深夜食堂“FLAT RIVER”2012 〜6日目〜
マーグ(以下グ):そういやマスター、結婚してからさぁ、オレの“生前さん”みたいに髪の毛を後ろで束ねてる様だけど、マネてる訳？
(いんや、ただ単純に、散髪に行くのが面倒くさいだけw)
ったく、ちっとは主婦らしく、お洒落とかに関心持てよ。いくら嫁いだ先が農家だからって、一日中パジャマでゴロゴロは、流石にマズいってばw
(農閑期は、マジで仕事がないモンw 家事をするにも、義母との相談でやんないと、まったく手が付けられないし…)
（ﾉ∀`）ｱﾁｬｰ それを何とかするのが、マスターの“課題”だろ?!
ホクティ(以下ホ):あの〜マーグさん、昨日壊れた扉の修繕が、全然終わりません…って、どっち向いて話されてるんです？
グ:いやなに、マスターと話をしてたんだよ…一応、こうやっていろんな事ができる様にしてくれているのは、マスター自身の想像力による部分が大きくて、コレに関しても、マスターの協力なしでは、できねぇんだよ。
ホ:でしたら、せめてガラスが割れた部分だけでも、修繕してくれる様、頼んでくれますか？このままでは…
グ:何言ってんだよw そんな事するぐらいなら、最近流行の屋台スタイルにすればいいだけじゃん。都心の飲み屋でも、最近は路上にテントを出して、屋台風にするお店も増えてるんだぜ。
ホ:だったら、なおさらブルーシートじゃなくて、半透明のテントを組んでもらわないと…
グ:震災で品不足だった17年前…と、去年の事を考えれば、そういう贅沢言えるかよ？
ホ:いや、それは確かにそうですが…
マーティ(以下テ):あれ？いつもなら格子戸の居酒屋風なのに、今回はどうしたんです？
グ:おっと、マーティ…それがさぁ、昨日あのバカ馬が、軒先から壊しやがったんだよ。
テ:（ﾉ政`）ｱﾁｬｰ オグりん…またやっちゃったんだ。
グ:あ、そっか。先月もそういう事があったんだな。
テ:そう…あの時も、派手に玄関ドア潰すし、ケーキを食べ散らかすし、おまけにエルハがボク用に作ってたミックスジュースまで飲み干しちゃったんだよ…（ﾉ政-;）ﾊｱ…
エルハ(以下エ):そうなのよ…でね、あの後、シンさんが鼻ネジ使って抑え込まなかったら、お店が全壊する寸前だったのよ。
ホ:あらら…それはお気の毒で。
テ:あれ…生前に、どっかで、お逢いしませんでしたか？
ホ:これはこれは…その節はゆっくりと、話もせずに失礼しましたね。
エ:え、あなた、この方の“生前さん”をご存知なの？
テ:映画の試写会等で、何度か会っているからね。
グ:へぇ〜、意外な接点だな。
ホ:それはそうと…今日は何にしましょうか？
テ:そうですね…あ、今日はたまたま、マスター経由でコレを見て、娘の成長を見てたんだけど…やっぱり、ああいう部分に関して、まともに子育てができていなかった事…というより、あまりにも我が子とのふれあいが足りなかったなぁ…って反省しきりなんだよ。
エ:そこは私も同じかなぁ…でもね、愛も大人になって、家でいる時間が短いから、どうしても世話をする時間が無くって…ま、それでも半年でまともな付き合い方ができる様になった事は、成長した証よ。
テ:…そうだよな。
グ:( ｣-厳-)｣ｵｫｰｲ!、オレら、置いてけぼりかよ?!
テ:Σ（￣政￣;）あ、悪い…ゴメンゴメン。えっと、ご飯モノがいいかな…っと…
エ:(ﾉ晴`*)ｷｬ♪ 私も…できれば、軽いモノで…
ホ:では…余った冷やご飯をレンジでチンして、コレをボウルと麺棒(または擂粉木)で粒が残る程度に搗き潰す。これで、ちょっと大きめのお団子を作って、餅網を使ってガスの中火ぐらいで軽く炙り、丼鉢に入れたら、上から好みの雑炊の素(インスタント味噌汁でも可)とお湯を注いで…お手軽ダマっ子汁の完成。ちなみに、コレを割り箸や細めの竹筒に巻いて焼けば、タンポ餅(コレを切れば“キリタンポ”)で、平たくして串を打ち、焼きながら甘辛い味噌を付ければ、五平餅になりますよ。
グ:それ作っちまうと、オレの出番無くなるだろ？
ホ:他のアイディアを使われては？
グ:ふぅ…仕方ないなぁ、マスターの“十八番”でもすっか。玉子2個と茶碗1杯のご飯、コレに醤油と粉チーズ、パセリ、粗挽き胡椒をボウルで混ぜ合わせ、予め温めたフライパンにバターを入れて、完全に溶け切る前にコレを流し込む。で、お好み焼きを焼く要領で両面こんがり焼けば…スパニッシュスタイルオムライスの完成w、好みでケチャップやソース、マヨネーズ等をかけるといいぜ。それと、ご飯の量を減らして、ベーコンやミックスベジタブル、ソーセージ等の具材を入れて焼けば、ブランチに最適だぜ。
テ:どっちも、結構なボリュームだよ…
エ:でも、食べ盛りならマーグのレシピは参考になるわね。ホクティのは…秋田の郷土料理を手軽にした感じね。
グ:ま、この時期らしい、夜食用レシピでもあるんだがな。
ホ:手間は掛けられないけど、受験を控えてしっかりした食事を摂れない状況なら、こういう軽食も作れないと…
エ:そうね。
