迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

レール&ホース〜鉄な馬話?!〜vol.2(とある競輪場の最寄駅)



シン(以下シ):こんにちは。昨日の香港国際競走は、結果的に散々な状況だった様ですね。シンです。
カイル(以下カ):アローッハ、カイルっす。で、今回のネタは…ん?競輪の話は、ここでは分野外ですよ。それに…この話をするなら、ボクんトコの“チャリヲタク”な先輩に解説をしてもらう方が…
シ:(´審`)ノそこは大丈夫ですよw 今回も“競馬と鉄道”にまつわる話の一環ですから。
カ:Σ( ̄宮 ̄ノ)ノえっ、マジですか?
シ:今回取り上げるのは、南海本線春木駅の“ちょっと変わった”事情です。
カ:えっと…そこって、岸和田競輪場の最寄駅っすよね?
シ:現在はそうですが、元々は線路を煩瑣んで反対側にあった、春木競馬場の最寄駅ですよ。

カ:(  宮 ) ゚ ゚いや、先輩からは、競輪場の最寄駅というふうに教わってたんだけど…
シ:┐(´審`)┌ 昭和44年に、事実上廃止してしまって以降、競輪場開設に伴う再開発が行われたのですが、駅そのものは、今でも競馬場の跡地に作られた公園や病院に向かう様な構造になってます。
カ:マジっすか?
シ:今でこそ、競輪場側の改札が整備され、また、今後の高架化事業等によっては、より競輪場へ近い場所に駅が移動する可能性はありますが、基本的に駅舎の構造は、改札口が競輪場とは反対側を設けているのが特徴です。
カ:そういえば…さっきググったけど、確かに航空写真上では、競輪場の位置と改札口が直線上で繋がっていない。
シ:先程も説明しましたが、この駅自体、そもそもは春木競馬場の最寄駅であり、競馬ファンの利便性を考え、また競馬ファンをメインターゲットにした飲食店中心の商店街が隣接している事もあり、必然的に、駅の構造が“競馬シフト”になっていたのです。が、今年で廃止になる荒尾競馬場よろしく、岸和田市周辺の宅地開発と、泉州地域での繊維産業衰退、更にはレジャーの多様化によって観客動員数が減り、大阪府及び泉州自治体主催での競馬開催を断念し、廃止に至ったのです。
カ:そこまではわかるけど…で、なんであそこに競輪場ができた訳?
シ:ひとつは、この競馬上廃止後の春木地区の商業施設の収入源確保と、もうひとつはボートレース(競艇)場開設の際に、競輪場の存廃があったからです。
カ:ん?最初から岸和田競輪場って、あそこにあった訳じゃないの?
シ:以前、迷馬さんもその件に関して解説をしていますが、そもそも、競輪場自体は大阪市住之江区の、現在の住之江公園内にあったのですが、ボートレース場開設の際に、同じ地域に作る計画が立ち上がり、それによる、周辺住宅地での騒音問題…特に競輪ファンやボートファンの一部が、道中で騒いだり器物破損を行ったりする事もあって、住民は気が気でなかった訳です。そこで、ファンの分散を計って、競輪場を移転させる事で存続を訴えた…って事なんです。
カ:つまり、一部のマナーレスなギャンブラーが、街の景観や風紀を乱したから、市民運動の結果、競輪場が僻地に追いやられた…って事っすか。
シ:(;´審`)=3 言葉としてはちょっとアレですが、大筋としては、そんなトコでしょう。
カ:で、なんで岸和田市は、競馬を“排除”できたのに、競輪場移設を受け入れたりした訳?
シ:先程も言いましたが、競馬ファン相手に商売をやっていた、商店街の人々に考慮した…というのが建前上の話ですが、そもそも、血の気の多い泉州人の受け皿が欲しかったというのが本音じゃないでしょうか。
カ:てか、今NHKで放映されている“カーネーション”の舞台である岸和田市といえば、だんじりで有名じゃないっすかw
シ:(ノ審`)アチャー 大体、モチーフである小原家…もとい、コシノ一族自身が岸和田の人ですけど…
カ:(*・宮・*)あん?そうなんだ…
シ:ちなみに、泉州はもともと、河内木綿の産地と接している事から繊維産業…特にタオルや手ぬぐいといった綿製品の製造が盛んだった事もあり、高度成長期以前は、主に綿製品を取り扱う企業が挙って工場を構え、製産していたんです。その名残で、現在でも帝人東洋紡は、本社機能を大阪に置いていますし、カネボウ(現:クラシエ)も戦後の混乱期からつい最近まで、大阪を本社としていました。
カ:ふ〜ん…つまり、繊維産業の衰退が、競馬ファン減少を繋がっていたって事かな?
シ:そこの部分に関しては、次の更新時までに調べておきます。
カ:ゲッ! Σ(o宮О;|||) まだ続くの、このシリーズ…
シ:┐(´審`)┌ 良いじゃないですか、こういう歴史を学ぶ事もw
カ:(ノ宮`)アチャー つうか、本題から逸脱してると思うんだが…