迷馬の隠れ家 はてな本館

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ミサイル問題の先にあるモノ〜戦争と平和を考える〜

「平和の島への軍事配備を許さない」―。北朝鮮弾道ミサイル発射に備え、防衛省沖縄本島宮古、石垣両島に自衛隊を展開したことに反対する集会が11日夜、那覇市沖縄県庁前で開かれた。雨が降る中、横断幕やのぼりを持った市民団体のメンバーら約180人が集結。「沖縄を戦場にさせないぞ」とシュプレヒコールを上げた。(以下略)
by:共同通信4月11付
もうね、こういう市民団体って、何考えてるんでしょうか?有事が起きてからでは、どうする事もできないし、もっとも、日本海側の軍備増強を懸念するなら、丸山川や信濃川で堤防決壊による水害や地震で福井の原発があぼ〜んしても、自分らでどうにかしろよ…と、言いたくなる。ともかく、自衛隊も含めて“軍隊”という組織に関して、一番誤解してはいけない事だが、軍事組織の“本職”は人殺しではない…否、本当に“大切なモノ”を守る為に、自らの命を捨ててまで“現場で戦う”事である。その“相手”が自然災害なのか、あるいは人間なのかの差であって、時と場合によっては“相手”の命をも奪う事になる。だけど、そこばかり見てては、何も救えないのも事実。災害からの救援、および復旧に関して、一番技術を持っているのは軍隊であり、その彼等だって、最悪な事態に遭遇した時には、迷わず自動小銃の引き金を引く…そう、自分の、そして祖国で帰りを待っている“愛しき人”の命を守る為に。

昨日のネタでも書いたが、本当の意味で必要なモノとは、自分と無関係なトコで何故か繋がっている事が多い。そこんトコを理解した上で抗議するのは大いに結構だが、万が一、そこで問題が生じて、後悔をするのは決まって、普段から“守られている事”に関して感謝しない連中である。つまり、自衛隊を廃絶したい人程、自分が災害に遭う事を想定していないし、実際に起きて救援が来なかったら来なかったで批判する訳である。勘が良い方なら、この“説明”でおわかりいただけるかと思うが、要するに“だだっ子”なのである。図々しいを通り越えて、可哀想な話だw
確かに、沖縄は太平洋戦争時に、唯一米軍の上陸を許し、焦土化したトコであり、また、今でも多くの米軍施設を抱えているトコである。しかし、逆を言えば、それによって経済的に潤っているトコもある訳で、嘉手納基地の問題も、実んトコをいえば、基地内の“敷地”自身が、多くの住民が保有してる“私有地”であり、そこをアメリカ政府の代わりに日本政府が“借りている”という裏事情がある。つまり、多くの“市民団体”がここの“利権”を振りかざしているだけであって、本質的に問題なのは、軍用機や射撃訓練の爆音よりも、米軍関係者の市街地でのマナーレス行為が問われている部分…と考えると、一概に沖縄県民が“米軍出てけ”と言ってる訳じゃない事がわかると思う。もちろん、こういった“事件”は、米軍基地がある自治体ではよくある話だし、沖縄に限った騒動ではない。そう、そういった部分を省いて報道してるから、米軍&自衛隊の問題をゴチャ混ぜにしたり、救援活動よりも戦争を危惧する意見以外、その実態を誰も知る事ができなくなっている訳である。
今回の北朝鮮の行動も、逆を言えば、国際社会から“勝手に”孤立してるトコが、何がなんでも“実績”を作りたいが為の話であり、本来なら、国際的な宇宙開発プロジェクトに最初から声を掛けていれば、何ら問題ない話であるし、しかも、中国とロシアが最初から北朝鮮に“警告”を発していれば、止められる話である。しかし、なんで北朝鮮はこんな事をするのか?重要なのは、国民を無視してまでも軍備を進める“背景”を考えると早い。つまり“勝手に孤立してる”からこそ、相手して欲しいという“心理的シグナル”だと受け止めれば、相手を諭すチャンスが生まれる。しかし、今の状況において“本当”に北朝鮮が欲しいモノは、中国をさしおいての国際的“影響力”であり、それを国際的に認めて欲しいからこそ、本来の手順を踏まえずに暴走してる…と考えると、既に“願いが叶っている”事に気付いていないのは、実は北朝鮮自身だともいえる。
本気で平和を求め、軍備武装を放棄するなら、それに似合う事を近隣諸国に訴える事が本筋であって、自衛官防衛省に対して抗議する方がナンセンスである事は、誰にでもわかる事。かつて、現行の日米安保理が締結される時も、多くの市民団体が抗議をやり、中には国会議事堂を破壊しようと目論んだバカもいた。が、それを決めた背景に、アメリカと日本の思惑で利害が一致したからこそ、今の状況が維持されている事に気付かなければならない。で、アメリカも実のトコ軍事費の削減を本国から叫ばれているトコなんで、それに応じるには、日本に対して自衛隊の拡充を求めるのも当然の話だって事に気付かないと、本当に想定以上の最悪の事態が起きた時に、何も抵抗できぬまま滅びる事になりかねない。ま、アメリカが日本を“人質”にして中国や北朝鮮を威嚇してると考える事も無理はないが、その逆もまた然り。どっかで支え合っているという“信頼感”こそが、実は全ての問題を解決させる糸口であり、その為にやらなくてはならない事は、非常に時間が掛かるモノ。それを無視して騒ぐなら、それ相応の“犠牲”が出る事を覚悟しないと…