迷馬の隠れ家 はてな本館

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マーティの真面目にプライオリティー 2012年4月号(癌発症のメカニズム〜癌とともに生きる〜)



マーティ(以下テ):ども、マーティです。少々遅れましてが、今月も“まじプラ”にお付き合いください。
シン(以下シ):こんにちは、シンです…今月も癌にまつわる話ですね。で、今回は何を取り上げるんですか?
テ:今回は、原発事故以降、ちょっと勘違いされている方が多い様なんで、癌はそもそもなんで発症するのかについて、素人なりに解説していこうと思うんだ。
シ:発症の原理がわかると、対処法も見えてくる…という訳ですね。
テ:う〜ん、それがわかっていたら、とっくの昔に末期癌からの“生還”の確率も、今以上に向上してるハズだよ。
シ:確かに、それもそうですねw
テ:今回は、こちらの記事を参考に、わかり易く纏めてみたいと思います。

さて、シンちゃんやボクの場合、同じ様な理由で長生きできなかった訳だが、基本的に、癌細胞って、なんで発症するか知ってる?
シ:え、いきなりそんな難しい話をするんですか?えーっと…過度の放射線照射とか?
テ:う〜ん、それだったら、白血病前立腺癌患者の方が、他の病気の方よりもずっと放射線を、治療目的とはいえ照射されているから、ある意味ハズレだよw
シ:あ、そうですよね…まして、原発で仕事をされている方や、医療現場にいる放射線技師、国際線乗務の航空関係者等、通常よりも遥かに多い放射線量を浴びてますね。
テ:宇宙飛行士なんて、その最たるモノでしょう。なんせ、いくら宇宙船の中にいるといっても、太陽や他の恒星から発するγ線等の放射線が完全に遮断された状態ではないですし、まして、大気が無い分、専用の作業服なしで船外に出ようものなら、まさしく致死量の放射線を一気に浴びる事になる。だから、それらから保護する為に、あれだけの重装備が必要になる。
シ:では、放射線以外にも、癌になるリスクっていうのは存在する訳ですか?
テ:単純に考えると、むしろ放射線以外での癌発症のリスクっていうのは多い訳であり、癌以外の病気でも、その点は同じ…という訳。
シ:つまり、過剰に放射性物質に過敏になる方が、却ってストレスになると…
テ:一口に言えば、生物がこの世で正常に生きている以上、全て癌になるリスクを抱えている…って言った方が正しいと思うんだ。
シ:Σ(´審`ノ)ノ エェ!? それ、本当ですか?!?!?!?!
テ:以前、このコーナーで臓器移植関連のネタをやった時に、iPS細胞の話をやった時に“万能細胞”ゆえの欠点がある…と解説したと思うんだけど、その欠点こそが、癌になる可能性なんだ。
シ:どういう事ですか?
テ:平たく言えば、あらゆる器官に化ける事ができる反面、簡単に増殖を止める事ができない…という事。アニメの世界…というかスパロボシリーズによく登場する、デビルガンダムの類と一緒で、特定のコントロールが必要なのに、それを解除してるモンだから、その増殖速度以上のダメージを加えないと、死滅しない…という事。ま、ある意味人間が求めた究極の“不老不死”の方法が、皮肉な事に癌細胞の特色だった…という訳。
シ:…(´審`;)それって、本当に皮肉な話ですね。
テ:当然だが、全ての癌細胞が、そのまま出てくる…って事は無いんだ。基本的に、生命体は誕生したその瞬間から、癌と戦っている…但し、通常はナチュラルキラー細胞という抵抗器官細胞があって、コレが正常に働いている以上は、どんな遺伝子異常でも排除される…つまり癌として病変異する事は無い。ただ、加齢や様々な環境変化によるストレス…それが心因性であれ、物理的であれ、過剰な状態で体力的に対応しきれなくなると、癌細胞の方が“不老不死”だから、体内を“暴走”する…という訳。この“ストレス”そのものは、生きている限り、全ての生物が抱えている部分で、更に皮肉な話をすれば、呼吸してるだけでも、まして寝たきりで何もしなくても、それは蓄積されるって事。
シ:…どういう事ですか?
テ:呼吸をする時、あるいは食べ物からエネルギーを摂取する時、水の分子が分解されて、活性酸素(フリーラジカル)が発生する。コレ自体、実は不安定な物質で、必ず、他の分子と結合しようとする性質があるんだ。通常は、他の活性酸素や余剰分の水素が結合する事によって無毒化されるんだけど、これが間に合わなくなると、血液中の鉄分や皮下脂肪等に結合して、癌細胞へと変質させる。つまり、過剰な活性酸素が体内に貯まると、その捌け口として癌細胞の“暴走”を許してしまう…コレが“酸化ストレス”による癌発症のメカニズムって訳。
シ:要するに、俺達の場合、日頃の不摂生が仇となった訳ですね。
テ:いや、ボクの場合は、ホラ…糖尿病でカロリー制限をしてた事も大きいからね。シンちゃんみたいに、好きな物を好きなだけ食べられるという状況じゃなかった事も、ある意味原因になってる…って事。但し、癌治療においては、そのストレスを“逆利用”して治療する方法もあるんだ。つまり“酸化ストレス”を如何にしてコントロールするかで、癌そのものを抑制したり、自己免疫力を高めて根治させる様に仕向ける事もできるんだ。
シ:その為に、様々なサプリメント抗癌剤があるって事ですね。
テ:よく“抗酸化力”が期待できるとして、ビタミンCやE、αリボ核酸等を積極的に摂取しようと呼びかける人がいますが、過剰摂取は、却って癌になるリスクを高める事になります。不足分を補う程度ならともかく、バランスの良い食事と適度な運動、そして休息を取る事こそ、健康維持に不可欠な事と知り、心掛ける方が健全だと思います。
シ:あ、やっぱそれが結論なんですね。
テ:今は作業の効率化と負担の軽減で、肉体的な部分では、慢性的な“運動不足”に陥っているかと思います。ですから、無理の掛からない様、意識して適度に身体を動かす様に持っていかないと、なかなか解消しないかと思います。でも、食事制限がイヤなら、そこはそれに似合うだけの運動を日頃から心掛け、体力で無茶ができないなら、その分のカロリー摂取制限は、甘んじて受けるべきでしょう。そしてなにより、日頃からのストレスを溜め込まない…これが一番重要ではないでしょうか。
シ:そのストレスの発散方法は、個々に違ってていいんです。ただ…全ては健康な肉体と健全な精神があってこそ。それをわかった上で、体調管理を怠らない…それが本当の意味での癌予防なんだと思います。

テ:という訳で、今月はこの辺で。お相手はボク、マーティと…
シ:シンでした…