迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

マーティの真面目にプライオリティー 2012年2月号(“ワクチン”という名の投薬療法〜癌と向き合うシリーズ〜)



マーティ(以下テ):ども、マーティーです…って、マスター、また難しいテーマで特集をしろと…しかも、ボクやマーグ、シンちゃん絡みでって、どういう事ですか?
(ん、“生前さん”の死因が、コレでしょうがなw)
いや、わかってますって。でも…ちょっと時期尚早な気もするんですが…
シン(以下シ):こんにちは、シンです。マーティさん、丁度今週月曜に、朝のテレビ情報番組内で、癌治療の特集をやっていたから、関心が高いうちに…という事で、急遽迷馬さんがネタのまとめをやる事にしたんです。
マーグ(以下グ)グ:ういーっす、マーグだぜ…ま、そういうこっただ。ともかく、オレの場合は罹患部位が違うし、こういうのはむしろ、同じ部位で違う治療法でトライしたシンとオマエが適任じゃねぇか?
シ:でも、癌に関して言えば、ノブさんも該当するんじゃないですか?
グ:あのクソオヤジの場合、こういうのは話したくないらしいんだ…今回はオレ、オブザーバーって事で、話を進めてくれ。
テ:…わかりました。では、そういう事なんで、今年は“癌と向き合う”事を中心テーマに据えて、色々と情報をお届けします。

今回は一回目として、先程もテレビで紹介されたという治療法…“ワクチン投与”療法について、わかる範囲で解説しましょう。話が混乱する前に断っておきますが、日本の医学界において“癌ワクチン療法”というと、結核治療研究のデータから生まれた、俗に“丸山ワクチン”という名称で呼ばれるモノと、ヒトゲノムを解析して作られた“ペプチドワクチン”の2種類があります。ここでは、これらを大まかに解説する為に、若干、マスターの勘違い等も含まれる可能性があります。そこで、詳しい事については丸山ワクチン公式サイト久留米大学先端癌治療研究センター公式サイトをご参照ください。
シ:そもそも、癌治療には大まかに分けて3種類の方法があります。一つ目は、マーティさんみたいに腹部や胸部等を開いて患部を切除する手術、二つ目はガンマ線を患部と周辺に照射して細胞を死滅させる放射線療法、三つ目は抗がん剤や鎮痛剤を投与する投薬療法があります。
グ:ま、ワクチン療法ってのは、オレ的には、どっちかと言えば、三番目の投薬の延長線上にある様なモンだけどな。
テ:それだと、かなりの誤解を受けますよ。
グ:ん、そうか?
テ:話を戻すと、それぞれ治療法には利点と欠点があり、患部や症状によっては使えないケースもあるのが事実です。それぞれのメリットとデメリットについて、ここで解説すると本題から逸れるので後日、キチンと解説しますが、今回は最新治療の中で、特に肝癌に有効といわれている“ペプチドワクチン”と、25年以上前から既に有効性がありながら、なかなか新薬として認められずに現在も“治験薬”扱いになっている“丸山ワクチン”について、解説させていただきます。
シ:まずは、テレビで取り上げられた“ペプチドワクチン”ですが、コレは、ノーベル賞学者、利根川進博士達の研究がベースになっていて、癌細胞の白血球抗原に結合したアミノ酸の一種であるペプチドをキラーT細胞が認識し、攻撃するという性質を利用して、予めペプチドを投与してキラーT細胞を活性化させて癌細胞に対する免疫力を向上させる方法です。本来はC型慢性肝炎の患者に対して行われる治療の一環として行われていたモノを、癌患者に転用したモノであり、特に、脳腫瘍、大腸癌、子宮頸癌、前立腺癌等に効果があるという事例があります。しかし、あくまでこれが本当に有効なのかは、今のところ不明確も多く、また、副作用として顕著なのは、免疫力が過剰に上がる為、却って発熱やだるさといった症状を引き起こす事もあります。また、他の自己免疫疾患を誘発するケースも多いそうです。
テ:一方、丸山ワクチンの方は、そもそもは皮膚結核の治療薬で、東京医科大学結核治療の研究をやっていた丸山千里博士が、皮膚結核ハンセン病に感染してる患者で、このワクチンを摂取した場合、癌発症者が少ない事に気付き、コレを癌治療に転用したのが始まりです。原理としてはペプチドワクチンに近い部分もありますが、大きな違いは、そもそもは結核予防と治療の為に開発されたワクチンであって、しかも副作用が少なく、癌細胞の増殖を抑える効果が高い事が特徴と言えるでしょう。
グ:つまり…丸山ワクチンは皮膚癌や結核から癌変異した部位に有効で、ペプチドワクチンはウィルス性肝炎の癌変異なら…って事か。
テ:基本的に、癌治療の“免疫療法”でアプローチの違いがあれど、末期癌で手の施しようがない状況だと諦める前に行った方が、延命率が向上する…といったトコでしょうか。
シ:でも、こういう治療法が、何故今も“保険適用外”医療として取り扱われているのですか?
テ:そこが、今回の一番の“問題点”とも言える部分。どちらの治療方法も、実は現時点では厚生労働省からは、正式な“治療薬”として認証されている訳ではありません。あくまで“治験”であり、これを受ける癌患者は、実施している医療機関(久留米大病院&東京医科大付属病院)に対して、“被験者”として一筆を書かされる事になります。
グ:どういうこった?
シ:言葉が悪いですが…要するに、新薬開発の“実験動物”になれって事ですよね?
テ:シンちゃん、キミの場合、あまり他人に言えた義理じゃないと思うんだけどなぁ…
シ:その点については、そのままそっくりお返ししますよw
(注:二人とも、同じ様な癌で亡くなった訳だが、その治療方法がまったく正反対なので…)
グ:落ち着け、二人ともw 大体、結果論から言って、遅かれ早かれ人間に限らず、生物である以上は死ぬ時が来るだけの話じゃねぇか。オレもそうだが…たまたま運が悪くて、早死にしただけじゃんかよ。
二人:ダブルΣ(( ̄政 ̄;Σ((´審`;)ハウワッ!! …ごもっとも。
グ:ったく、しっかりしろよw

テ:ま、話を戻すと、丸山ワクチンの場合、開発されてから40年以上、しかも癌治療の“新薬”として申請を出してから25年以上経過してるのに、未だにそれが厚労省から認められない背景に、日本の医学界のみならず、世界中の新薬開発の研究機関や製薬会社の“闇の部分”が災いしてる…といっても過言じゃないと思うんだ。
シ:つまり、丸山博士自身がマイナーな医師であるがため…って事でしょうか?
テ:半分は…ね。ま、丸山博士自身は今から20年前に亡くなられているんだけど、研究そのものは、今でも東京医科大付属病院で続けられているし…ただ、その研究結果を認める事ができない背景があるというか、新薬開発や最新医療の研究機関としての大学にある、いわゆるライバル関係が、結果として、多くの癌患者を“見殺し”にしてると言わざる得ない状況を生んでるのも確かなんだ。
グ:じゃ、なんだよ…TPPの賛否どうのという以前に、しょうもない部分で足の引っ張り合いをやってるって事かよ?!
テ:少なくとも“癌治療”という分野に関して言えば、そうなるかもしれませんね。ただ、この“免疫療法”も、癌の“特効薬”という訳じゃなくて、あくまで“選択肢の一つ”という概念で考えるのが…この場合では無難じゃないでしょうか。
シ:そう考えると、医療の現場では、複雑な思いが様々なカタチで患者に影響を与えているかもしれない…という事実に、医師が気づかないとマズいですよね。
テ:そうなんだよ…ボクやシンちゃんみたいに、人間ドッグをやってても、結局、病変を見逃された挙げ句に処置が遅れて…ってのだけは、ヒューマンエラーといえども、繰り返して欲しくないですね。
シ:その為にも、この記事が役に立ってくれると、俺達も救われる様な気がします。
グ:だな。勿論、その為には検診をキチンと受ける事が必要…だけど、その費用が…って訳だろ?
テ:その件に関しては、次回までに纏めようと思うんでw
グ:ミ(ノ;_ _)ノ=3なんだ、それw

テ:という訳で、今回はここまでにします。ではまた、お相手はボク、マーティと、
シ:シン、そして…
グ:マーグでしたw