迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

月刊ヒデボー通信 2012年3月号

ヒデボー(以下ヒ):チョリーッス、今年は閏年の為、1日長い2月でしたね。さて、今月のネタなんですが…
ノブ(以下ノ):まいど、ノブさんやで。今年でanhref="http://jocr.jp/index.html"CRKラジオ関西は、開局60年なんや。
ヒ:(ノ秀`)アチャー それはマスターがやってる部分だし、他のサイトでも特集組んでますよ。
ノ:そやけど、その歴史は波瀾万丈であり、また、楽しく愉快な放送局としても名高いんや。
マーグ(以下グ):けどよう、今の様な時代において、ラジオそのものの歴史が、インターネットへシフトしようかって状況だぜ。
ヒ:ちょ…マーグ先輩。
グ:ま、オレやヒデボー、シンにカイル、そんでノブは、全員ラジオの経験があって、しかもノブの場合は民放の黎明期を知ってる、貴重な存在だろ?
ノ:そやけど、マーグは若者文化としてのラジオを一番知ってはる。そういう意味では、ボクやマーグは、ラジオの人間やったと言ってもかまへんのとちゃうか?
カ:ちょーっと待った!!ラジオの話をするなら、ボクも参加しますよ。
ヒ:( ゚д゚)ポカーンボクのコーナーなのに…

ノ:今、3月までの限定放送で、歴代のCRK在籍アナ達が、様々な思い出を語る特別番組をやってるんやけど、ボクも、存命やったら、真っ先にお呼びが掛かったやろうなぁ…ま、当時はボク、まだ関学の学生やったし、どっちか言うたらKTVのイメージが濃いさかい、知らん人も多いんちゃうかな?
グ:けどよう、このBlogの常連達なら、みんな知ってる事だぜw
ノ:あ、そやったなw
ヒ:サイトの方には、今までに登場したOB及びOGの方々と、放送時に掛かった楽曲の紹介が掲載されていますが…え、この方もそうなんですか?
ノ:ん…玉やんの事か?
グ:わー、そういう事、ここで言うなよw
ノ:そやな…そこんトコは、サイトの方で見てもらうとして、草創期の頃はな、とにかく人材確保が急がれとって、そやさかい、高校や大学を卒業したての若いモンを雇うだけやのうて、NHKの入局試験を落ちたモンや、スポンサー企業からの斡旋もあったんや。ほんで、研修かて、他局との合同もちょいちょいあって、特に東京まで自腹で研修に言ったモンもおった位なんや。
カ:ちょっと待って…自腹って、会社が費用を賄わなかったんっすか?
ノ:んなモン、黎明期の放送局に、そんな経済的な余裕など、あらへんがなw デンスケかて、単1電池10個直列で、しかも予備動力がゼンマイやったんやで。更に、記憶媒体が針金で、編集しようにもペンチで切る部分間違うたら、それで貴重なインタビューもパーや。
グ:Σ(||゚Д゚)ヒィィィィ それは、いくらなんでも…
ノ:ホンマの話やで。ボクが在籍してた頃は、それこそ、海外からの払下品…それも戦前のドイツやアメリカの機械やったさかい、壊れてもうたら、自分らで修理せんなアカンかった。なんせ、部品すらままならへん時代や。そやさかい、機械に強うなかったら、取材なんてできへん…そういう時代やったんや。
ヒ:あ、今の時代、“デンスケ”って言ってもわからないと思いますが、ボクらが取材する時に使う、音声の記録媒体の事で、今だとSDカードを搭載したICレコーダーが一般的だけど、昔はショルダーバッグみたいな箱を肩から下げてやってたんですよ。
カ:中に、オープンリール式の磁気テープが入ってて、それで録音してたんだけど、何せ稼働時間が短いw しかも20kg以上もある代物だから重いw
ノ:甘いなぁ…ボクらの時代はさっきも言うたけど、テープなんて貴重やさかい、デンスケの記憶媒体は、それこそ特殊なレコード針で針金に刻む方式や。折れたら最後…編集すらできへんw しかも稼働時間は、目一杯ゼンマイを巻き上げても3分ちょいや。しかも、今風に言うたら、ちょっとしたクーラーケース並みの大きさや。
グ:今のiPod touchで、音楽再生のみで40時間だから…どんだけ電池喰うんだよ?!
カ:いや、今ゼンマイ方式だって、ノブさん言ってますけど…
ノ:そや。ただ、電池を使うてないさかい、稼働時間はともかく、ある意味エコロジー…というより、今みたいにバッテリーの性能が良くない頃やさかい、小型化が難しかったんと、用量そのものが小さいさかい、使われへんかったんや。
ヒ:今だと、電源を中継車のバッテリーから繋ぐ事で、野外からの中継も容易になりましたが、当時はそういう苦労があったんですね。
カ:しかも、レコードそのものも少なくて、特に洋楽に関しては、戦中に殆ど没収された上に壊された…だから、音楽番組は必然的に、レコードの収集量が放送局の勝負所だった…でしょ?
ノ:ボクはそこまで詳しゅうないけど、CRKの場合は、神戸の放送局やさかい、大阪や東京に比べたら、比較的洋楽の需要もあったからなぁ…そやさかい、そういう事に詳しい人らが、挙って自分達のコレクションを持ち込んで、それを放送局へ寄贈してたんや。今でも、名谷辺りにある倉庫に、それこそ古い洋盤やったらジャンル別に管理しとるさかい、探したら名盤・珍盤が出てきよるで。
ヒ:そういえば、千里丘にスタジオがあった頃、レコード室を見た事がありますが、あの中から見つからない場合は、CRKに問い合わせる番組スタッフがいましたね。
ノ:そりゃ…関西随一の保管量を誇っとったさかい、おそらく多くの放送局が世話になっとるハズや。そら…NHKの浜松ライブラリーには敵わんけどな…
カ:桁が違いますよ、桁がw
グ:だが、NHKと違って民放同士だからこそ、そういう事もできたんじゃねぇか?
ヒ:ところで…CRKに出入りしていた人で、変わった人がいると聞いたんですが…
ノ:ああ…藤田男爵のことやな。あの方は、そもそもはクラシックの評論家であり、開局時にロッシーニのガサラドラ(邦題:泥棒かささぎ)序曲をセレクトして、それを合図にしたんや。で、“変わっとる”トコと言えば、蛾を好んで食べてはったなw
グ:なんじゃ、そら?
ノ:詳しいことに関しては、今度の“天松楼”で話すわ。

ヒ:…完全にノブさんのペースで話が進んじゃった。来月はどうなることやら…ハァ。