛かりそうだな、それ。