迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

新装、ヒデボー通信増刊号 〜オウム事件と心の闇〜

ヒデボー(以下ヒ):ご無沙汰っす、ヒデボーっす。
チルト(以下筑):ご無沙汰してます、紅火のチルトです。
ヒ:この場にチルトがいるという事は、国政に関する事でしょうか?
筑:いや、その件に関しては、今週末大阪で投票が行われる“W選挙”終了後にでも総括するつもりだが、今回は、16年前の“事件”について、少しやっておこうと思ってね。
ヒ:16年前といえば、阪神淡路大震災が思い出されますが…
筑:まぁ…大阪にいたヒデボーならそうなるが、私の場合なら、地下鉄サリン事件を含めた、オウム真理教絡みの話の方が、一番覚えているな。
ヒ:そういえば…“生前さん”は、あの被災した神戸の街を見て“別府温泉みたい”と言ったとか言わなかったとかw
筑:もしも、今年の震災直後にいたなら、多分…同じ事を言ってしまっていたかもしれん。不謹慎だとはいえ、そう表現した方が解り易いと思う自分が情けない…

ヒ:あ、マスター経由での情報なんですが、そのオウム事件の首謀者13人に対しての裁判で、最後まで残っていた遠藤誠一被告の上告が最高裁で棄却され、未解決のまま結審する事が決まったそうです。
筑:やはり…そうなってしまったか。
ヒ:“生前さん”も、この件に関して色々と取材をしていた様ですが…
筑:番組内で、何度も彼等と接し、インタビューを試みたが、我々に対して、真実を一切語ろうとはしなかった。おそらく、彼等の“正義”は、我々には理解できない事なのだと、強く感じたんだが…結局、裁判の場においても、何も言わなかった。
ヒ:不思議に思われるのは、将来を有望視された若者が、なぜ武装化し、多くの人々を襲ったのか…
筑:一概には言えないが、それは、ある種の“独裁者”に期待する有権者にも当てはまるのじゃないかな?
ヒ:それ、ちょっとマズいのでは…
筑:あの当時の学生達は、将来を嘱望されながら、何か満たされない部分があった。そこの部分を抉り、巧みに操ったのが、オウム真理教の“教義”ではなかっただろうか。それと同じ匂いが、今の社会情勢に漂っていると、私は感じている。
ヒ:つまり、将来が不安であるが故…ですか?
筑:そう…あの時も、バブル崩壊と震災に見舞われて、多くの若者が“生きる喜び”とその意義を見失い、信じられる“確かなモノ”を探すうちに、すべてを“壊したい”という衝動に駆られ、それが虚像の“英雄”を生み出した…それは、誰でも良かったのではなく、本当の意味で自分自身を“認めて”くれる存在である事が必須であり、オウム事件の場合は、それが松本智津夫死刑囚…つまり“麻原彰晃”という存在だっただけに過ぎない。
ヒ:マスターが常々言っている、自分の才能を“認めてくれる”事と“利用される”事が混同した状態…って事ですね。
筑:誰しも、他人に“褒められる事”がやりたいからこそ、人間というのは、自らが保てる才能を使いたがる。しかし、それは時として、途方もない過ちと、許されない心情をも孕んでいる。そこを窘め、叱る事ができる存在こそ、本物の“リーダー”であり、自分自身の責任にけじめを付けられてこそ、初めて多くの民衆に認められ、指導者として賞賛される。それを逆手に取れば、当然だが多くの民衆を苦しめ、やがては没落を招き、その憤懣が更に社会情勢を悪化させる。
ヒ:“負のスパイラル”ですか…
筑:話が飛ぶが、ギリシャの金融不安から始まった欧州市場の混乱も、結局のところ、民衆一人ひとりが、もう少しお金に関して冷静に考える事ができなければ、終息には向かわない。重要なのは、“どう借金を返済するのか”ではなく、“お金に頼らない生活”のあり方を考える事だと、私は思うのだが…
ヒ:つまり、それを“実現してくれる存在”として、当時の若者が崇めた事で、彼等はダマされた…という事ですね。
筑:いや…むしろ、信じられる“確かなモノ”を間違えているからこそ、金融不安や景気の悪化もリンクしてると考えるのが正しいかもしれん。
ヒ:…なるほど。
筑:マスターが農家という“生き方”を選んだのは、様々なサービスに“頼る”ことに“疲れた”からこそだと、私は思っている。自分自身で全てを賄う事はできない…だからこそ、なるだけ他人に頼らない…というより、必要以上に“甘えない”生活へシフトしようと考えられたのであろう。たとえ、その考え方が間違っていたとしても、おそらく精神的には、充実した人生になるだろう。
ヒ:つまり、マスターなりの“答え”として、“独立”する条件が整ったからこそ農家へ嫁いだ…って事っすね。
筑:そこの部分は…直接マスターに聞くべき事だろ?
ヒ:…そうっすねw