迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

マーティの真面目にプライオリティ 2012年5月号(放射性物質の“矛盾”した話w)



マーティ(以下テ):ども、マーティです。今月の“まじプラ”は、いつもの“癌との共生”から離れて、放射性物質にまつわる“ウソ・ホント”をお届けします。
マーグ(以下グ):ういーっす、マーグだぜ。で、今回は原発事故の話か?
テ:いや、そうじゃなくって、未だに勘違いされている、放射性物質に関する知識の“ウソ・ホント”話だよ。
グ:確かに…日本中の原発が止まった事を単純に喜ぶバカが多いし、更に、放射性物質に関する知識も、案外間違っているトコが多いモンな。
テ:そうなんだよ…福島の原発事故は、そもそもは東日本大震災で発生した大津波によって、バックアップ用の電源装置や周辺機器が壊れたのが原因であり、また、当時の政府が余計な事をやった為に、被害が甚大になったんだ。そこんトコを勘違いしてる人が未だに多い…マスターがTwitterで“暴言”吐いてるユーザー相手に喧嘩になるのも、そういった経緯があるからなんだよ。
グ:そうだよな…確かに体内に蓄積されると厄介な物質(ヨウ素129やストロンチウム90等)があるけど、それらは自然界に類似したミネラル分(カリウムやカルシウム等)が体内で充分に満たされた状態であれば、蓄積される事はないんだよな。
テ:ま、今回は“脱原発”を掲げている科学者が掲載された“放射能ミニ知識”を参考に、ちょっと纏めてみようと思うんだ。
グ:つまり、安易な反対論に対する、マスターなりの“答え”を、オレらがやれば良いって事だな。

テ:じゃ、まず…過剰に内部被曝を恐れている人程、実は放射性物質を“摂取”してる事に気付いていない…この部分から説明するね。
グ:ぶっちゃけると、そんなに放射性物質が憎いなら“餓死しろ”って部分だなw
テ:そもそも、さっきも軽く振れたけど、放射性物質の殆どは、それに類似したミネラル成分と化学式の形状が似ているため、蓄積され易い…とされる。一般的に甲状腺ヨウ素が蓄積される事は有名だけど、基本的に、海洋民族と山岳民族では、天然のヨウ素摂取量そのものが違う。つまり、最初からヨウ素が体内に蓄積された状態では、放射性ヨウ素129や131は、勝手に体外に排泄されるんだ。まして、ヨウ素131は半減期が8日…つまり一週間程放置していれば、その効力は弱まる性質があるんだ。むしろ厄介なのは、同じヨウ素でも129の方。こっちは1500年以上掛かる。だから、本当に心配するなら、ヨウ素129の“含有量”を見るべきなんだ。
グ:つまり、海草類を摂取する機会がある日本人の場合、今後、北海道産の昆布に、どれだけのヨウ素129が含まれているかを知っといた方が良いって事だな。
テ:海流の加減もあるから、一概には言えないけど…三陸産のワカメや牡蠣、ホタテ貝等も、実は“要注意”なんだ。でも、それを言い出したら、広島県産や岡山県産、香川県産等の瀬戸内海沿岸地域の漁場で水揚げされた魚介類なんて、絶対に“口にするな”と言ってる様なモノなんだ。
グ:あ、原爆の影響かw
テ:ご名答。広島市内に落ちた原爆は、その影響こそ一瞬もモノだから福島の原発事故と比較する事はおかしいかもしれないけど…でも、その後広島市内を流れている河川から瀬戸内海に流れた放射性物質は、今でも瀬戸内海の海底にあると考えれば、味や品質は良くても、内部被曝を恐れているなら、食べるべきではないね。まして、岡山県産と鳥取県産の農産物も、場所によっては疑った方が良い場合もある。
グ:…人形峠か。
テ:ついでを言ってはなんだが、ラジウム鉱泉ラドン温泉は、その近くに天然ウランが存在しないと出る事のないモノであり、鳥取県にある三朝温泉は、人形峠から北に位置してる。つまり、人形峠で降った雨が地下水脈を通って、三朝温泉になる…と考えると、ほぼ正解だと思うよ。まして、有馬温泉も、俗に“銀泉”と言われている方は、ラジウム炭酸泉だからね。
グ:[地図]確かに、三朝温泉人形峠の位置関係は、ほぼ30km圏内だな。言われてみれば、西日本の方が放射線量そのものが多いが、そういった事を考えていけば、安易な考え方は、却って被災者をバカにしてるだけじゃなく、西日本…しかも瀬戸内海沿岸部に住んでいる人々を見下してるのと同じって事か。
テ:事実を知った上で“脱原発”を唱えるのは良いけど、闇雲に放射性物質そのものを嫌ってはいけない。むしろ、健康促進の為にやっている事の方が、却って被曝による健康リスクよりも危険なんだ。
グ:例えば?
テ:今、トマトがスーパーでも品薄状態だってのは、マーグも知ってる範囲だよね?
グ:ダイエット効果があって、アンチエイジングにも有効だって噂があったから…だろ。
テ:でも、食事のバランスを無視して、トマトだけを食べても、結局は必要な栄養素の欠乏を招くだけじゃなく、それを補おうとして、放射性物質を過剰に摂取しかねない身体になるって事なんだ。
グ:あ、なるほど…類似するミネラル成分と勘違いして、体内に蓄積され易くなるって事だな。
テ:トマトに限らず、“●●は健康に良い”とか、“▲▲は痩せる効果があるよ“等と言われたとしても、それ“だけ”を摂取したからといって、本当に健康に良いとは言えない。スポーツもそうだけど、今、ジョギングやサイクリングが流行ってるけど、大気汚染が深刻な都心では、却って呼吸器系疾患に掛かるリスクを増大させる場合もある。昨日も、福岡県北西部で光化学オキシタント(光化学スモッグ)に関する注意報が一時的に発令されてたけど、そういう気象条件下で野外を走ったら、間違いなく花粉症に酷似した生理現象に見舞われる。また、ロードレーサーの多くは、実は骨粗しょう症気味だっていうデータがあるんだ。
グ:ん?チャリネタなら、サドルのせいで、性機能障害にもなりかねないって記事があったぞw
テ:ま…話が本題から逸れたが、要するに、安全基準を決めたとしても、結局は曖昧だから…と言って原発の再稼動を反対しても、廃炉までに時間が掛かる上に、今の状況を打破するには、電気に依存した“似非エコロジー”をやめるべきだって事。逆を言えば、GW最終日に発生した自然災害を含めた、東日本全体にある瓦礫の処理を、放射性物質が付着してるから…という理由だけで拒絶するなら、最初から電気を使わない生活をしろと、マスターは常々言っている。それは、火力や水力でも充分だという人に対して、節電もせずに家電を使う以上は、それが原因で火力や水力発電所の能力の限界を超えてしまうという事…先程の資料の方も、原発を使わない様にするには、電気を“使わない”生活へのシフトが重要だと記載しています。そういう意味では、一時的にでもパソコンの電源を落すとか、使わない家電のコンセントは抜いておくとか、エアコンやクーラーといった空調設備を使わないといった工夫が必要です。
グ:マスターじゃねぇけど、今の生活様式は、完全に電気なしではやっていけない状態になっちまってる。特に都会では、大気汚染やヒートアイランド現象等で、エアコンや空気清浄機等の機械なしではやっていけねぇ。まして、夜中まで電灯を点けている家庭も多いじゃんか。そういう事を見直さずに、ただ単純に“原発やめろ”と叫ぶ方が、むしろ我侭だってこった。一概には言えないが、地域によっては年間の日照時間が短過ぎて、太陽光発電をするにしても、必要な電力を賄えないトコだってある。そういう意味では、風力だって同じ。ともかく、自分が自分を見直さない限り、逆に自分が苦しくなるってこった。
テ:そして、過剰に放射能を恐れていては、逆に精神的に疲れますよ。正しく理解し、その上での選択肢として既存の施設を使い続ける事も、あるいは、新エネルギーへシフトする事もアリだと唱えるべきでしょう。原発事故の責任は、むしろ利用者である国民全員が受けるべき“義務”であって、単純に電気事業者や国を相手に、責任追及するべきではありません。まして、被災地復興と原発事故の損害賠償は、完全に別問題です。ま、ボクらは“幽霊”ですので、こんな事を言ったって、誰も相手にしてくれませんけどねw
グ:けど、闇雲な原発批判は、却って自分自身の身を滅ぼす事になる。“脱原発”を唱えてる人にも、その責任の重さを知った上で、逆に瓦礫の受け入れに賛成してる人もいる…そこんトコを弁えた上で考えろよな。

テ:という事で、今月はここまで。来月は、通常通りの更新を予定してます。それではまた…お相手はボク、マーティと…
グ:マーグでした。