迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

月刊ヒデボー通信 2012年4月号

ヒデボー(以下ヒ):チョリーッス、ヒデボーっす。
マーティ(以下テ):ども、マーティです。
ヒ:え、今回はマーティ先輩ですか…なんか、やり難いなぁ。
テ:ん、なんで?
ヒ:いや…今回はちょっとコレを読んで、どうしてここまで放射能の事が誤解されるのか…ってのを、やってみようと思ったんで…
テ:ああ…癌になるリスクとかその他諸々の事案での話ね。放射線と癌の話に関しては、ボクの“まじプラ”の方でやるとして、そもそもの“混乱の原因”について…という解説だね。
ヒ:ええ、そうです。マーティ先輩は、どう思います?
テ:どう…って、まぁ…確かに放射能汚染に関する恐怖感は、多少なりともあった訳だし、ボク自身も、そういう事を気にして、逆に体調崩した方だからね。ほら、よく言うだろ?“健康の為なら死んでも良い”っていう矛盾…まったくもって、ボクの場合はそれだったと言っても過言じゃなかったし…

ヒ:いや、そこまで自虐的にならなくてもw
テ:でもね、案外そうなのかもしれないよ。確かに、放射線被曝は恐ろしいというのが一人歩きし過ぎてる感があるけど、大体、そういう事を気にし過ぎると、何も食べられないどころか、生物はもとより、全ての物質を抹消しなきゃいけなくなると思うよ。
ヒ:どういう事っすか?
テ:マスターも、専門家じゃないから具体的な事は言えないけど、放射性物質そのものは、自然界にいくらでも存在するし、太陽光だって考え方を変えれば、放射線の一種なんだよね。ただ、人体にそれほど影響が出ないのは、オゾン等の大気層が地表を覆っていて、コレが適度に中和させているからであって、本当なら太陽だけでなく、夜空に輝く全ての恒星が放射線を放出してる訳だから、もしも大気がなかったら、全ての物質に直撃してる…という事になるんじゃないかな?
ヒ:言われてみると…確かに、太陽もそもそもは水素爆発を繰り返しながら熱や光を放っている訳だし、宇宙そのものが、核反応真っ盛りの核燃料容器の中…って考えても、全然おかしくないですよね?
テ:そうなんだよ…化学…特に放射能関係の学問がわからなくても、そういう風に考える事はできるよね。
ヒ:でも、ちょっと待ってください。それだったら、なんで福島の原発事故はここまで深刻なのですか?
テ:ちょっとタンマ。問題点をゴチャ混ぜにすると、余計にややこしい話になるから、いくつかに分けて説明すると、放射線被曝ばかりに囚われて他のリスクを度返しする方が危険だって事と、そもそもなんで福島の原発は事故を起こしてしまったのか、そして、なんで政府や東電が真実を国民や被災者に説明しないのか…ってので順序よく解説するね。
ヒ:もちろん、原発推進でも、反対でもない立場で…という事っすよね。
テ:もちろん…まずは、福島の事故についてだけど、そもそも、軽水炉原発が日本で作られた背景には、化石燃料の枯渇が心配された事に由来する訳であり、また、立地条件としては、水源地にほど近い場所…特に山岳部に作る訳に行かなかった…というのがポイントになる訳だ。
ヒ:う〜ん、冷却水の加減で…という部分ですよね?
テ:そう。フランスとかアメリカの場合…もちろん、冷却媒体そのものは違うけど、二時冷却に使う水源に関して言えば、ああいうトコは河川の水そのものが、飲用に適さないという部分に着目して考えて欲しいんだ。だから、内陸部に作っても問題がない…と言えば嘘になるが、日本みたいに地震が頻発する様な場所じゃないからこそ、殆ど無視できるレベルなんだ。
ヒ:でも、日本の場合は火山があったり、活断層があったり…
テ:基本的に、日本の土地そのものは、地形学上、プレートの境界線上に集約された島弧(とうこ・弓状になった島)だから、プレートが活発に動けば、その分だけ地震も起き易い。だから、様々な地形が日本にはある訳。
ヒ:という事は…そもそも原発を作るにしても、本来は向いていない訳だが、それを言い出すと、必要以上に発電用のダムや埋立地を作らざる得なくなる…つまり、必要以上の開発が原因で、日本固有の生物形態が破壊され、実際問題として、トキやコウノトリ等の鳥類や、ニホンカワウソ等の小型哺乳類、イタセンパラ等の魚類等が絶滅に追いやられている…って事っすか。
テ:もちろん、外来種帰化と異常繁殖という側面も見逃してはいけないが、過剰な開発が結果として、水質汚濁や大気汚染、更に土壌汚染を引き起こした。コレを踏まえた上で、且つ、当時としてはそういった被害を食い止める必要性があって、沿岸部に原発を作った経緯がある…と言った方が良いね。ただ…
ヒ:その“安全基準”が甘かったから、今回の事故が起きた…って事っすね。
テ:半分正解だけど、半分ハズレw
ヒ:…え?(-秀-;)どういう事っすか?
テ:建設された当時の技術では、ここまでの被害を想定してなかった事と、本来ならチェルノブイリ原発事故後に見直すべき対策が、何もできていなかった事が全てなんだ。もっとも、女川とか他の原発は、あの事故以降の基準で作られているから、去年の震災でも被害がなかったけど、老朽化が進んでいる上に、そろそろ廃炉する予定だった原発だった事を考えれば、ある意味仕方が無かった部分もある。だけど、それならそれで、キチンと住民や近隣自治体に、説明と協力を要請すべきだったんだ。つまり、そういった事を、今までやらなかった事についての責任は東電や政府にある訳であり、また、それを求める為のアクションを、福島県や双相地区の自治体もやるべきだったんだ。
ヒ:Σ(||゚Д゚)ヒィィィィそれじゃ…チェルノブイリ原発事故後を“対岸の火事”としてしか受け止めてなかったって事?!
テ:そうなんだよね…コレで、簡単にだけど、三つの“原因”を説明した事になるね。
ヒ:えっと…過剰な開発を避けて発電所を作るには、40年以上前だと、原発以外に考えられなかった事と、沿岸部だからこそ…って、まだ、そこの部分ができてませんよ?
テ:簡単な話だよ。想定の範囲が、あくまで“単発”でプレート境界型地震が発生した時だった…という事さ。今回の場合は、地学の研究者ですら複合的に、しかも連鎖的に大地震が発生するなんて、全然予測できてなかった訳だし、まして、20m以上の津波地震発生後の数分間で到達するなんて、建設当時に考えがつくかい?
ヒ:…言われてみれば。
テ:最初から、そういうのを見越して作っていたなら、ここまで酷い状況にはならなかったし、まして、それを予期して防潮堤を作ったとしても、実際問題、防げた可能性は低い。なんせ、石巻市の場合でも、その防潮堤を過信したがばっかりに、1000人近い住民が犠牲になった…確かに、設置することに越した事はないけど、それがあるからといって過信して高台への避難が遅れたら、必ず甚大な被害を受ける。まして原発に関して言えば、非常用電源の装置そのものが水没して使えなかった事を考えると、設置場所を変えなかった事や、最悪の事態を想定したマニュアルを、既にあったならばそれに従って行動すべきであって、政府や関係閣僚には、事後報告で充分なハズなんだよ。逆に言えば、ただ単純に脱原発を唱えるのは結構な話だけど、肝心なのは、放射性物質そのものはどこにでもあるし、それなしでは、物質の劣化や崩壊等の説明ができないどころか、生命そのものも活動できないって事。もっと言えば、宇宙飛行士やレントゲン技師、航空機や戦闘機のパイロット等、日常的に被曝してる人が身体に異常がないのに、それを無視して騒ぐこと自体、おかしな話なんだ。そして、一番ゴチャ混ぜになっている“原因”が、広島と長崎の原爆投下による、致死量の放射線被曝と原発が起因となっている“慢性的被曝”を勘違いしてる事なんだ。ま、詳しい話は、また今度でも…
ヒ:要するに、原発事故で亡くなってる人の殆どが、過剰な情報ストレスによるモノって事っすね。
テ:今の段階では、そういう事w