迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

名阪国道と“非名阪”の話w

ここんトコ、いわゆる“非名阪”を攻めるのが、ある意味趣味になっているw(てか、某峠攻めマンガの読み過ぎで、そういうトコばっか走ってたりするw)同じ国道25号なのだが、一般的によく知られている“名阪国道”と違い、別の意味で“酷道”なトコでして、道路幅はもちろんの事、交通量も、集落や都市部を除くとガラガラで、結構“悪路”だったりします。しかし、それ故のお楽しみ…というか、走っていて結構“面白い”区間でもある訳です。と、いう訳で、今回は一部のファンから“非名阪”というあだ名がついている方の道の話。

ま、まず最初に、名阪国道に関して、さらっとだが説明しておくと、この“非名阪”の区間の交通量をどうにかする事が目的で作った様なトコがあり、元々は西名阪道東名阪道を“ひとつの高速国道”とする為に整備されたのだが、奈良県三重県の地元集落からの一悶着があって、結局、規格上は“高速国道”なのに“一般国道”扱いという中途半端な道路となった訳である。ま、その“弊害”として、三重県側は補修や改良が進んでいるのに、奈良県側はかなりボロボロで、しかも名古屋方面側の休憩施設が相次いで廃止(いや、針TRS以降のヤツが諸般の事情で…w)の憂き目に遭ってたりする訳だが…w
閑話休題、高度成長期において、名阪間の陸路輸送は、国鉄関西本線が(JRになって以降も相変わらず)単線非電化区間である事もあり、トラック輸送がメインである以上、幹線国道の整備が不可欠だった。しかし、名神高速道路の様に、東海道に沿って作られている国道1号線は、鈴鹿峠が急勾配で、尚かつ道路を拡張したくてもできない区間(関宿のあたりは、結構険しい渓谷の中にあります…)があって、当時の建築技術では、不可能に近かった。そこで、その“バイパスルート”としての役割を担う為に注目されたのが、国道25号線だった訳である。ただ、このルートも、名古屋までの直線でつなげば大した事無い様に思われがちだが、実は国道1号線よりも更に“険しい”ルートだったりする。てのも、鈴鹿峠を回避できるといっても、生駒山二上山の間を大和川に沿ってすり抜ける様なトコなのと、都祁(つげ)高原が結構急勾配である事、そしてルートの一部が天理ダム設置に伴い水没した(現在はダムの上に道路が走ってるんで、そこを通るんだが…)為、コレの“代替道路”としての役目を持たせたのが、現在の名阪国道なのである。だが、さっきも言った通り、この国道周辺に住んでいる集落の多くは、コレの建設の為に、多くは他の場所への移住を強いられたり、折角大事にしてた茶畑を泣く泣く手放した…という歴史がある。また、建設エリア外の集落は一時、この工事の影響で“陸の孤島”と化したトコがあり、ここの部分でいろいろあった様である。現在でも、奈良交通三重交通の管轄であるバス路線には、この集落の“貴重な足”として、また、この周辺の山を散策したハイカー達を拾う為に、一部区間で自由乗降が可能なエリアがある。(ま、運行本数そのものも、場所によっては1日数本しかないトコも多いんだが…)
で、名阪国道に沿う様に“非名阪”は存在する様に思われがちだが、実は、区間によっては、その名阪国道から途方もなくかけ離れたトコを走ってる区間もある。名阪国道区間でいえば、天理東〜福住と神野口〜伊賀は、実際の“非名阪”の区間から結構な距離(およそ2km以上)離れている。その理由は、ひとつはダムの関係で、もうひとつは元々、伊賀上野の市街地を通過するルート(大和街道)な為である。(今でこそ“伊賀市”ではあるが、元々は、“上野市”だったトコ。でも、平成の大合併をイイことに、知名度アップを目論んで、周囲の自治体を吸収したためこうなったw)更にヒドいトコとなると…ま、そこんトコはwikiにも載ってる事なんで、そこを一読してもらうとして、面白いのは、関西本線と並走する区間が、意外と“絵になる風景”であるという事と、奈良県側に限った話をすれば、山菜…特にワラビの群生地が多い事w 意外な話だが、名阪国道と並走する区間の法面(のりめん…要は盛り土してるトコ)をよく見ると、結構、ワラビがうじゃうじゃ生えてたりするw ちなみに、実は西名阪道の大阪方面行きの法隆寺〜香芝の掘割区間の一部には、問題の“ワラビ畑”があったりしますw(流石に高速道路の法面だから、クルマ止めて採取するのは無理だがw)